社会人になると、社内や取引先の前でプレゼンテーションを行う機会が多くあるはずです。ところが大勢の人の前で話をすることに苦手意識を感じている人は決して少なくありません。どんなに素晴らしい内容を準備していても、話し方によってプレゼンテーションの結果は大きく変わってきます。そこで今回は、プレゼンテーションを成功させるために欠かせない、話し方のコツについて詳しく解説します。
プレゼンテーションで話し方を高める必要性
プレゼンテーションの目的は自分が主張したり、売り込んだりしたいテーマや企画について、効果的に相手を説得することです。実際にプレゼンテーションを行う際には、入念に作り込んだ資料やスライド、プロジェクターなどを駆使するわけですが、それに加えて、声の使い方、表情、身振り手振りといった「話し方のスキル」は絶対に欠かせない重要な要素のひとつになります。なぜなら、どんなに完璧な資料やスライドを準備しても、話が単調でつまらなければ、聞き手の集中力はたちまち途切れてしまうでしょうし、反対に、最低限の情報だけをまとめたシンプルな資料であっても、聞き手を惹き付ける話し方ができれば、自分の主張したい内容を相手にしっかりと伝え、かつ聞き手に圧倒的なインパクトを残すことが可能だからです。
話し方のコツ
では、実際にプレゼンテーションを行う際、聞き手により好印象を与えるためにはどうしたら良いのでしょうか。具体的なコツを見ていきましょう。
聞き取りやすい声の出し方
プレゼンテーションを行う人の第一印象が決まるのがこの部分です。声はその人の熱意やパワーを表しますから、第一声が消え入りそうな元気のない声では、聞き手の心を掴むことはできなくて当然です。怒鳴るような大声で話す必要はありませんが、「自分の発言に自信を持っている」、「明るく爽やかな人柄」を感じさせるような話し方を心掛けることが大切でしょう。ポイントは、一音一音を丁寧にはっきりと発声すること。口を大きく動かして話すよう気をつけるだけでも、ずっと明瞭に言葉が伝わるようになるはずです。
話すスピードについて
人前で話をすると、緊張からどうしても早口になってしまうものです。プレゼンテーションを行う際には、ゆっくりと話すことを特に意識するようにしましょう。準備したスライドなどを指差しながら話をすると、自然と話のスピードがゆっくりになるのでおすすめです。
しぐさやアイコンタクトについて
大勢の人を前にして話をすると、つい手元の資料やスライドばかりを見てしまいがちですが、プレゼンテーションでは「私はあなたに伝えたい」という気持ちを伝えるためにも、アイコンタクトはとても大切です。聞き手が少ない場合にはキーパーソンとなる人を見極め、その人を中心に視線を送るようにしましょう。広い会場などで多くの聴衆を相手にプレゼンテーションをする場合には、前方から後方に向かってジグザグに目線を合わせていくのがポイントです。聞き手の集中力を切らさないためにも、身振り手振りや表情を上手に使うようにしましょう。
間の開け方について
人前でプレゼンテーションをしていると、沈黙を恐怖に感じる方も多いのではないでしょうか? 話が途切れないようについつい早口で話し続けてしまいがちですが、強調したいところや大切なところでは上手に「間」を入れることもポイントです。話しながら「、」や「。」に当たる部分で少し間を取るだけでも、圧倒的に聞きやすさが改善されるでしょう。
話し方を極めるための準備
プレゼンテーション用の話し方を極めるためには、とにかく練習をすることが大切です。その際大切なポイントが、「本番と同じように練習する」ということ。部屋の広さや持ち時間をできるだけ本番と同じ状況にして、本番と同じ声の大きさで繰り返し練習していきましょう。自分の話をしている姿を動画で撮影したり、声を録音したりすることで、客観的に問題点を知ることが可能です。当日は聞き手の反応や会場の雰囲気などによって臨機応変な対応も必要ですが、まずはやはり台本を作成して覚えておく方が安心でしょう。
プレゼンテーションで大切なことは「とにかく慣れる」ということ。まずは上記の内容を参考にした上で、本番を想定した練習を繰り返し行い、自信を持って話せるように仕上げていきましょう。
上記で説明している通り、聞き手に伝わるプレゼンテーションを行うには、本番と同じような環境で、繰り返し練習を行うことが重要です。
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