自宅開業のやり方やおすすめの業種は?メリット・デメリットもチェック

自宅開業のやり方やおすすめの業種は?メリット・デメリットもチェック

自宅開業におすすめの業種は何か?

フリーランスやパラレルワークが注目を集める中、自宅開業を行う人が増えていることを知っていますか?この記事では、自宅開業のやり方や、おすすめの業種について詳しく掘り下げています。

また、自宅開業におけるメリットやデメリットのほか、自宅開業におすすめの業種を、それぞれの仕事のジャンルごとにまとめました。自宅開業を志している人や、自宅開業を検討し始めた人は、ぜひこの記事を参考にしてください。

自宅開業のメリット

メリット①少ない資金で開業が可能

自宅開業の大きなメリットのひとつが、少ない資金で開業できる点です。仕事を始めるにあたって、大きなネックとなるのが事務所やテナントの家賃でしょう。自宅開業の場合は、自宅での開業になるため、家賃がかかることはありません。

また、場合によっては、自宅開業で使用するスペースの家賃は、家事按分として経費に計上することも可能です。業種によっては自宅の改装や、機材の導入をするコストがかかるかもしれませんが、家賃の分が抑えられるため、比較的少ない資金で開業が実現するメリットがあります。

メリット②時間の自由がきく

自宅開業の場合、多くの人がフリーランスであることが多いです。そのため、時間に比較的融通が利きやすいのが大きなメリットだといえるでしょう。また、自宅開業の場合は会社に出社する必要がありません。その分、時間を有効に使うことができるのも自宅開業ならではのメリットです。

また、フリーランスの場合は時間に縛られず、自分の好きな時間に仕事ができます。そのため、一般的な会社のような勤務形態が難しいという人も、気兼ねなく働けるのが嬉しいポイントです。

メリット③育児などとの両立ができて固定費も抑えられる

自宅開業の大きなメリットに挙げられるのが、キャリアの継続が容易な点です。主に女性などは、結婚や夫の転勤、さらには出産、育児など、ライフステージの変化によって、時間的な拘束が発生する場合も。

そうしたケースでも、自宅開業の場合は、勤務形態も詩文次第なので、継続してキャリアを維持することが可能です。時間にも比較的融通が利くため、育児や介護などがあっても、仕事をすることができます。

また、職場が自宅であるため、会社やテナントなどの家賃を支払う必要がありません。また、電話や水道などのインフラも自宅と兼用となるため、固定費も抑えることが可能です。

自宅開業のデメリット

デメリット①仕事とプライベートの境目がなくなる

自宅開業の大きなデメリットのひとつが、仕事とプライベートの境目が無くなることです。自宅が職場であり、生活スペースであるため、どうしてもプライベートとの切り離しが難しくなります。

また、家族がいる場合は仕事に集中したくても、さまざまな事情で仕事に集中できないということも起こるでしょう。仕事とプライベートをきっちりと分けたい人にとっては、自宅開業の環境は大きなデメリットになるかもしれません。

どうしても仕事とプライベートに境目をつけたい場合は、自宅に仕事部屋を作ったり、家族に理解を求めるなど、いくつか考慮しなくてはならない点がデメリットになるでしょう。

デメリット②セキュリティ面に対する不安

データや個人情報を扱う仕事をしている人であれば、自宅開業においてセキュリティ面に大きな不安を抱える人も多いことでしょう。大きな会社の場合は、会社の方でセキュリティ管理を行っており、個人情報の管理も徹底しています。

一方、自宅開業の場合はセキュリティや情報管理を自身で行わなければなりません。顧客のデータの流失は、顧客を危険に晒すだけでなく、会社の経済的損失や、信頼関係を失う大きなリスクもあるため、細心の注意を払って気を付けましょう。

デメリット③企業などから信用されにくい

自宅開業の場合、どうしても小規模での展開になってしまうため、企業などから信用されにくいというデメリットがあります。特に、日本では自営業の見識が狭く、会社や事務所、店舗以外で行う仕事への認識が芳しくありません。

また、自宅開業の場合、在庫管理なども自宅で行うケースが多く、大企業のような徹底した大規模な管理が難しいデメリットもあります。自宅開業の場合は企業と違って、小規模展開になることから、大きな会社に比べて、信用度や知名度の獲得が容易ではありません。

自宅開業のやり方

事業計画を立てる

自宅開業を始めるにあたって必要なのが、事業計画の作成です。あらゆる業種に共通することですが、思い付きだけでは仕事はできません。自宅開業をするにあたって、自身の業種、仕事内容、資金や必要経費などを洗い出す必要があります。

また、ある程度事業計画を立てておくことで、事業の懸念点を解消することができます。現在、金融機関や小規模事業を支援する機関が数多くありますので、そうした機関と相談しながら事業計画を作成してもいいでしょう。

許認可を取得する

業種によりますが、仕事をする際に必要な許認可は必ず取得しましょう。食品を扱う場合は、保健所や消防などの許可を、エステや医療行為を行う場合も同様で、然るべき機関の許認可を取得し、ガイドラインに基づいた経営が必須となります。

例え小規模な自宅開業であっても、顧客を有する立場である以上、法律に沿って許認可を取得することが大切です。また、許認可が無いまま顧客になにかの施術や治療行為を行うことは、トラブルに発展するだけでなく立派な犯罪になるので、気を付けてください。

備品等の準備とホームページの作成

自宅開業の場合、職場が自宅になります。業種によっては何も準備するものはない仕事もありますが、エステや自宅サロン、料理関係の場合は各種備品や設備を取り揃える必要があるでしょう。

また、自宅開業にあたって、その存在を知らせるホームページはやSNSは重要なライフラインになるので、準備しておきましょう。ただし、自宅開業の場合は会社住所が自宅住所と同一になるため、プライバシーが気になる場合は掲載方法を県とする必要があります。

開業届の提出と銀行口座の開設

自宅開業の場合は、確定申告する必要が出てくるため、税務署へ開業届を提出することをおすすめします。開業届を提出することによって、青色申告の申請が可能です。青色申告とは、確定申告の際に、白色申告よりも控除額が多くなるというメリットがあります。

ただし、青色申告の場合は複式簿記になるため、やや手間に感じるデメリットがありますが、会計ソフトなどを使用すると簡単です。また、自身の仕事用の銀行口座を作っておくと、帳簿の管理もしやすくなります。

自宅開業におすすめの業種【IT系】

インターネットショッピング(EC)

自宅開業でおすすめなのが、インターネットを使って商品を販売するネットショップ。ネットショップには個人ベースの小さなものから、企業も参入する大規模なものまでさまざまです。

楽天やアマゾンなどのいわゆるモール型のネットショップは、販路の拡大や、集客につながりやすいといったメリットがありますが、登録等に費用がかかるというデメリットも。

一方、BASEやCreemaなどのネットショップは無料で開設でき、すぐに自身のショップを持つことができるといったメリットがありますが、集客は自身で工夫する必要も。こうしたショップは、自身の展開する商品に応じて選ぶことをおすすめします。

フリーライター

出版社などの媒体に所属しないライターのことをフリーライターと呼びます。これまで、フリーライターは書籍や雑誌、新聞などが主な活躍の場でしたが、近年はインターネットの中心としたWeb記事の需要が拡大しており、おすすめです。

Web上の記事を書くライターのことをWebライターと呼び、一般的なライターよりも専門的なスキルや知識をあまり必要としません。スマホやパソコンで読むことを念頭に置き、簡潔で読みやすい記事の執筆と、指定された情報などのリサーチ力があれば、すぐにフリーのWebライターとして活躍できます。

仕事道具もパソコンやタブレットなどの通信機器があればすぐに開業できるので、比較的自宅開業しやすいおすすめの業種だといえるでしょう。

Youtuber&動画編集

インターネット上の動画投稿サイトYoutubeに自身の作成した動画をアップして収入を得るYoutuberも、自宅開業におすすめの業種のひとつです。自身の作成した動画に多くのファンがつき、再生集やチャンネル登録者数が増加すると、広告料や企業タイアップなどの収入を得ることができます。

また、Youtubeの動画を作成する動画編集も近年需要が高まっている業種のひとつです。動画編集とは、Youtubeなどに掲載する動画を編集する裏方仕事です。なかには企画から編集まで携わることもできるので、自身の発信力を存分に発揮できる仕事です。作業も自宅で出来るので、自宅開業におすすめの仕事です。

自宅開業におすすめの業種【専門資格系】

司法書士

法律に基づいて、登記や法的な書類の作成を行う司法書士も自宅開業に向いている仕事です。司法書士は、国家資格であり、資格を取得すれば個人で開業することが可能です。仕事は書類の作成や、裁判所や検察などへ出向いて手続きを行うため、自宅開業も比較的容易な業種といえるでしょう。

行政書士

法律に基づいて、官公庁や行政に提出する書類の作成や、各種手続きを行う仕事が行政書士です。国家資格を有する行政書士は、これらの業務を行うことができます。法律事務所などで何年か経験を積み、その後、独立して自宅開業をする行政書士が多いです。

税理士

税理士は、企業や会社、事業で発生した税金の申告の代行や、税金に関するアドバイスを行うのが主な業務です。国家資格が必要となりますが、基本的には企業や事業主の素に出向いて仕事をするため、自宅開業して事務所を自宅に据える税理士が多くいます。

近年はフリーランスなどの個人事業主が増加したことにより、よりパーソナライズされた税知識が必要とされる場合もあります。

ファイナンシャルプランナー

ファイナンシャルプランナーとは、生活に関するお金に関する知識を有する業種です。主に顧客の経済情報を基に、生活や事業に関するライフプランを考え、アドバイスや方法を提案する、いわばお金の専門家です。

ファイナンシャルプランナーにはいくつかあり、国家資格のFP技能士や、日本FP協会が定めるAFP(アフェリエイテッド・ファイナンシャルプランナー)や、CFP(サーティファイド・ファイナンシャルプランナー)があります。

また、ファイナンシャルプランナーとしての知識を活かし、書籍や雑誌、Web記事へお金に関する知識の提供や、セミナー、講演などを行う場合も。仕事の守備範囲が比較的広いのが、ファイナンシャルプランナーの業種の特徴だといえます。

経営コンサルタント

自身の培ってきた経験や人脈を生かした業種のひとつとして、企業や会社に経営的なアドバイスを行うコンサルタントの仕事があります。開業にあたっては特に資格は必要ありませんが、より専門的で的確なアドバイスのためにいくつかの資格を有するコンサルタントがほとんどです。

例えば中小企業の経営をコンサルティングする場合には、国家資格である中小企業診断士の資格を。不動産やディベロッパーのコンサルティングを専門に行う場合は不動産鑑定士など、それぞれの分野に特化した資格があるといいでしょう。

自宅開業におすすめの業種【教室運営系】

料理教室

自宅開業で多いのが、料理教室です。料理や製菓など、得意分野を生かして、自宅で仕事ができるのが大きなメリットになります。しかし、小規模の場合は大きな準備はあまり必要ありませんが、人数を多くしたり、特殊な料理に特化して教える場合はある程度の設備を整える必要があるでしょう。

しかし、近年はインターネットの普及によって、オンラインなどでの料理教室の開催も可能になりました。オンラインの場合は、設備や材料なども自身の分のみで構わないため、比較的少ない資金で開業することができます。

ただし、オンラインの場合はある程度の知名度や集客力が必須になるため、SNSなどの情報発信などにも力を入れなければなりませ

語学教室

外国語が得意な人のなかには、自宅開業で語学教室をやっている人が多いです。英会話はもちろん、中国語やスペイン語などのレッスンが人気があります。また、近年では国際化に伴い、あまり知られていないマニアックな言語を学習する人も増えているのだそう。

語学は、仕事だけでなく趣味として勉強している人が多く、そのニーズは年々高まりを見せています。外国語に堪能で、その習得のためのノウハウを教えることが得意という人は、ぜひ語学教室を自宅開業してみてはいかがでしょうか?

楽器教室

自宅開業で多いのがピアノなどの楽器教室です。ピアノやエレクトーン、ギターやドラムなど、子供から大人まで、幅広い層で生徒を持つことができるのが大きなメリットでしょう。デメリットとしては音を出すことができる場所の確保です。

自宅が一軒家だったり、防音設備に優れている場合は大きな問題はありませんが、住宅密集地や集合住宅では音漏れなどが原因で近隣とトラブルになることも。音を出してもOKという環境であれば、音楽教室などの業種は時間に融通が利くため、自自宅開業に向いています。

パソコン&スマホ教室

近年、生活環境のIT化が進み、学校などではプログラミングの授業が始まりました。そうした中で注目を集めているのが、パソコンやスマホの使い方に特化した教室です。子供や高齢者に向けて、パソコンやスマホなどのデジタルツールについてレクチャーするニーズは、これからより顕著になるでしょう。

また、備品もPCと机と椅子などがあればすぐに開業できるため、自宅開業をするにあたって向いている業種だといえます。

自宅開業におすすめの業種【美容・飲食・サービス系】

エステやネイルサロン

エステやネイルサロンなど、美容に特化した業種も自宅開業におすすめです。施術を行う空間を自宅に設えておけば、空いた時間や顧客の都合の良い時間に、すぐに施術をすることができます。こうしたサロンの開業には、資格や設備投資が必要になりますが、安定した顧客がつけば安泰です。

中には、自宅サロンから始め、コツコツと資金を貯め、数店舗展開するサロンまでに成長するケースもあるようです。また、良いサービスが提供できれば、口コミや紹介などで顧客の開拓ができるので、やりがいのある仕事だといえます

カフェやバー

自宅の一角を開放して、甘味やコーヒー、お酒などを提供するカフェバーを開く人も多いです。自慢の料理やスイーツ、または独自のルートで取り寄せたおすすめのお酒など、個性豊かな小規模のカフェ&バーが近年増えています。

また、自宅開業のミニマルな規模間を活かして、「知る人ぞ知る店」として通の間で人気店になる店も多いのだとか。カフェをやってみたいけれども、資金繰りに不安があり、なかなか踏み出せないという人には、まずは自宅開業を始めてみるといいかもしれません。

小規模から経験を積み、徐々に拡大していくと、リスクやデメリットが少なく、成功しやすいのではないでしょうか?

治療院

整体や鍼灸師、マッサージなども自宅開業におすすめの業種です。按摩マッサージ指圧師や、柔道整復師、鍼灸師などの国家資格があると、より専門的な治療が可能になります。

こうした場合、自宅に施術できる設備が必要で、初期投資に費用が掛かるというデメリットがありますが、一度開業すれば、その後長く続けられる仕事です。腕が良いと、口コミや紹介などで顧客が拡大していくのも、自宅開業ならではの強みです。

自宅開業におすすめの業種【その他】

カウンセラーや占い師

社会情勢の不安と同時に求められているのが、カウンセラーや占い師といった業種です。こうした仕事は、特に人の話を聞く力が必要となります。人の話を聞くことによって、それぞれの持つ不安を解消するのが主な目的です。まず、カウンセラーにはさまざまな資格があります。

国家資格の公認心理士以外にも、民間やさまざまな機関に置いてカウンセラーの資格があるので、それぞれの分野に合った資格や専門的知識に基づいて開業することをおすすめします。また、占い師の場合は特に資格が必要ありませんが、占い師よってその手法や判断材料が異なります。

そのため、すぐにでも自宅開業は可能ですが、仕事として大成するには多くの信頼と実績が必要になるころは念頭に置いておきましょう。

農業

農業もれっきとした自宅開業の選択肢のひとつです。近年、社会の不安定な情勢を鑑みて、農業の価値が改めて注目されてきました。そのため、都会から地方へ引っ越し、そこで就農するケースも増えてきているのだそう。

農業は農地用の土地と資材、人手があればすぐに着手できますが、その成果が得られるまでに膨大な時間がかかるというデメリットも考慮しなくてはいけません。しかし、成功すれば安定した収入が得られ、農作物の加工品の製造販売など、さまざななチャンスが生まれるメリットもあります。

真剣に就農を考えている場合は、今すぐには難しいかもしれませんが、移住なども視野に入れて準備を進めてみてはいかがでしょうか?

自宅開業を成功させよう!

自宅開業のやり方やおすすめの業種について詳しく紹介しました。また、自宅開業におけるメリットやデメリットについても解説しましたので、ぜひ自宅開業を考えている人は参考にしてください。また、自宅開業をする際には、きちんと事業計画を立て、然るべき許可を得た上で仕事を行いましょう。

自宅開業は時間に融通が利き、キャリアを途切れさせないメリットもあります。ぜひ、何かを始めたい場合は、まず自宅開業からスタートし、徐々に自事業規模を広げていくと、盤石なものになるでしょう。

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