統率力のある人の共通点は?統率力の身につけ方と組織で活かす方法

統率力のある人の共通点は?統率力の身につけ方と組織で活かす方法

統率力を身につけるための方法を知りたい!

組織を牽引するリーダーに必要不可欠な力が統率力です。統率力の意味を簡単に言うと目標達成に向かって組織やメンバーを統制し、率いていく力のことで、経営者には不可欠な力でしょう。

統率力のあるカリスマ的なリーダーのもとでは、メンバーが個々の力を充分に発揮し、チームとして最高の結果を導くことができます。統率力の意味を理解して正しい統率力を身につけ、仕事の効率や業績をアップしていきましょう。

統率力とは?

統率力の言葉の意味

統率力の意味を一言でいうと「掲げた目標に向かって組織のメンバーをまとめて目標達成に導いていく力」のことです。

一般に統率力は組織をまとめていく力と捉えがちですが、まとめる力は統率力の一部分でしかありません。個々の能力を引き出し、まとめた組織を率いることこそが統率力です。統率力のある人はその組織のカリスマ的存在となるでしょう。

組織のリーダーの統率力の意味は、組織を自ら率先して率いて目標を達成する行動力も含めて統率力と言えます。

リーダーシップとの違い

統率力と似た言葉にリーダーシップがあります。リーダーシップは組織を率いるリーダーとして目標達成のためにメンバーの行動を促す資質や能力のことを意味します。

そのため、ビジネスにおいて統率力はリーダーシップを発揮するための資質や能力の要素の一つと考えられます。統率力が必要なのは管理職だけでなく、組織のメンバーすべてに必要な資質や能力と言えるでしょう。

リーダーシップの意味は1つに限りません。様々なシーンによって、求められるリーダーシップは多種多様です。その仕事にあったリーダーシップで組織を統率し、業績を上げていきましょう。

マネジメント力との違い

ビジネスにおいてのマネジメント力の意味は、企業や部署で組織の経営資源や資産、人材を管理し、運営する管理能力のことです。その管理能力で目的を達成することができる人がマネジメント力の高い人を意味します。

マネジメント力の意味と統率力の意味との大きな違いは、マネジメント力が目的達成のために組織のメンバーを管理する能力であるのに対し、統率力は目標達成のために組織のメンバーをまとめて、導いていくことである点でしょう

統率力のある人の主な共通点

的確な判断力がある

統率力のある人の特徴の1つが、選択を必要とする場面において的確な判断力があることです。自らの責任感で正しい判断をすることで組織をより良い方向に導くことができ、メンバーからカリスマ的信頼を得ることができます。

統率力を備えたリーダーシップのある人を目指すには、多くの経験を積むことで多角的な視点で物事を捉え、判断する力をつけることが大切です。選択をする際に間違った選択をしないよう、普段からアンテナを張り巡らせて、様々な状況判断ができる能力をつけていきましょう、

メンバーに目を配ることができる

組織でメンバーをまとめるためには、一人一人のメンバーの性格やタイプを理解し、個々のメンバーに気を使うことが大切です。そのため、メンバーに目を配ることができる人は統率力のある人といえます。

メンバーとのコミュニケーションをしっかりとりメンバーのモチベーションをあげチームの団結力を高めることが、目的を達成するための近道です。

リーダーが自分のことに目を配り評価してくれていると感じると、メンバーのモチベーションは上がります。カリスマ的リーダーシップには、人への気遣いの心を持つことも必要でしょう。

コミュニケーション能力が高い

コミュニケーション能力が高いことも統率力がある人の特徴の1つです。組織のメンバーとのコミュニケーションはもちろんのこと、対外的にもコミュニケーションが上手くできる人は信頼を得ることができるので、目標達成に近づくことができます。

コミュニケーションの取り方は1つではありません。相手の性格や特徴によりコミュニケーションの取り方は多種多様です。相手にあったコミュニケーションを取ることができる人がカリスマ的な信頼を得ることができ、リーダーシップのある人といえるでしょう。

ピンチに強い

ピンチに強いというのも、統率力のある人の特徴と言えるでしょう。仕事で危機的場面に直面した時が、その人の力量が試される時です。どのように乗り越えることができるかで、そのリーダーの資質が問われます。

危機的状況に慌てずに冷静に対処できる人こそ、リーダーシップのある人と言えます。また、メンバーを信じて任せることも必要です。ピンチに動じないカリスマ的な態度はメンバーからの信頼を得ることができ、組織の団結力に繋がるでしょう。

さまざまな分野で力を発揮することができる

統率力のある人はその専門分野はもちろんのこと、付随する様々な分野で力を発揮することができます。組織をまとめるためにはリーダーが尊敬されることが必要です。

尊敬されるカリスマ的リーダーには様々な分野での知識と高い能力が重要です。統率力のある人を目指すためには、多くの経験を積んでメンバーに一目置かれるカリスマ的存在になるように心がけましょう。

上司などからの信頼が厚い

統率力のある人は部下からの信頼が厚いと同時に上司からの信頼が厚いのが特徴です。自己PRが上手くコミュニケーション力が高いので、上司とも上手く信頼関係を築けます。

上司からの信頼が厚いと重要な仕事を任されることが増え、チーム自体のモチベーションが上がります。組織を統率するには、チームをまとめるとともPRすることも不可欠です。

上司から信頼されて、チームのモチベーションがアップすることによって組織がまとまり、良い方向へと導いていくことができるでしょう。

さまざまな経験を積んでいる

統率力のある人は様々な経験を積んでいます。様々な経験は人生の宝と言われるように、豊富な経験は組織をまとめ、率いるために不可欠です。組織のメンバーは経験に基づいた的確な判断と知識をもつリーダーをカリスマ的存在として信頼し、チームの団結力がアップするでしょう。

目的や目標を見失っていない

ビジネスにおいて、組織は目的や目標を達成するためにリーダーを中心に活動します。その際、統率力のある人は自分の役割をしっかりと把握し、責任感をもってチームをまとめるでしょう。そして目的や目標を明確にし、そこへと仲間を導いていきます。

場合によっては、目的や目標を達成できないこともあるでしょう。そのような時に、メンバーのモチベーションが下がらないようにまとめていき、強い牽引力で次へとつなげることができる人も統率力のある人と言えます。

他部署と連携して仕事を行っている

ビジネスにおいて、組織の仕事の中には他の部署との連携によって目標や目的を達成できる仕事が多く存在します。そのような場面で重要なのが、他の部署とのコミュニケーションが円滑にできることです。

リーダーは、他の部署の仕事も把握し、コミュニケーションを上手く取ることが必要です。状況に応じて縦と横の連携をしっかりと取れる人が統率力のある人と言えるでしょう。

統率力の身につけ方

論理的に物事を伝える

統率力を身につけるにはまず論理的な物事の伝え方を鍛える必要があります。論理的に物事を伝えるためには、結論から話をするのが効果的です。結論から論理的に伝えるようにすると、メンバーの話の理解度は深まります。

会話をする際には、日頃から感情で話すのではなく、論理的思考で物事を考えてから伝えるように心がけて会話をするようにします。自分の考えを分かりやすく相手に伝えることを鍛えることで、リーダーはメンバーからカリスマ的存在として信頼されるようになるでしょう。

信頼をおとすような言動や行動をしない

組織のリーダーに必要不可欠なのが、メンバーからの信頼を得ることです。そのため、統率力のあるリーダーになるためには信頼をおとすような言動や行動をしないように鍛える必要があります。

メンバーの信頼を得て、統率力を鍛えるためには、時間や約束を守る、急な変更やキャンセルをしない、頼まれたことに対して何かを付加した発言や活動をする、相手が納得するまで説明する、相手の目を見て会話をするなどが重要です。

積極的に経験を積んでいく

統率力のあるリーダーになるためには、多くの経験を得ることが必要です。様々な事を経験している人はピンチの対処法を身につけていて、ピンチをチャンスに変えることができるでしょう。

経験や知識の豊富なリーダーは、部下に尊敬されるともに、上司や同僚からも信頼されます。そのため、統率力を身につけるために積極的に様々な分野の経験を得るようにしてピンチへの対応力を鍛えることで、自分の価値を高めていきましょう。

取り組むべき課題を見つける

統率力を身につけるためには自分を知ることも重要です。統率力のある人の特徴をよく知り、自分の長所や短所と比較して、より伸ばす部分と鍛えるべき部分を明確にします。そのうえで、取り組むべき課題を見つけていきます。

ただ、一般的な統率力のある人が全ての組織で優秀なリーダーとは限りません。組織の特徴をしっかり把握し、組織にあった統率力を身につけるための課題を見つけ、その課題を解決する力を鍛える事が必要でしょう。

途中経過の確認をこまめに行う

組織でプロジェクトに取り組む際、メンバーに作業を分担します。その時、途中経過がしっかり確認できていないと、その後の作業に支障をきたし、効率が悪くなるでしょう。

統率力を身につけるためには、この途中経過の確認をこまめに行うように鍛える必要があります。途中経過を把握することで、全体の流れがスムーズになり、強い牽引力でプロジェクトを成功へと導くことができるでしょう。

組織で統率力を活かす方法

部下の能力に合わせて管理を行う

リーダーが持っている統率力は組織で活かしてこそ価値があります。統率力を活かすには、部下をまとめて率いていくか牽引力が重要な課題です。うまく統率していくには、一人一人の部下の能力に合わせた研修を行い、管理をする力を鍛えることが必要でしょう。

管理の方法としては、部下がリーダーが決定した計画に従って実行させる方法、計画は部下の意見を元に作成して実行させる方法、本人主体で計画、実行させる方法の3種類があります。部下の経験や能力に従って適切な方法で管理することで、統率力を鍛えることができ、業務に活かせるでしょう。

最適な意思決定を行う

統率力を身につけているリーダーがその統率力を活かすためには、最適な意思決定を行うことが大切です。最適な意思決定のためには、自問自答の中でその事業に必要な選択をしなければなりません。

意思決定のスピードの速さと質のどちらを選ぶか、部下をどのように研修しどこまで任せるか、などを自問自答していきます。そのうえで、最終的な意思決定を単独で行うか、どの部下の意見をどこまで取り入れるかを判断し、統率力を発揮していきましょう。

部下の仕事が上手くいくように配慮する

組織で統率力を活かすためには、部下との信頼関係が何よりも重要です。部下との関係を良好にするためには、部下の仕事が上手くいくように常に目を配ることが大切でしょう。

部下により経験値が違うので、一人一人に見合った配慮が必要です。経験が浅い部下とはまずコミュニケーションを取ることを大切にし、経験豊富な部下にはできるだけ仕事を任せてモチベーションを高めるようにします。

信頼関係を築いた部下をまとめて統率力を発揮することで、仕事は円滑に進められるようになり、業績アップや目標達成に導くことができるでしょう。

部下の存在価値を認める

リーダーが組織で統率力を発揮するためには、部下のモチベーションアップが大切です。部下のやる気を上げるためには、部下の存在価値を認めることが重要でしょう。

部下の存在価値を認めるためには、仕事の成功や失敗だけにこだわらず、その仕事の過程をしっかりと把握し、その過程における評価や感謝の言葉、賞賛をするようにします。それによって部下は自分の存在価値を実感でき、やる気がアップするでしょう。

また、お互いの価値を認め合うことで、チームの雰囲気が良くなり働きやすい職場になるので、組織全体の仕事の効率が上がります。

統率力を身につけて仕事の生産性を高めよう!

ビジネスの現場で、目標達成や仕事の生産性を高めるためには組織をひとつにまとめて率いていく統率力のあるリーダーが求められます。

統率力のあるリーダーは決断力、判断力、指導力を持つことが必要であると共に、組織のメンバーや周囲の人々に尊敬され信頼される人間であることが大切です。そのためには日頃から積極的に経験を積み、能力を高めていくように心がけていきましょう。

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