先輩社員や上司とうまくコミュニケーションが取れない、達成感や成長感を得られない、仕事に対するモチベーションが上がらない……。社会人なら誰でも一度は仕事に対する悩み、あなたも直面した経験があるのではないでしょうか。そんなとき、会社としては社員にどのようなサポートをすべきなのか。今回は、社員ひとりひとりの成長に役立つ「フォローアップ研修」について、詳しく解説します。
フォローアップ研修とは
「フォローアップ」は日本語にすると「効果測定」という意味があります。例えば、多くの企業では新人研修やOJTをはじめ、社員のスキルアップのためにさまざまな社内研修を定期的に行っていると思いますが、そういった研修がどのように活かされているのかを後日確認するということはとても大切なことです。そのために行うのが、「フォローアップ研修」と呼ばれるもので、以前行った研修や勉強会などの効果測定をして、問題点や改善点などを明らかにすることで、足りない部分をさらに強化していきます。
フォローアップ研修の必要性
フォローアップ研修は、企業で行われているさまざまな研修や勉強会の中でも特に重要な位置づけとされています。その理由のひとつが、以前受けた研修の振り返りを行うことで得られる高い教育効果です。例えば、入社間もないころに新人教育を行っても、新入社員たちが実際の仕事内容や自分たちの役割について、はっきりと理解することは難しいでしょう。ところが、数カ月実務経験を積んだ後に同じ研修を受けてみると、実際に自分たちが経験した業務と研修の内容を照らし合わせながら学ぶことができるため、問題点や疑問点、自分自身の課題などが明確になってくるというわけです。今自分が置かれている状況や抱えている問題点などを振り返り、その解決方法を明確にするためにも、フォローアップ研修は大変効果的だと言えるでしょう。
フォローアップ研修を行うべき対象
フォローアップ研修は一般的に新入社員が対象のことがほとんどです。実際に実務経験を積んで見えて来た課題や問題点を定期的に振り返り、フォローアップ研修によってその解決策を見つけたり、今後の目標を明確にしたりすることで、仕事に対するモチベーションを継続的に維持することもできるからです。では、フォローアップ研修が新入社員のみ効果があるのかというと、決してそういうわけではありません。例えば、ビジネスマナーなどは社会人として長く働いているといつの間にか曖昧になってしまっているものも意外と多く、フォローアップ研修を活用することで中堅社員やベテラン社員のビジネスマナーや仕事に対する姿勢などを磨き直すこともできるのです。長く働いているからこそ直面してしまう仕事の悩みや、人間関係の悩みなどを適切にサポートしていくためにも、新人社員以外へのフォローアップ研修の実施は大変有効だと言えるでしょう。
フォローアップ研修を行う際のポイント
フォローアップ研修の目的は効果測定ですから、研修を行う際には
- ①以前の研修内容がどの程度定着しているか」
- ②「現在抱えている問題や悩みはなにか」
- ③「今後の課題はなにか」
- ④「問題や悩みをどのようにして解決していくか」
を必ず参加者全員で共有しましょう。前回の研修で学んだことがどの程度活かされているのかをしっかりと理解しないまま新しいことを学んでも意味がありません。こうした目的を明確にしてフォローアップ研修を行うことで、はじめて実りのある研修が実現できるのです。
社員のフォローアップ研修を行う際には、ぜひ上記の内容を参考にして研修内容を組み立てて、より良い研修にしてください。
フォローアップ研修を行う際には、いつもとは違う環境を用意したり、社内の人に話が聞こえないような環境を用意することもポイントのひとつです。スペイシーではそんな企業の研修や用途に合わせた快適な会議室・レンタルスペースをご用意していますので、活用してみてはいかがでしょうか?