企業におけるジェネラリストの意味とは?スペシャリストとの違いも!

企業におけるジェネラリストの意味とは?スペシャリストとの違いも!

ジェネラリストの意味を知りたい!

企業における人材のタイプとして、ジェネラリストやスペシャリストという言葉が使われます。では、ジェネラリストとはどのような意味で、どのような人材のことを指すのでしょうか?また、同じように使われているスペシャリストとは、どのような点が違うのかについて、詳しくまとめました。

ここでは、ジェネラリストの意味や能力について説明します。また、比較されやすいスペシャリストとの違いや、ジェネラリストが企業でどのように活用されるのかについても詳しく述べていきます。

企業におけるジェネラリストとは?

ジェネラリストの言葉の意味

ジェネラリストとは、一般的に、幅広く知識や経験を持っており、様々な事象に総合的な見地で対応できる人を指します。そのため、企業においては、幅広く業務に携わることで企業内外にかかる様々な情報に通じ、総合的な判断力や業務遂行力を持つ人とされています。なお、いわゆる「総合職」と職種分けをしている企業もあります。

ジェネラリストに必要な能力

ジェネラリストは、幅広く知識や経験を持って仕事をする人とされていますが、せっかくの知識や経験を有しながら、それを企業の中でうまく活用できなければ、企業側にとっては「人材」として低い評価となってしまいます。

したがって、ジェネラリストに必要な能力とは、幅広く得てきた知識や経験を自分の仕事に活かすためのスキルであり、具体的には、広い視野で物事を見ることや、コミュニケーション力が高いこと、企業のメンバーの業務を含めマネジメントを適切に行えることなどが挙げられます。

スペシャリストとの違い

企業の人材としては、「スペシャリスト」という言葉もよく使われますが、スペシャリストとは、特定の、あるいはある程度範囲が限定されている専門的知識や資格や技能を有し、特定の分野における「専門家」として仕事をする人を指します。

したがって、ジェネラリストとスペシャリストの違いとは、「これまで得てきた知識や経験の広さや深さ、そしてそれらを仕事に活かす能力」と言えるでしょう。

総合職や一般職などとの違い

企業においては、「総合職」や「一般職」といった職種分けをしているところも多いですが、これらはジェネラリストやスペシャリストといった言葉とは意味や区分が少し違います。

このような職種分けでは、ジェネラリストは通常「総合職」として扱われます。なお、「一般職」については、総合職に比べそれほど高い能力は求められていない場合が多く、ジェネラリストとは別に扱われます。

ジェネラリストを目指す主なケース

最初からジェネラリストを目指す

企業に入社して最初からジェネラリストを目指す場合、その時点で自分自身にどれだけの知識や経験を有しているかによって、入社以降の仕事に対する考え方、歩み方が異なるでしょう。

社会人経験がない場合は、入社してから様々な部署や分野の業務を経験することが必要となります。また、他の部署や異なる業種の人との交流も大切な経験となります。

転職などによって新しい企業に就職した時点で、それまでに様々な知識や経験を有している場合は、即戦力として期待される可能性もあり、また管理職など重要なポストに早く就ける可能性もあります。

スペシャリストから転向する

最初からジェネラリストを目指す場合と違い、スペシャリストとして活動していた人が途中でジェネラリストに転向する場合は、特定の分野に対し知識や経験は豊富でも、広い範囲の業務などには携わってこなかった場合が多く、これまでに得ていない他の分野の知識や経験を、新たに身につけていく必要があります

ただ、逆を言えば、社会人として仕事の経験が浅い場合よりも、これまで自分が身につけている専門分野の知識や経験や技能を有しているぶん、身につけるべき知識や経験の範囲は少なくなるとも言えます。また、様々な業務に共通する考え方やルールなどが身についている場合もあり、他の分野について習得しやすいというメリットもあります。

企業以外におけるジェネラリストの使用例

ジェネラリストの使用例①医師の場合

病院では、眼科や皮膚科などに専門の医師がいることが多く、また専門性が高い業務であることから、いわゆる「専門医」はスペシャリストとして活躍していることになります。

一方で、病気によってはその原因が身体の特定の部位に限らないこともあり、身体全体について診療を行い、総合的に診断する能力がある、いわゆる「総合診療医」が、医師におけるジェネラリストとされています。

特定の部位に関し専門的な診療や治療が行える専門医も必要ですが、症状の原因を様々な部位から幅広く検証し、特定していくことが可能な総合診療医の必要性も謳われています。

ジェネラリストの使用例②看護師の場合

医療の高度化に伴い、看護師においても、求められる知識や技術が専門性を求められています。しかし一方で、患者一人の病状への対応を幅広く行うことができるジェネラリストとしての看護師の存在についても、ニーズが高まってきています。

特に高齢者の場合、様々な疾患を抱えている場合があるため、そのような症状に対し幅広く対応できる看護師が必要です。

スペシャリストを目指す看護師も増えている

一方で、看護師はその専門性や特殊性を再評価し、資格認定を推進し、看護師のスペシャリストとして養成する動きも見られます。

厚生労働省が発表した「看護制度検討会報告書」(1987年)を受けて、日本看護協会が専門性のある看護師を育成することを目指し、資格認定制度が創設されました。制度には専門看護師、認定看護師、認定看護管理者の3つがあり、看護師のスペシャリストとして、資格取得を目指す人が増えています。

ジェネラリストの意味を覚えておこう!

企業におけるジェネラリストは、その幅広い知識や経験を生かし、総合職や管理者などといった人材として活躍が期待されます。

専門的知識や技術を有するスペシャリストとの違いを理解し、企業においてどのように活用できるかが人材活用の点で重要です。ぜひ、この記事を参考に、ジェネラリストの意味を覚えてビジネスに活用しましょう。

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