ボランティア活動をする意義とは?メリットやデメリットも解説

ボランティア活動をする意義とは?メリットやデメリットも解説

ボランティア活動のメリットやデメリットを知りたい!

学生時代にボランティア活動に参加したことがある人も多いかも知れません。そういったボランティア活動を社会人になっても行う意義について解説します。ボランティア活動をするメリットやデメリットについてまとめているので参考にしてください。

ボランティア活動の意義と歴史

ボランティア活動の言葉の意味

ボランティア活動の言葉の意味や語源から確認しましょう。ボランティアの語源になったのは英語の「volunteer」です。そして、この言葉の語源をさらに掘り下げていくと「volo」というものにつながっていきます。

この言葉は「意志」を意味する言葉になり、「喜んで~する」や「~したい」という形でも表現されるのです。こういった語源から、ボランティア活動は「自分の意志で喜んでする活動」を意味しています

英語のvolunteerは、明治の終わりから大正時代にかけて日本で使われるようになり、国語辞典の「広技苑」には、1969年の第2版から掲載されました。

活動の意義①会社以外の場で活躍する機会を生み出す

では、企業がボランティア活動に取り組む意義を解説します。企業が積極的にボランティア活動を行うメリットは、会社以外の場で活躍できる機会を生み出せるからです。

ボランティア活動を通して新しい自分の可能性を発見することもあり、こういった体験に参加することで新しいスキルを身につけることもあります

また、社会人になったばかりの若手社員は、社内でどのように自分が活躍するかをイメージしにくいこともあり、ボランティア体験がプレッシャーから解放してくれることもあるのです。

活動の意義②従業員にボランティア活動の時間を与える

社会人になるとなかなかプライベートの時間に、ボランティア活動に参加するのが難しくなります。そのため企業がボランティアを体験したり、参加したりするのをサポートしてくれるのは大きな意義があるでしょう。

企業の中にはボランティア休暇制度を導入するところもあり、東京都では補助金交付も行われています。こういった点を含めて、ボランティアに参加や体験がしやすい仕組みが整備されているのも注目点です。

ボランティア活動の歴史①1995年の阪神・淡路大震災

日本でボランティア活動が注目されたきっかけは、1995年に起きた阪神・淡路大震災でした。当時はまだまだボランティア活動がメジャーではなく、国の大規模災害に対する準備も整っていない状態だったのです。物資輸送はもちろん、ボランティア参加や受付に対するノウハウもありませんでした。

この大震災を契機に、日本でボランティア活動に対する制度整備が行われたため、1995年は「ボランティア元年」と表現されることがあります。1998年に「特定非営利活動促進法」が導入され、ボランティアグループが一つの組織として協力することになり、活動の幅や財源も拡大されたのです。

ボランティア活動の歴史②2011年の東日本大震災

阪神・淡路大震災でボランティアに関する制度が導入され、実際に様々な場面でボランティア参加や体験を経験する人が増えました。そういった中で、2011年に起きた東日本大震災はさらにその意識を強める出来事となったのです。

阪神・淡路大震災のときと違った点は、寄付に対する意識の変化です。日本人の7割が東日本大震災に対して何らかの寄付行為を行ったというデータがあり、そのことから2011年は「寄付元年」と表現されています

過去の経験を活かして物資を運搬するルートも整備されており、同時にIT技術の進化から素早い対応が行われました。寄付も銀行などだけでなく、コンビニでポイントカードのポイントを使って寄付行為が行えるなど、様々な寄付行為が話題となったのです。

ボランティア活動の歴史③災害ボランティアの広がり

東日本大震災以降も日本では大きな災害が度々発生しています。これらの経験を踏まえて、よりボランティアに対する理解や意識が強くなりました。物資の寄付をどのように受け付けて振り分けるのか、といった形に対する見直しも行われており、避難所の機能を麻痺させない方法も考えられています。

そして、災害ボランティアだけでなく、普段からまちづくりやまちおこしに関するボランティア参加や体験に対する注目も集まっています。こういった点も踏まえて学生や社会人がボランティア活動に参加するメリットやデメリットについて確認していきましょう。

学生や社会人がボランティア活動に参加するメリット

メリット①エンゲージメント向上に繋がる

関係の強化を意味するエンゲージメントの向上を得られるのが、ボランティア活動に参加するメリットです。企業がボランティア参加や体験を後押ししてくれることで、愛社精神が生まれます。自社に対する良いイメージを持ってくれれば、普段の仕事に対するモチベーションもアップするでしょう。

メリット②仕事に役立つスキルが身に付く

ボランティア活動に参加することで、仕事に役立つスキルを獲得できます。コミュニケーション能力はもちろんですが、肉体的にも精神的にも成長できる機会になるでしょう。また、ボランティアの内容によっては外国の方と関わる機会もあり、語学スキルを身につけるチャンスになります。

メリット③就職活動に役立つ

学生がボランティアに参加する利点として、就職活動に役立つのがポイントです。自主性や社会貢献意識。得たスキルなど、様々な面で自分をアピールすることにつながります

メリット④視野が広がる

ボランティア活動に参加することでスキルを身につけるだけでなく、視野が広がります。大きな災害に関係するボランティアに参加することは、人生で忘れることのできない経験をすることになるでしょう。また、そのほかのボランティアでも、お互いが支え合って生きることの大切さを知ることができるのです。

メリット⑤社会貢献ができる

社会貢献を経験することは、お金以外で得られる充実感を体験することにつながります。こういった体験は社会人になってからも、仕事に対する取り組みや利益以外の社会貢献を考える上で重要な価値観になるでしょう

メリット⑥単位として認められる場合がある

学生の場合、大学でボランティア活動が単位として認められる場合があります。「単位がもらえるからボランティアに参加する」というのも、きっかけとして悪いものではありません。

大学の中には学部や講義内容によって、ボランティア活動を2週間経験し、そのレポートを提出することで単位認定が行われる例もあります

メリット⑦体験を通じてさまざまな人と出会うことができる

多くに人と出会えるのは、ボランティアの大きなメリットといえます。大学や企業の中だけでは出会える人は限られています。特に業種や業界のことなる人々と出会うことで、多様な価値観やスキルが得られるのは重要なポイントです

学生や社会人がボランティア活動に参加するデメリット

デメリット①時間が無駄になることがある

学生や社会人がボランティア活動に参加する上でデメリットも存在します。重要なことは参加する際に目的をはっきりすることが重要です。最初は誰かに誘われて参加するところから始まり、そこから継続して行っていく上では目的を持つことが求められます。

学生の場合は面接のときにアピールできる要素に、社会人としてスキルアップをしてキャリアプランに活かすのがおすすめです。

デメリット②学業が疎かになることもある

学生の場合はボランティア活動に参加する上で、学業が疎かにならないようにしましょう。ボランティア活動は内容によって定期的、または長期間参加しなければならないものがあります。自分の講義や卒論などの時間を削らないよう調整して参加しましょう。

デメリット③お金を稼ぐことができない

ボランティア活動の注意点として、基本的にお金を稼ぐためではないことを忘れないでください。ボランティア活動は基本的に無給であり、スキルや様々な経験は得られますが、交通費や昼食代も自費負担になることがあります

そのため、学生ではアルバイトと併行してボランティア活動を行う場合は注意が必要です。余力を持った中で参加するように計画を立てて行っていきましょう。

ボランティア活動のメリットやデメリットを理解しておこう!

ボランティア活動の意義、メリットやデメリットについて解説しました。ボランティア活動は学生だけでなく、社会人にとっても大きな意味を持つ活動です。同時に目的や計画性を持って参加することが求められます。

様々な人との交流やスキル獲得のために、身近なボランティア活動から参加することがおすすめです。より自分の目的が明確になれば中長期的なものや海外ボランティア活動に参加してみましょう。そして、そのボランティア活動の経験を活かして、自身のキャリアプラン達成につなげてください。

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