ピラミッドストラクチャーとは?作り方やメリット・具体例を解説

ピラミッドストラクチャーとは?作り方やメリット・具体例を解説
目次

ピラミッドストラクチャーの意味や作り方を知りたい!

主張とその根拠を構造的に表すピラミッドストラクチャーは、意見を論理的に理由づけることができるので、ロジカルシンキングの際に活用できるフレームワークとして注目されています。

論理的に物事を整理して分かり易く伝えることは、プレゼンテーション作成などに使用され、会社の問題を解決し、生産性を上げるために大変重要です。

ピラミッドストラクチャーの意味や作り方、メリット、具体例を知り、自身の意見を論理的にシンプルに提案、報告し、問題解決ができるようになりましょう。

ピラミッドストラクチャーとは?

ビジネスにおいて、ロジカルシンキングが必要な場面で活用されるフレームワークの一つが、ピラミッドストラクチャーです。その意味や他のフレームワークとの違いを見ていきましょう。

伝えたい主張や根拠となる事実を図式化する手法のこと

ピラミッドストラクチャーとはその名の通り、自分自身が伝えたい結論とその根拠となる事実をピラミッド状に図式化するロジカルシンキングの手法です。

自分の主張が正しいことを論理的に説明するには、それを証明する根拠が必要ですが、言葉のみで説明するのは容易ではありません。

そこで、図式化して結論を頂点としたピラミッド状のピラミッドストラクチャーで説明をすると、自分も相手も要点を整理することができ、分かり易くなります。また、問題の解決にも役に立つでしょう。

ピラミッドストラクチャーが活用される場面

ロジカルシンキングの手法の一つであるピラミッドストラクチャーは様々なビジネスシーンで活用されています。

具体例としては、プレゼンテーション作成での活用です。社内外で自分や会社の意見やアイデアを提案するプレゼンテーションでは、相手に論理的かつ分かり易く説明することが不可欠です。

そのような場面においてピラミッドストラクチャーで図式化した資料を作成すると、自身の考えを整理することができ、提示することで相手も一目で理解できるというメリットがあります。

主張に論理性を持たせて展開する際に有効

自分の主張を相手に納得してもらうには、論理性を持たせることが必要です。そのような時に、構造的に説明ができるピラミッドストラクチャーを使うことはメリットがあるでしょう。

ピラミッドストラクチャーでは最上階の頂点に自らが伝えたい結論を置き、一番下の階層にはその結論の根拠となる情報や事実を配置し、階層が上がるにしたがって、下の層の情報から導き出される主張が示されます。

このように、主張に論理性を持たせてピラミッド状に論理構造が示されるピラミッドストラクチャーは、論理展開における枠組みと言えるでしょう。

ロジカルシンキングの考え方のひとつでもある

結論を論理的に分析し根拠を構造的に整理して図式化するピラミッドストラクチャーは、物事を結論と根拠に分けて論理的につながりを捉えて理解するロジカルシンキングの考え方の一つです。

ビジネスにおいて、物事を論理的に捉えて相手に分かり易く伝えることが必要な場面が多くあります。そのようなロジカルシンキングが必要な時、ピラミッドストラクチャーの手法は大変役立つでしょう。

ロジックツリーとの違い

ピラミッドストラクチャーと同様に、図式で構造的に物事を捉えるフレームワークにロジックツリーがあります。ロジックツリーは物事を構成要素に分解して問題を解決に導くブレイクダウン式のフレームワークで、「検討・思考」の際に用いられます。

そのため、結論を主張するために根拠となる事実を配置していくフレームワークで「説明・説得」に使われるピラミッドストラクチャーとは明らかに違います。

ロジックツリーは「グループと構成要素」の関係であるのに対し、ピラミッドストラクチャーは「主張と根拠」の関係であるので、同じ図式化ではありますが、中身は正反対と言えるでしょう。

演繹法や帰納法との違い

論理的な推論の方法として良く用いられる演繹法と帰納法はどちらもロジカルシンキングの基本的な考え方です。演繹法は一つの主張を前提に段階的に別の結論を導く思考法で、帰納法は複数の事例やデータを集めて得られた結果から結論を導き出す思考法です。

どちらも複数の事例や事実を組み合わせて結論を導く思考法のため、ピラミッドストラクチャーの作成に使用できます。

ピラミッドストラクチャーのメリット

論理的な意見を図を使って的確に人に伝えられるピラミッドストラクチャーの活用は、様々なビジネスシーンで効果を発揮します。具体例でメリットを見ていきましょう。

メリット①自分の頭の中を整理することができる

ピラミッドストラクチャーを作成するためには、主張したいことの根拠と根拠から導き出される理由を整理して配置しなければなりません。

そのため、ピラミッドストラクチャーは配置する過程で自分の頭の中も整理することができ、図式化して見える化することで、自分の考えを体系的に整理することができ、問題解決ができるというメリットがあります。

メリット②根拠から結論までが見やすい

ピラミッドストラクチャーは先述のようにピラミッド状に論理構造が示されます。

そのため、データから根拠、根拠から結論までが階層式に配置されていて、どのデータから根拠が導き出されて根拠となり、結論が出されたのかが明確に分かるでしょう。

自分の主張したい結論がどのデータからどの根拠で導き出されたかが分かれば、聞き手にシンプルかつロジカルに伝えることができ、問題が解決できるというメリットがあります。

メリット③矛盾点が見つけやすくなる

ピラミッドストラクチャーによって自分自身の頭の中を整理することができると、自分の主張の妥当性を再認識することができるというメリットがあります。

構造的に結論とそれを導く根拠を確認することで、ロジカルシンキングを行う際に生じた矛盾点を発見しやすくなります

そのため、相手に説明をする際の不安や問題も解決でき、適切な主張ができるメリットがあります。

メリット④コミュニケーションツールとして活用できる

ピラミッドストラクチャーの最大の特徴は、ピラミッド状に図式化することです。図式化することで、だれが見ても一目瞭然で理解することが可能になります。

ミーティングなどで自分の意見を主張する時に、根拠に基づかない主張はなかなか受け入れられません。

しかし、ピラミッドストラクチャーを活用して視覚で説明することで、相手に根拠に基づく主張を理解してもらうことが可能になるでしょう。

このように、ピラミッドストラクチャーはコミュニケーションツールの一つとしてのメリットもあります。

メリット⑤自分の主張に説得力を持たせることができる

ピラミッドストラクチャーは、どのような根拠に基づいて結論を導き出しているかが図解によってシンプルかつ明確に表されます。

また自分の頭の中が整理できているので、主張の理由やその理由の根拠を分かり易く論理的に説明できるでしょう。

そのためピラミッドストラクチャーを活用すると、自分の主張により強い説得力を持たせることが可能であり、問題が解決できるというメリットがあります。

ピラミッドストラクチャーが使いこなせない原因

先述のように、ピラミッドストラクチャーは自分の主張に説得力をもたせて相手に伝えたり、問題を解決するのに大変便利なロジカルシンキングの手法です。

しかし、多くの書籍や講習会があるにもかかわらずピラミッドストラクチャーの作り方をマスターできない人が多いというデメリットがあるのが現状です。具体例でピラミッドストラクチャーの作り方が浸透しない原因を考えてみましょう。

原因①自由度が高すぎるため

ピラミッドストラクチャーの作り方には、決まった方法がありません。論理をつなげる階層はどこまででも広げることができ、構造の仕組みは自由に作成することができます。

アドバンテージマトリックスのように、分類する軸やタイプがある程度決まっている場合は、そこに具体例をあてはめていきます。

しかし、構造が決まっていないピラミッドストラクチャーの場合は枠組みから自分で作成しなければいけないので、ハードルが高くなるでしょう。構造の自由度が高いことはメリットですが、デメリットでもあると言えます。

原因②複雑な事例でしか学んでいないため

ピラミッドストラクチャーはMBAスキルの前提スキルとされるロジカルシンキングの一つのツールです。そのため、学びの機会が経営の専門書や専門家による講演会になってしまいます。

MBA的な戦略分析も必要ですが、一般の人には複雑な事例なので日常生活とはかけ離れていて馴染みがないので、学ぶ前に構えてしまいます。

ピラミッドストラクチャーは問題解決など通常業務でも活用できる便利なフレームワークなので、難しく考えず実務にいかすとよいでしょう。

原因③最終アウトプットではなく中間成果物であるため

ピラミッドストラクチャーは自分の主張を論理的に図式化できるため、プレゼンテーションの資料作成などに大変役立ちます。しかし、あくまでプレゼンテーションなどのアウトプットのための中間成果物であって、最終成果物ではありません。

そのため、ピラミッドストラクチャー自体が資料として保存されることがなく、具体例が残される機会が少ないため作り方のマスターが困難になります。

原因④具体例として見る機会が少ないため

先述のようにピラミッドストラクチャーは中間生産物であり、資料が残されることがあまりありません。そのため具体例として見る機会が少なく、ピラミッドストラクチャーの良さを認識することが難しいのが現状です。

中間成果物であるピラミッドストラクチャーと最終成果物であるビジネス文書やプレゼンテーション資料をセットで保存することで、ピラミッドストラクチャーを見る機会が増え、その効果を発揮できるでしょう。

ピラミッドストラクチャーの作り方と具体例・活用例

ロジカルシンキングの手法の一つであるピラミッドストラクチャーの作り方とビジネスシーンで活用する具体例・活用例を紹介します。

問題点を正確に見極める

ピラミッドストラクチャーの作り方として、まず始めに行うのがピラミッドの頂点になる結論となる論点を正確に見極めることです。

主張すべき結論の論点が間違っていると、その後の根拠やプロセスはすべて的外れになってしまいます。

そのため、ピラミッドストラクチャーの作り方の中で問題点の見極めは、物事を考える前提となる重要な役割を果たします。

問題点に対する仮設を立てる

ピラミッドストラクチャーを作り方で、問題点を正確に見極めた次のステップは結論に対する仮説を立てることです。

物事の考え方の多くは、情報を集めて分析をし、計画を立てて結論を導き出します。しかし、目まぐるしく変化をしている現代においては、スピード感のある作り方が必要になってきています。

そこで具体例の仮説を先に立ててから軌道修正する作り方をすると、その仮説に向けて情報収集や計画を立てればよいので、スピーディーに結論を導き出すことができます。

仮説に対する課題を導き出す

ピラミッドストラクチャーの作り方において、仮説を立てた後はその仮説に対する課題の具体例を導き出します

導き出す課題は、顧客への価値を提供する事実の視点と投資と利益のバランスを考える財務の視点の2つの視点で検討し、さらに市場・競合・自社の強みの3Cについての具体例も分析をします。

その後の作り方は、検討した具体例の課題を分解し、ピラミッド状に構造化していき、立てた仮説が妥当かどうかを導き出します。

課題を事実と突き合わせて検証する

ピラミッドストラクチャーの作り方の過程で具体例の課題を導き出すことができたら、その課題が事実と相違ないか突き合わせて検証します

導き出した根拠の一つ一つに対し、事実と照らし合わせて検証することで、その根拠の整合性が明確になり、ピラミッドストラクチャーの根拠に繋がるでしょう。

「Why so?」と「So What?」の関係を確認する

根拠に基づくピラミッドストラクチャーの構造が作成できたら、作り方の過程で 「Why so?」と「So What?」 の関係の確認が必要です。Why so?とは「なぜそうなるのか」、So What?とは「だから、どうなるのか」という問いかけを意味します。

まずピラミッドストラクチャーの頂点である結論に対しての「Why so?」の答えが、ピラミッドストラクチャーの中間層である根拠へつながっているかを確認し、ピラミッドの下位層の情報にも問いかけていきます。そのような形で上部の層から下部の層への繋がりを確認するために問いかける言葉が「Why so?」です。

反対に「So what?」はピラミッドストラクチャーの底辺部分のデータから問いかけをし、中間部分の根拠や頂点の結論につながっているかを確認します。つまり、下部から上部へ問いかける言葉が「So what?」です。

MECEを確認する

ロジカルシンキングの基本概念であるMECEを確認することもピラミッドストラクチャーの整合性を確認するためには重要です。MECEは全体に漏れがなく、お互いに重複がないという意味で物事を分解して構造化する際に重要な考え方です。

ピラミッドストラクチャーの作り方の過程で漏れである見落としがあると、論理的な説明が困難になります。また、作り方の過程で重複があると無駄が多くなり、分かりにくい説明になってしまいます。

ピラミッドストラクチャーを活用して論理的で相手に分かり易い提案し、問題を解決をするためには、MECEの考え方は必要不可欠でしょう。

提案や報告を行う

ピラミッドストラクチャーを活用する一番の目的は提案や報告を行うことです。しかし、あくまでピラミッドストラクチャーは提案や報告のためのフレームワークの手段であって、優れたピラミッドストラクチャーの自体が提案や報告の成功になるわけではありません。

ピラミッドストラクチャーを使って論理的に構造化された結論を相手に分かり易く報告・提案するにはコミュニケーション能力も必要です。そのことを念頭においてプレゼンテーションをすることが重要でしょう。

活用例①プレゼンテーションの場合

ピラミッドストラクチャーは様々なビジネスシーンで活躍します。特にプレゼンテーションの作成に活用すると効果的です。プレゼンテーションでは自分の提案を聞き手に分かり易く伝えることが重要です。そのため、ピラミッド型の図式で論理的に説明ができるピラミッドストラクチャーが大変役立ちます。

ピラミッドストラクチャーでプレゼンテーションの資料を作成する時は、特に根拠に基づく論理的なピラミッドの構築に心がけましょう。

活用例②ビジネス上の課題を解決する場合

ビジネスシーンでのピラミッドストラクチャーの活用は、問題や課題の解決にも役立ちます。問題や課題をピラミッドの頂点に配置し、その根拠を構造的に考察していくことで、解決策を見出すことができるでしょう

ピラミッドストラクチャーは図式で見える化するので、自分の考えを整理すると同時に提案を考察できます。そのため問題の解決に役に立つツールと言えるでしょう。

マッキンゼー流ピラミッドストラクチャーの活用法

アメリカのコンサルティング会社である「マッキンゼー・アンド・カンパニー社」はビジネス戦略の最強組織と言われています。

そのマッキンゼーでプレゼンテーションの際に使用しているのは、独自のルールに基づくピラミッドストラクチャーです。ビジネスに活かせるマッキンゼー流ピラミッドストラクチャーの内容や活用方法を解説します。

マッキンゼー流とは?

大手法人が顧客のコンサルティング会社である 「マッキンゼー・アンド・カンパニー社」 は、日本をはじめ世界中に支社を持ちます。

そのマッキンゼー社ではプレゼンテーションを作成する際、だれが作っても「これは何が言いたいのか」が一目で理解できるプレゼン資料を作成するという世界共通のルールがあります。

そのために活用されているのがピラミッドストラクチャーです。マッキンゼー社でのプレゼンテーション資料には、必ずピラミッドストラクチャーが使用されています。

誰が見ても一目瞭然の内容にすることができる

プレゼンテーションは相手の心を動かすことが重要です。そのためマッキンゼー社のプレゼンテーション資料には、誰が見ても一目瞭然で理解できる内容であることが求められます。論理的な思考で導き出されるピラミッドストラクチャーを活用することは、分かり易いプレゼン資料の作成には必須です。

ピラミッドストラクチャーを使って作成された資料はあらゆる年代、性別の人に理解しやすいため、プレゼン資料を作成する際には重要なツールとなるでしょう。

活用法①3の累乗で考える

マッキンゼー社の社員は、自分の伝えたい主張に対し常に3種類の根拠、3つのデータを準備する教育を受けています。この3の累乗を意識する考え方でピラミッドストラクチャーを作成すると、非常に見やすくなります。そのため自分の頭の中も整理でき、問題を解決でき、聞き手にも分かり易いプレゼンテーションができるでしょう。

活用法②グループ分けには3C分析を使う

マッキンゼー社では、ピラミッドストラクチャーでグループ分けをする際、マーケティング環境分析のフレームワークである3C分析を活用します

3Cとは顧客、競合、自社の3種類を意味し、それぞれの視点から調査や分析を行い問題を解決に導くのが3C分析です。ピラミッドストラクチャーでは主に中間部分の根拠の分析に3C分析を活用し、頂点の結論へと導きます。

活用法③「空・雨・傘」の論理で考える

物事の流れの分かり易い事例としてマッキンゼー社で用いられるのが「空・雨・傘」の論理です。空は「事実」、雨は「解釈」、カサは「結論」を指します。

「空に雨雲が出てきている」という事実を基に、「雨が降る可能性が高い」という解釈を行い、「傘を持っていくべきである」という結論を導き出すロジカルな考え方です。

この考え方でピラミッドストラクチャーを作成すると、問題解決が可能になり、論理的で明確に主張を相手に伝えられるでしょう。

ピラミッドストラクチャーやロジカルシンキングが学べる書籍

様々なビジネスシーンにおいて、ピラミッドストラクチャーやロジカルシンキングは自分の考えや主張を相手に論理的かつ分かり易く伝えたり、問題を解決するために非常に大切です。

ピラミッドストラクチャーやロジカルシンキングを学ぶために講演会や研修もありますが、いつでも勉強ができるのは書籍です。実際の具体例やピラミッドストラクチャーの作り方などが掲載されている書籍を紹介しますので学習に役立ててください。

ビジュアル・ロジカルシンキング

社会生活の中で、自分の意見を人に伝えるために大切な考え方がロジカルシンキングです。そのロジカルシンキングをトレーニングによって身につけることができるという視点で捉え、ピラミッドストラクチャーなどの図や表、具体例によって説明しているロジカルシンキングの入門書と言えるでしょう。

入門書とありますが、具体的なトレーニングが紹介されているので少し勉強したことがある人にも分かり易く、基本を復習するのにお勧めの書籍です。

世界一やさしい問題解決の授業ー自分で考え、行動する力が身につく

競争社会を生き抜くには、問題解決できる「ホンモノの思考力」を身につけることが重要です。この本は、問題解決に役立つロジカルシンキングの考え方を、コンサルティング会社で学んだ著者が中高生でも理解できるように説明しています。

ピラミッドストラクチャーを使った図式などで分かり易く解説しているので、ロジカルシンキングの基礎を学びたい時や、問題解決の基本的な考え方を原点に返って振り返りたい時にお勧めの書籍です。

考え方の基本がゼロからわかる!ロジカルシンキング 見るだけノート

ビジネスで重要なのは、自分の考えやアイデアを他人に説明して共感・納得してもらうことです。そのためには、論理的な考え方であるロジカルシンキングの考え方が必要です。

この本では、ロジカルシンキングの考え方をイメージしやすいように、イラストや図で分かり易く説明しています。2時間くらいで読めるため、ロジカルシンキングの概要を掴むためにお勧めの一冊です。

イシューからはじめよー知的生産の「シンプルな本質」

AIとデータの重要性が高まる現代社会で本当に価値のある仕事をするには、本当のイシューとは何かを見極めることが重要です。イシューとは課題や問題の事を指します。

問題解決のためには「感じる力」「決める力」「伝える力」が必要です。それらを見つめ直し、イシューを解決するための手法を脳科学者でありながらマッキンゼー社やヤフーで勤務した経験を持つ著者が解説している書籍です。イシューを見極め解決することで、仕事の効率があがり、生産性が高まるでしょう。

1分で話せー世界のトップが絶賛した大事なことだけシンプルに伝える技術

この本では、人に自分の考えを分かり易く伝えるために必要なロジカルシンキングを身につける方法を解説しています。「伝える」事の目的は相手に動いてもらうためであり、そのためのテクニックが具体例で紹介されています。

プレゼンテーションについて、基礎から実践まで詳しく説明しているのでプレゼンテーションを行う前に参考にすると良いでしょう。

ロジカル・シンキング Best solution

自分の考えやアイデアを考えを相手に伝えるためには、論理的に整理し構成することが必要です。なぜそうなるのか、だから、どうなるのかを問いかける「Why so?So What?」の考え方や全体に漏れがなく、お互いに重複がない「MECE」の考え方の2つのツールを使って考えを整理することができます。

この本ではこれらのスキルを身につける方法を問題形式で解説しています。そのためこの本を読むと、論理的に相手に納得してもらう話ができるようになり、ビジネスコミュニケーション能力はアップするでしょう。

入門 考える技術・書く技術ー日本人のロジカルシンキング実践法

伝える技術として注目されているロジカルシンキングの考え方を「書く」ために活用するノウハウがすぐ使えるように実践的で分かり易く解説されています。

ビジネスシーンでは提案書や報告書、ビジネス文書やメールなど文章を書く場面が多く存在します。日本語ならではの主語や接続詞などのポイントにも注目しているため、日本人向けのロジカルライティングの本と言えるでしょう。

考える力とは、問題をシンプルにすることである。

仕事が速く、生産性が高い人は本当に取り組むべき問題を見つけ出す力を持っています。そのような問題設定力、問題解決力を持つために必要なのがロジカルシンキングの考え方です。

この本は、経営コンサルタントである筆者が、小学生から高校生にロジカルシンキングをトレーニングしてきた経験から書かれているので、分かり易く解説されています。

直観と論理をつなぐ思考法

最近、経営学で注目されている「直観力」と「ビジョン創出力」。これらを鍛えるためには「妄想→知覚→組替→表現」の4段階サイクルを回すことが必要であるというロジカルシンキングについて詳しく解説しています。

マンガでわかる!マッキンゼー式ロジカルシンキング

マンガによるストーリーと文章による解説でマッキンゼー式ロジカルシンキングやピラミッドストラクチャーを分かり易く説明しています。具体例が多く紹介されているので、実際にトレーニングができ、ロジカルシンキングに興味をもった初心者にお勧めです。

マンガでわかる!入社1年目からのロジカルシンキングの基本

社会人として必要なコミュニケーションや仕事の進め方などの要点をまとめてわかりやすく説明しています。ビジネスで重要な事の一つが、自分の考えをまとめて相手が納得するように伝えることです。

そのためには、ロジカルシンキングの考え方を学ぶことが大切です。ロジカルシンキングを知ると仕事の生産性がアップします。この本では、章ごとに要点をまとめてあるので、ロジカルシンキングの考え方を繰り返し学習することができます。

「自分だけの答え」が見つかる13歳からのアート思考

自分の思ったことを論理的に言語化する「アート思考」の入門書です。自分の考えを伝えるための考え方として、ロジカルシンキングと同様にアート思考も重要な役割を果たします。そのため、アート思考を学ぶことはロジカルシンキングの学習にも役立つでしょう。

ピラミッドストラクチャーをビジネスに活かそう!

ビジネスにおいて、自分の考えやアイデアを相手が納得できるように伝えることは、非常に重要です。そのためにはプレゼンテーション力を鍛えることが必要でしょう。

優れたプレゼンテーションを作成するには、頂点に結論を配置し、その根拠をピラミッド状に配置していくピラミッドストラクチャーの活用が有効です。

ロジカルシンキングの考え方を学んでピラミッドストラクチャーを繰り返し作成し、ビジネスに活かして下さい。

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