カンファレンスの意味や使い方などを紹介!
カンファレンスという言葉を聞いたことがあるという人は多いでしょう。しかし、意味や使い方までを理解している人は多くはありません。カンファレンスという言葉は、ビジネスのシーンや看護など医療現場でよく使われています。
本記事では、カンファレンスの意味と使い方について徹底的に解説します。また、カンファレンスコールや、カンファレンスセンターなど、専門用語も紹介しますので、ビジネスシーンでの参考にしてください。
カンファレンスの意味とは?
会議や協議会などの意味を持つ
カンファレンスは、直訳すると「会議、評議会、話し合い」という意味があります。ビジネスや医療現場など使うシーンで多少のニュアンスの違いがありますが、複数人での打ち合わせや会議をすることを指します。
コンファレンスは同義語
カンファレンスと似ている、コンファレンスという言葉を聞いた人もいるでしょう。英語でカンファレンスの書き方はconferenceとなっており、コンファレンスと発音します。そのため、カンファレンス=コンファレンスとなるので、同じ意味を持つのです。
ミーティングとの違い
近い言葉でミーティングがありますが、大きな違いは人数などの規模で使い分けされることが多いです。カンファレンスは、一般的に大人数の集まりによる会議を指すことが多く、ミーティーングは数人くらいの小規模での話し合いを指します。
イメージ的には、会社の各部署が集まる全体会議はカンファレンス、各部署だけで行う話し合いはミーティングと呼びます。
ディスカッションとの違い
ディスカッションは、どちらかと言うと討論や意見交換という意味合いが強いので、カンファレンスとはニュアンスが違います。また、ディスカッションはテーマを決めて話し合うことが多いです。
意見が異なった人と話し合ったりすることで、自分の知らない情報を得るという一面も持っています。グループディスカッションのように、テーマを決めてから、司会や記録係などをあらかじめ決めてから話し合う場合もあります。
カンファレンスの使い方
使い方①ビジネスシーンで使う
ビジネスシーンでは、会議の意味合いで使われることが多いです。特に「経営カンファレンス」というような、会社全体での重要な話し合いの場面で使います。
それよりも少人数の会議の場合は、ミーティングと呼びます。会社単位での会議か、部署ごとのなのか、規模で使い分けると良いでしょう。また、カンファレンスセンターやカンファレンスコールなど、ビジネス用語もあります。
使い方②看護や介護などの医療現場で使う
看護や介護など医療現場で「カンファレンス」という言葉は、医療・介護スタッフの話し合いの場面として使われています。医療や介護の分野では、患者とその周りにいるスタッフが連携をとって、より良いサービスを提供しなければいけません。
そのため、各スタッフ間や患者を交えて話し合いを持つ場面、いわゆるカンファレンスが多く存在します。
使い方③学会や学術分野で使う
学会や学術分野では、数百人〜数千人規模の大きな発表があります。各種の学会は年に1度は全国規模の学会が行われ、各種の研究内容や新しい論文などの紹介も。
注目が高い分野などは学会の規模は数千人規模になることも珍しくはありません。学術分野で使う「カンファレンス」は、学会と考えても良いでしょう。
使い方④スポーツ業界で使う
スポーツ界で使うカンファレンスは、これまでと大きく意味が異なります。スポーツ業界のカンファレンスの意味は「連合」や「同盟」です。
いくつかのチームで構成されたリーグをカンファレンスを呼びます。たとえば、アメリカのプロバスケットリーグ(NBA)は「イースタン(ウエスタンカン)ファレンス」というように、分かれています。
カンファレンスの上手な進め方
参加者にテーマや予定時間などを伝える
カンファレンスをおこなう場合は、事前に参加者にテーマと時間を伝えておく必要があります。事前に内容を告知しておくことで参加者の意識を向上させる目的もあります。
実際に何のテーマかもわからずに参加してしまうと、「話の内容が頭に入ってこない」「質問ができない」「意見交換ができない」などの不都合が生じてしまいます。積極的に話し合うためにも、事前の告知が重要です。
時間通りに進める
カンファレンスは、時間通りに進めるのがとても大切です。実際にカンファレンスを始めたら、熱くなって時間を忘れてしまうことがしばしばあります。
話し合うテーマが複数あった場合は、各◯分と決めておかないと1つのテーマで終わってしまうことも少なくありません。そのため、司会がしっかり時間をみるか、もしくはタイムキーパーを用意して、時間になったら議論の途中でも次に進むことが大切となります。
意見交換ができるような展開を心掛ける
カンファレンスは、誰かが一方的に話していては意味がありません。お互いに意見交換をすることで、問題を解決したり新しい情報を手に入れることができるのです。
ときどき、カンファレンスに参加しても一言も言葉を発しない人を見かけますが、それでは参加する意味がありません。司会者はそのような人がいた場合に、展開をみながら話を振ってみましょう。
参加者の意見を否定しない
カンファレンスに参加すると、自分の意見とまったく違った参加者は多くいます。しかし、参加者の意見を否定することは絶対にしてはいけません。
参加者の意見を否定してしまうと、参加者の気分を害したり、口論に発展するなど、デメリットしかありません。あなたと違った意見があったとしても、素直に受け止めてあげましょう。そのうえで、自分の主張をすればよいのです。
覚えておきたいカンファレンスの用語
用語①カンファレンスルーム
カンファレンスルームとは会議室のことを指します。ある程度の大人数で行うので、多くの椅子やテーブルなどが用意されています。
カンファレンスルームでは、多数の人に向けて資料説明や状況説明などのプレゼンをする場合があるので、大きなスクリーンやプロジェクターなども用意されていることも多いでしょう。
用語②カンファレンスセンター
カンファレンスセンターは、中〜大規模の会議をおこなうスペースがある施設のことを指します。その他に、貸会議室やレンタルスペースもカンファレンスセンターと呼ぶこともあります。
会社ではなかなか大きな会議室を用意できないため、このようなカンファレンスセンターを利用する機会も多いです。カンファレンスセンターという言葉を聞いたら、大き目の会議室とイメージしておけば間違いありません。
用語③カンファレンスコール
カンファレンスコールとは、電話会議などで遠隔地にいる人達と行う会議のことです。最近ではZoomなどによるオンライン会議などが盛んに行われていますが、これもカンファレンスコールの一種です。
しかし、オンライン会議やZoom会議などの言葉が一般的になってきたので、カンファレンスコールという言葉自体あまり使われなくなってきました。
用語④ウォーキングカンファレンス
ウォ−キングカンファレンスとは、看護師がベットサイドでおこなう引き継ぎ業務のことを指します。一般的に、業務の引き継ぎはナースステーションなどで行います。
しかし、患者と一緒にベットサイドで引き継ぎを行うことで、安心感にもつながり、状態の理解度も上がるというメリットがあります。
用語⑤入院カンファレンス
入院カンファレンスは、患者が入院した時に医師や看護師、薬剤師など各分野のスタッフが集まって、今後の治療方針などを決めていきます。
それぞれ違う分野の医療スタッフが意見交換をして情報共有や意見交換をおこなうので、とても大事なカンファレンスとなります。
用語⑥オープンカンファレンス
オープンカンファレンスは、事例検討会や機材の勉強会など、特定の部署だけにとどまらず、おおくの方に参加してもらうタイプのカンファレンスです。多くの人に認知してもらったり、情報交換をしたりすることがメインとなっています。
気になるオープンカンファレンスがあったら、積極的に参加して意見交換や交流を楽しんでみましょう。
カンファレンスの意味と使い方を覚えておこう!
カンファレンスの意味や使い方についてまとめました。カンファレンスは、ビジネスや看護医療の分野などによって、微妙に使い方が違うことがわかります。
また、カンファレンスセンターやカンファレンスコールなど、ビジネスにおいて単語の意味や使い方をきちんと知ることで役立つこともあるでしょう。これを機会にしっかりを「カンファレンスについて理解を深めてください。