海外で主流の「コリビング」とは?シェアハウスとの違いやメリットも!

海外で主流の「コリビング」とは?シェアハウスとの違いやメリットも!

コリビングの特徴やメリットなどを解説!

新しい仕事の形が広がる中、コリビングという生活スタイルが注目を集めています。様々な人と一緒に生活するだけでなく、仕事に関する交流も活発に行われるのがコリビングの注目ポイントです。

コリビングの特徴やメリット、そして、実際にコリビングサービスを提供している施設について紹介するので参考にしてください。

コリビングの主な特徴

特徴①「一緒に暮らす」という意味がある

まずは、コリビングの主な特徴から確認していきましょう。コリビングというのは「Co-Living」のことで「一緒に暮らす」という意味があります。また、コリビングは「住職一体型施設」と説明されることもあるのです。2010年代に海外で登場したサービスで、少しずつ日本にも広まっています。

近年のリモートワークやテレワークの普及に伴い、コリビングを選択肢の一つとして考える人が増えました。シェアハウスと仕事場が合体したような形となっており、仲間と一緒に暮らしながら働くのが特徴です。

特徴②共有部の施設が充実している

コリビングのメリットは、シェアハウスと同じく共有部分が充実している点です。仕事を行うためのワーキングスペースはもちろんですが、キッチンやリビングもおしゃれな建物が多くなっています

自室は一人でゆっくりとするスペースにして、共有部分で料理や食事をみんなと楽しむ、という風にメリハリをつけるのがおすすめです。

特徴③家賃がやや高め

いくつかの注意点もあります。コリビングはシェアハウスと比較すると家賃がやや高めとなっています。通常のシェアハウスと比較すると3万円から5万円ほど高くなると考えておきましょう

光熱費やネット通信費が込みになっている賃貸が多いですが、しっかりと収入を確保した上でコリビングを選ぶのがおすすめです。

特徴④シェアハウスとの違い

コリビングとシェアハウスの違いもしっかりと理解しておきましょう。シェアハウスが住むことをメインにしているのに対して、コリビングは働くことをメインにした住居です

コワーキングスペースというオフィス環境を提供するサービスがありますが、コリビングはその感覚に近い建物です。シェアハウスと同様に、一緒に住んでいる人との関係性が非常に重要になっており、時にはイベントも開催されます。

様々な人と交流するだけならシェアハウス、その中に仕事に関する繋がりも求めたいならコリビングを選ぶとよいでしょう。

特徴⑤コワーキングとの違い

さきほど少し名前が出ましたが、コワーキングスペースというサービスも普及してきています。コワーキングは「一緒に働く」という意味です。カフェやオフィススペースを提供し、そこで一緒に仕事をするのがコワーキングスペースになります。

イメージとしては共有オフィスが近いですが、コワーキングの場合はもう少しゆるい雰囲気です。同じスペースで働いていますが、必ずしも共同作業とは限りません。一人ではこなしきれない仕事を、臨時で担当してもらうような関係性がメインです。

コリビングの場合は普段から一緒に生活している点が大きく異なり、シェアハウスをしながら仕事も協力してもらえるような関係性となっています。コワーキングよりもより深い信頼関係となり、頼みごともしやすいのが特徴です。

コリビングのメリット・デメリット

メリット①距離感が近くなる

コリビングを行う上ではメリットもデメリットも存在します。メリットとして、一緒に生活することでお互いの距離感が近くなる点が挙げられるでしょう。

同じ空間で生活をすることは自然と距離感が近くなり、絆も深まります。仕事だけでなくプライベートな話題も共有するようになり、重要なパートナーになることもあるのです。

メリット②仕事がしやすくなる

距離感が近くなることで、仕事面の相談もしやすくなります。特に同じ職種や目標を持った者同士が集まると、様々な仕事面でのメリットが生まれます。ときにはコリビングで一緒に生活している仲間と仕事でコラボレーションすることもあるでしょう

また、それぞれの得意分野を活かして仕事が行えます。文章を考えるのが得意な人、撮影するのが得意な人、デザインが得意な人などそれぞれの長所を活かして、クオリティの高い仕事ができるのも大きなメリットです。

メリット③お互いを高めることができる

フリーランス系の仕事は単独で仕事を行うことも多く、モチベーションを保つのが難しいこともあります。コリビングでは同じような環境で働いている仲間がいて、仕事に対する理解があるのも大きなメリットです。

特にフリーランスの場合は「自由で楽」というイメージを持たれることもあり、仕事に対する理解を得たい人も多いでしょう。そういった場合にコリビングで一緒に過ごしている仲間が大きな支えになってくれます。また、知識や技術を交換し合うことでお互いを高めることができるでしょう

デメリット①コリビング外との交流が狭くなる

逆にデメリットも存在するので注意してください。住居内で仕事もプライベートもこなせてしまうので、コリビング外との交流が狭くなる場合があります。

仕事を行う上では最新の情報や幅広い価値観と触れ合うことが重要です。同じ人とばかり交流していると視野が狭くなり、結果的に仕事の輪が狭くなっていきます。ときにはコリビングだけでなく、コワーキングスペースやシェアオフィスを利用するのもおすすめです。

デメリット②仕事とプライベートの境目がなくなる

コリビングは住居と仕事場が一つの場所にある状態なので、プライベートとの境目がなくなる点がデメリットです。自分がのんびりと過ごすつもりでも、他の人が熱心に仕事に取り組んでいると気持ちが休まらないこともあるでしょう

特に小規模なコリビングの場合はそういった点に注意してください。また、一緒に生活している仲間とトラブルが発生すると、生活も仕事もやりにくくなるのでコミュニケーション能力になります。

デメリット③共同生活が重荷になる

シェアハウスと共通するデメリットですが、常に共同生活が楽しいものとは限りません。賃貸などで一人暮らしをするのと比較すると、人との交流は避けにくい環境です。

同じ環境にいる人との価値観や生活リズムが合わないと、共同生活が重荷だと感じることもあるでしょう。せっかくの共同生活を活かせないと、コリビングを選んだメリットが無くなります。問題が大きくなる前に共同生活者と話をして、わだかまりが生まれないようにしましょう。

日本で利用できるおすすめのコリビングサービス

HafH

HafHは「Home away from Home」の頭文字から名付けられたコリビングサービスです。「第二のふるさと」を意味する言葉で、地方との繋がりを重要視しています。

2021年6月現在、世界36の国と地域、515都市から定額でコリビングサービスを利用できます。多拠点を居住できるのが大きなメリットで、毎月定額でサービスを受けられるのです。一泊から一ヶ月単位で料金プランが用意されており、旅行に行く感覚で様々な人と交流し、生活と仕事を行えます。

Hotel Life

おしゃれなホテルで生活しながら仕事ができるHotel Lifeもおすすめです。一度に予約できる回数が二泊までの「多拠点パス」、無制限に予約できる「ホステル暮らしパス」、住むとホステルに宿泊し放題にある「多拠点シェアハウス」の3種類のホステルパスが用意されています。

リモートワークやテレワークをしやすい環境になっており、個室やドミトリールームを選べるのがポイントです。自宅と併用しながら生活したい人におすすめのサービスなので参考にしてください。

ハンモサーフィン

ハンモサーフィンの特徴は、使われなくなった空き家などを利用してテレワークやリモートワークを行える点です。フリーランスはもちろん、クリエイターやアーティストに携わっている人も利用しており、多ジャンルに関われるのが魅力となっています

基本的に月額10,000円を支払えば、登録されている共遊スペースや共遊別荘を利用できるので、地方事業に携わるときにおすすめのサービスです。

ADDress

光熱費込みの4万円から全国の物件に住み放題になるのがADDressが人気の理由です。月間会員、または年間会員になれば、敷金や保証金が不要で住み放題となっています。

電気、ガス、水道はもちろん、ネット回線量なども料金に含まれており、多拠点生活を楽しみたい人におすすめです。自然豊かな環境でリモートワークやテレワークを行いたい人が利用しています。家具や家電などもしっかりと用意されているので、頻繁な移動による引っ越し代も不要なのも注目のポイントといえるでしょう。

コリビングで新しい生活を実現してみよう!

海外で主流のコリビングの特徴について紹介しました。シェアハウスとの違いは、住むだけでなく仕事に関する共有も大きな目的である点です。コワーキングスペースやシェアオフィスと比較すると、日本ではこれからさらに注目されるサービスとなっています。

様々な人と交流しながら生活することは、自分自身に大きな刺激を与えてくれます。コリビングを利用して、新しい生活を実現してみましょう!

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