アサーショントレーニングとは?具体的な方法や気になる効果を解説!

アサーショントレーニングとは?具体的な方法や気になる効果を解説!

アサーショントレーニングの方法や効果は何か?

本記事では、アサーショントレーニングの方法や、主な効果について紹介します。アサーショントレーニングはビジネスをはじめ、日常生活で使えるコミニケーション能力のトレーニングです。

また、アサーショントレーニングの種類や具体的なやり方や実践例なども掲載しているので、コミュニケーションスキルを身に付けたい人は参考にしてください。

アサーションとは?

まずは、アサーションについて紹介します。アサーションは、ビジネスや日常生活で使用するコミニケーション方法です。アサーションの歴史や意味についてまとめました。

適切な自己主張をするコミュニケーション方法のこと

アサーションとは、自己主張をしながら、相手も大切にするコミニケーション方法です。コミニケーションは、伝える力と聞く力が重要です。伝える力を前面に出すと、自己主張が激しい人に見えます。

しかし、聞く力を重視すると、自分が伝えたい内容を言えずに、ストレスが溜まります。両方の力を上手に使うと、自分も相手も大切にしながら自己主張ができるでしょう。

アサーションの歴史

アサーションは、1949年に出版された精神医学行動医学の書籍が始まりです。アサーションは、心理学用語として使われていました。当時は、アサーション=自己主張として使われており、人間的な尊厳を取り戻す言葉でした。

現在のような使い方を始めたのは、起源から約20年経過した1970年前後です。当時のアメリカ黒人差別における公民権運動がきっかけと言われています。

コミュニケーションにおけるアサーションの意味

コミュニケーションでのアサーションは、自分と相手の両方を大切にする意味で使われています。アサーションは自分の考えを強く主張するだけではなく、また、相手の言葉を全て受け入れるわけでもありません。

また、コミュニケーションとしてのアサーションは、自分の主張と相手の言葉を大切にし、円滑に物事を進める事を目的としています

アサーショントレーニングの主な効果

アサーショントレーニングの主な効果について紹介します。アサーショントレーニングでコミニケーションスキルを向上させるには、どのような効果があるのでしょうか。ビジネスシーンや日常生活で使える主な効果をまとめました。

ビジネスシーンでの効果

アサーショントレーニングをすると、上司や部下など、価値観や立場が違う人と対等な意見交換ができます。人付き合いや意見を発言するのが苦手な社員は、アサーショントレーニングをしましょう。

アサーショントレーニングをすると上下関係なく、対等な立場で意見交換ができるので、ストレスフリーな職場環境にが作れます。

日常生活での効果

アサーショントレーニングをすると、はっきり自己主張しながら、相手と対等な関係が築けます。例えば、友人と遊びに行く場合、遊ぶ場所を自分で言えないまま流されてしまい、遊びに行っても十分に楽しめません。

しかし、アサーショントレーニングをすると、対等な関係が築けます。自分の希望もしっかり伝えられ、心に溜め込んでいた不安やストレスを防止できる効果があります。

アサーショントレーニングの種類

次は、アサーショントレーニングの種類について紹介します。アサーショントレーニングには、アグレッシブ、ノン・アサーティブ、アサーティブの3種類のタイプがあります。自分はどのタイプなのかしっかり確認しましょう。

アグレッシブタイプ

アグレッシブは、攻撃的で相手の意見を無視して、自分の価値観を押し付けてしまうタイプです。自分の意見を聞いて欲しくて、他人よりも優位に立ちたい意欲が強すぎる人です

その意欲が強すぎるあまり、自分の意見を押し通して、相手を操作しようとする特徴があります。

ノン・アサーティブタイプ

ノン・アサーティブは、自分よりも相手の事を考えすぎてしまい、自分のことを後回しにします。また、穏やかで優しい人が多いですが、自分の意見を口に出すのが苦手なため、ストレスを抱えやすいです

そのため、自分自身に責任感を持つことができず、言い訳が多いです。自分の思ったことをうまく主張できずに、周りに流されてしまいます。

アサーティブタイプ

アサーティブは、相手と自分の総合的な関係を築きつつ、適切な自己主張ができるタイプです。自分の意見だけを主張するのではなく、相手の言葉を聞き取り、適切な結論を導き出します。

主張すべき所は、しっかり発言して相手の話をしっかり聞ける、バランスのとれたコミニケーションはアサーティブの理想的な形です。

アサーショントレーニングの具体的なやり方

次は、アサーショントレーニングの具体的なやり方を見ていきましょう。アサーショントレーニングにはdesc法や、I(アイ)メッセージがあります。また、ボディランゲージで気持ちを表現するやり方も存在します。

DESC法を活用する

DESC法とはアサーショントレーニングを体系的にまとめた方法で、4つに分類しています。Discribe(描写)、Explanation(説明)、Suggest(提案)、Choose(選択)の4種類です。Discribe(描写)は、客観的に今起きている物事を伝えます。

Explanation(説明)は、自分の感情や意見を発言するやり方です。Suggest(提案)は、相手がどのような事を求めているのかを、考えて解決策を提案します。

Choose(選択)は、その提案を実行したパターンと、しなかった時の結果を伝える方法です。DESC法は、日常生活やビジネスでも実践できるので、使ってみましょう。

I(アイ)メッセージを使う

I(アイ)メッセージとは、自分の気持ちや意見を言葉にする際に、I(私)を主語にして言い換えるやり方です。相手と意見が合わない場合、あなたの発言は間違っていると口に出して発言すると、相手は気分を損ねてしまいます。

そのため、私はこのような考え方もあると思う、など言い換えて発言する方法がIメッセージです。

ボディランゲージで気持ちを表現する

アサーショントレーニングには、ボディランゲージを導入するやり方もあります。人はコミュニケーションを図る際に、話の内容だけではなく表情や声のトーン、態度などから相手の感情や気持ちを判断しています

そのため、話をしている人が、不機嫌そうな喋り方だと不安を感じるので注意しましょう。日常会話でボディランゲージを意識すると、円滑な関係を築きやすくなるのでおすすめです。

アサーショントレーニングの実践例

次は、アサーショントレーニングの実践例を紹介します。上司からの依頼を断る場合の例を掲載しています。また、ビジネスや日常生活で人に褒められた場合の実践例をまとめました。

実践例①上司からの依頼を断る場合

ビジネスでは、しっかり意思疎通ができると、能力や業績アップに繋がります。最近では、会社でもコミュニケーションが重要視されており、アサーショントレーニングを導入している企業も増えてきました。

例えば、「明日の商談に向けた資料を作成中に、上司から明後日の会議資料を本日中にまとめてほしい」と依頼が来たとします。今すぐ取り掛かれば今日中には終わりますが、明日使用する資料は、確実に残業になってしまいます。

この場合、「今明日の商談の資料を作成中です。明後日の会議の資料は、商談が終わってから作成してもよろしいでしょうか。」と提案します。

自分の状況をしっかり説明し、相手の依頼を完全に断られるのではなく、お互いの妥協点を探します。どちらも自分の主張だけではなく、相手の意見も理解できるので、お互い気持ちよく会話が可能です。

実践例②人に褒められた場合

人に褒められた場合は、自己表現が健全にできているか、を確かめるための重要なアサーショントレーニングです。例えば、自分のファッションが可愛いと褒められたとします。

その際に、「そんなこと無いです。」や「この服は高かったんです。」と謙遜や自慢してしまう人が多いです。しかし、素直に「ありがとうございます。」と、褒めてくれた相手に最大限の気持ちを表しましょう。

人に褒められた時は、素直な気持ちを表現して、相手への感謝の気持ちを持つトレーニングが重要です。しっかりお礼を言葉に出してそれを受け取りましょう。

アサーショントレーニングの方法を身に付けよう!

アサーショントレーニングはビジネスや日常生活ですぐに実践できます。少し難しいと思う人も感じる人も居るかもしれませんが、最初は簡単にできなくても心配いりません。意識しながら取り入れていきましょう。

アサーショントレーニングを毎日少しずつ実践していくと、人間関係や環境、ビジネスでの業績アップなど自分の人生が変わります。自分を変えたいと思っている人は、アサーショントレーニング実施しましょう。

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