ユニークな働き方改革事例26選!企業が取り入れることによるメリットも

ユニークな働き方改革事例26選!企業が取り入れることによるメリットも
目次

ユニークな働き方改革を解説!企業が取り入れるメリットは?

労働人口が減少している現代社会において、より多くの応募者を集めるためには企業の個性をアピールする必要があります。そういった個性を持つ企業の中で、ユニークな働き方改革を取り入れている事例を集めました。ユニークな働き方改革の事例を参考にして、自社の参考にしてください。

企業がユニークな働き方改革を取り入れるメリット

メリット①生産性の向上に繋がる

企業がユニークな働き方改革を取り入れるメリットとして、生産性の向上が期待できます。働き方改革では長時間労働の是正や人事評価制度の見直し、書類などの電子化があり、それらを取り入れることで社員のモチベーションアップや業務の効率化が期待できるのです

また、社員が仕事に集中できる環境が生まれ、業績アップやコスト削減にもつながります。こういったメリットがあるので、ユニークな働き方改革を導入していきましょう。

メリット②人材の確保に役立つ

少子高齢化などの影響で労働人口が減少しているため、企業は人材難に陥っています。そういった中で応募の母集団を増やし、優秀な人材を獲得することが求められているのです。ユニークな働き方改革は、企業に興味を持ってもらうきっかけになり、より多くの人材を獲得することにつながります。

ライフスタイルを考えたものや、フリーアドレスのような制度を導入している企業は、求職者にとって重要なポイントです。ユニークな働き方改革を取り入れて、優秀な人材をより多く獲得してください。

メリット③人材の定着率が上がる

働き方改革によって、社員が快適に働ける制度が増えると定着率が高まります。仕事とプライベートを両立できるような制度は特に魅力的でメリットのある働き方改革です。企業の姿勢や意欲を感じられると社員は帰属意識が生まれて、企業に愛着を持ちます

企業としても定着率が上がれば離職率が下がり、採用コストを削減できるのです。浮いた部分は別分野の投資に使えるため、企業も成長できます。積極的に働き方改革につながる施策や制度を導入して、魅力度の高い企業になりましょう。

ユニークな働き方改革を実施する時のポイント

ポイント①社員が喜ぶ制度を導入する

ユニークな働き方改革を実施するときは、社員が喜ぶ制度を導入しましょう。ユニークで世間の注目を集めるような働き方改革であっても、社員が喜ぶような制度でなければ意味がありません。企業の知名度が上がっても、社員が反発するような制度では逆効果になります

また、社員の考え方や社風に合った制度が理想的です。次に紹介する事例では様々な働き方改革が出てきますが、自社に合っていない制度を無理やり導入しても、効果が発揮できない場合があります。

ポイント②多くの社員が幸せになる働き方改革を行う

ごく一部の社員がメリットを得られる制度では、働き方改革が成功したとはいえません。できるだけ多くの社員が利益を得られるユニークな働き方改革を導入しましょう。

たとえば、仕事とプライベートを両立できるような制度、育児や介護など家族との関係に関わる制度がおすすめです。充実したライフスタイルを過ごせるような働き方改革の制度を検討してください。

ポイント③長期間にわたって効果が続くようにする

ユニークな働き方改革の中には短期的な効果から、中長期的なものまで様々存在します。短期的な働き方改革が悪いわけではありませんが、効果が長続きするものが理想的です

働き方改革を意識させるために、最初は短期的な制度を導入し、その後は中長期的なものを使うことも検討しましょう。時には導入した働き方改革を取り下げることも検討しながら、自社に合ったものを探していくことが必要です。

ユニークな働き方改革事例【労働・休憩時間改善関連】

UZABASEの「スーパーフレックス」

UZABASEでは働き方改革として「スーパーフレックス」を導入しました。出勤時間が決まっていないフレックスタイムという制度がありますが、UZABASEの場合はさらに自由度が高いものになっています。

スーパーフレックスでは「出社義務やコアタイムもない」というユニークで大胆な制度を導入しており、社員は自分が集中できる場所や時間で業務を行うことが可能です

テレワークやリモートワークにも近い要素がありますが、自分が最も集中できる環境や時間で働けるのは、社員に大きなメリットがあります。オフィスもフリーアドレスを導入しており、非常に社員の働きさを優先した事例として注目の企業です。

株式会社Okutaの「パワーナップ」

株式会社Okutaでは「パワーナップ」を導入しています。パワーナップは、15~30分程度の短い昼寝のことを意味します。コーネル大学の社会心理学者ジェームス・マースが考案したもので、時間あたりの睡眠効果が最大化する睡眠法として提唱されたのです。

このパワーナップはGoogleやAppleなどの企業でも導入されています。Okutaでは昼食休憩時間以外の午後の時間帯であれば、好きなタイミングでパワーナップを行えるのです。パワーナップの短時間睡眠によって頭をスッキリとさせて、仕事に取り組むことが可能になりました。

パワーナップのような効果的な睡眠法は以前からも注目されていたのですが、制度として導入する日本企業はほとんど無かったのです。そういった中でパワーナップというユニークな制度を導入した事例を参考にしてください。

株式会社スタートトゥデイの「ろくじろう」

株式会社スタートトゥデイでは、労働時間の認識を変えるために「ろくじろう」という制度を導入しました。ろくじろうというのは「1日の労働時間を6時間にする」という制度です。スタートトゥデイでは、お昼を抜いた9時から15時までを労働時間に設定しています。

な、スタートトゥデイの就業規則上は8時間労働となっていますが、6時間で早上がりしても給与の減額は行われません。集中して仕事を終わらせれば早く帰ることができるのは大きなメリットです。企業としても労働生産性がアップしており、双方にメリットが出ています。

サイボウズ株式会社の「働き方宣言制度」

サイボウズ株式会社はクラウドサービスの開発を行っている企業であり、ユニークな働き方改革を様々取り入れています。その中でメインとなったのは「働き方宣言制度」でした。

これは、社員がそれぞれ自分だけの働き方を宣言できる制度です。サイボウズの社員の場合は、時短や在宅に関する働き方宣言を行う人が多くいました。そういったこともあり、テレワークや在宅ワークなどの制度が積極的に導入でき、社員それぞれが理想の働き方を得られています。

SCSK株式会社の「残業削減に対するインセンティブ支給」

SCSK株式会社が導入したユニークな働き方改革は、残業削減に関するものでした。SCSK株式会社は、削減した残業代を全額社員に還元することを決定したのです。そして、残業削減や休暇取得の目標を達成した社員にインセンティブを支給する制度を実行しました

企業としては残業代目当てにダラダラと働かれるより、短時間で集中して働いてもらうほうがメリットがあります。結果的に2008年度から2018年度の10年間で、18時間の残業代削減を達成したのです。

伊藤忠商事株式会社「早朝勤務の推奨」

朝の通勤ラッシュを苦痛に感じる人も多いでしょう。そういった人には伊藤忠商事の事例がおすすめです。伊藤忠商事では、午前5時から9時の時間帯に対して深夜勤務と同じ割増手当をつける制度を導入しました

この制度によって、午後8時以降に残業する社員は減って午前8時ごろから勤務する人が増えたのです。都市部の通勤ラッシュ問題を解決することにもつながる働き方改革の事例として注目を集めています。

ユニークな働き方改革事例【家族支援・健康支援関連】

株式会社バンダイの「出産子育て支援金制度」

株式会社バンダイのユニークな働き方改革事例は、出産子育てに関する支援金です。第一子、第二子が生まれると20万円、第三子以降はそれぞれ200万円が支給されます。男性社員も女性社員にとっても大きなメリットがある制度です。

こういった働き方改革は求職者にとっても魅力のある事例です。出産や育児における働き方の選択肢が増える制度なので、ワークライフバランスを考える上で参考にしましょう。

大和ハウス工業株式会社「親孝行支援制度」

大和ハウス工業株式会社では、遠方で暮らす要介護状態の親の介護を支援する制度を導入しました。この制度では、帰省する際の交通費相当額を支給し、年4回まで利用することが可能です

定期的に親の介護を行う社員にメリットがあり、離職率を下げる効果も期待できます。最終的に介護のために離職することを決断したとしても、そこまでの支援に対して社員は感謝の気持ちを抱くでしょう。このことが口コミとして、自社に対して興味を持ってくれるきっかけになるかもしれません。

GMOインターネット株式会社「マッサージサービス」

日々の疲れが溜まっている社員は、GMOインターネット株式会社が行っているマッサージサービスの提供に注目しましょう。GMOはインターネットサービスを展開する企業ということもあり、日々パソコンの画面に向き合ってする仕事が多くなっています。

そういった社員の疲れを取るために、自社に予約制のマッサージスペースを設置しました。業務の合間に10分単位で利用でき、心身ともにリラックスして仕事に戻れるサービスです。業務内容にマッチした、ユニークな働き方改革となっています。

サトーホールディングス株式会社「わたしの健康宣言」

サトーホールディングスでは「わたしの健康宣言」という制度を導入しました。これは、年度のはじめに一年間の健康に関わる目標を宣言し、企業が月額2000円の手当を支給する制度です

年末に一年間の取り組みを振り返り、次年度に向けた新しい目標を設定することになります。日頃から健康に対する意識を高く持ってもらうことで、急な入院や体力不足を防げるメリットがあるのです。ジムなどに通いたい、と考えている人に注目の事例となっています。

株式会社Eyse,JAPANの「フリービタミン制度」

株式会社Eyse,JAPANでは、会社に社員が自由に食べてOKなバナナやオレンジが常備される「フリービタミン制度」を導入しています。バナナやオレンジに含まれる糖分は、脳の働きを促進させる効果があり、朝食を食べる時間が無かった社員を助けてくれるのです。

ユニークな働き方改革事例【休暇取得関連】

テンポスホールディングスの「パラダイス制度」

テンポスホールディングスの事例では、長期間勤務を続けてくれた社員に対する休暇取得制度を導入しています。この「パラダイス制度」では、10年以上勤務している60歳以上の社員に対し、販売実績に関わらず週休3日または時短勤務が選択できるようになっているのです

継続して勤務したいけれど、年齢的に負担を軽くしたい人に理想的な事例となっています。高齢の社員が無理せず長く勤務できる働き方改革として参考にしましょう。

株式会社ジークレストの「推しメン休暇」

株式会社ジークレストは、ゲーム開発や企画などを手掛ける企業です。そういった業界に携わっていることを活かしたユニークな制度を取り入れています。

ジークレストでは「推しメン休暇」というものを取り入れており、自分の好きなアニメや漫画、ゲームキャラクター、声優などの「推しメンバー」の記念日に休暇を取得できます。声優のイベントやアニメのコラボカフェに行けるのは、社員にとって嬉しい時間を漫喫できる休暇制度です。

ヤフー株式会社の「金曜振休制度」

ヤフー株式会社では、土曜日が祝日の場合は金曜日を休みにできる「金曜振休制度」を導入しています。まとめて3連休を堪能できる制度であり、社員のモチベーションをアップさせてくれる制度といえるでしょう。

ワヴデザイン株式会社の「11ヶ月働いて1ヶ月休む制度」

長期休暇があれば様々なことにチャレンジできます。そういった長期休暇を取得しやすいのがワヴデザイン株式会社の「11ヶ月働いて1ヶ月休む制度」です。

正確には休暇ではなく、あくまで仕事へのインプットを増やす期間となっており、語学留学や旅行、趣味などを楽しんで仕事に活かしてもらうことを目的としています。それでも1ヶ月の期間を自由に使えるなら、様々なことにチャレンジしたい、と考える人も多いでしょう。

花王株式会社「時間単位での休暇取得制度」

花王株式会社は「時間単位での休暇取得制度」を導入しています。私用で数時間だけ休みが欲しい、という時にこの制度は非常にメリットがあるのです。丸一日休む必要がないときに時間単位で休暇が取得できれば、ちょっとした用事を落ち着いて行えます。

条件として年次有給休暇のうち5日間と介護休暇などを1時間単位で取得できます。子供に関する急な対応で時間が必要なときに活用できる制度として社員から喜ばれている制度です。

ユニークな働き方改革事例【モチベーションアップ関連】

CROOZ株式会社「ルーラ制度」

各企業がモチベーションアップとして、ユニークな働き方改革を導入しています。CROOZ株式会社では、勤続丸7年を迎えた社員に5日間の休暇と15万円の旅行費用がプレゼントされるのです

この「ルーラ制度」のルーラは日本を代表するRPGゲーム「ドラゴンクエスト」に登場する呪文です。スマートフォンゲームを開発している企業だけに、ゲームの呪文名を使うというユニークさが注目点になっています。

株式会社IKUSAの「戦友賞」

株式会社IKUSAは、戦国をテーマとした「チャンバラ合戦-戦IKUSA-」などのイベントを運営する企業です。そんなIKUSAで取り組んでいるモチベーション施策が「戦友賞」というものになっています。

毎月全社員で、最も仲間をサポートできたメンバーを投票して選ばれた人に、戦友賞を授与しているのです。受賞者には、お祝い金が支給されます。また、投票されたコメントはすべて発表されるので、それぞれの社員のモチベーションアップにもつながるように工夫されているのもポイントです。

企業としては「数字以外でも努力している人を評価したい」という考えがあり、仲間を支えてくれるサポート力のある人材を評価するシステムとして導入されました。

カヤック株式会社「月給ランキング」

カヤック株式会社では、同じ職種のメンバー同士で行った相互評価の結果が月給に反映される「月給ランキング」を導入しています。普段から一緒に切磋琢磨している仲間から評価がもらえるので、業務のモチベーションアップにつながる制度です。

太陽パーツ株式会社「大失敗賞」

ユニークな働き方改革として、太陽パーツ株式会社の事例をチェックしましょう。こちらの企業では、一年で最も大きな失敗をしてしまった人を「大失敗賞」として表彰します

これは失敗を晒す目的ではなく、チャレンジ精神を讃えることが目的に導入されました。同時にどういった理由で失敗したのかを全員で学ぶ場になっています。新しいアイデアをどんどん投入したい企業におすすめの施策です。

ユニークな働き方改革事例【その他】

カルビー株式会社の「フリーアドレス制度」

カルビー株式会社では、自由に席を利用できるフリーアドレスをさらにユニークな形にしています。カルビーの場合は、席をダーツによって決める方法を取り入れました。この制度では、役員もフリーアドレスになっており、より多くの人と関われるようなシステムになっています。

株式会社ソニックガーデンの「オフィスの廃止」

新型コロナウイルスの影響でテレワークやリモートワークが注目されるようになりましたが、株式会社ソニックガーデンでは、思い切ってオフィスの廃止を決定しました。

自社開発した仮想オフィスツール「リモティ」を導入し、社員全員がリモートワークに取り組んでいます。自社の企業風土やシステムに合わせたツールを開発した点も参考にしましょう。

三井ホーム株式会社の「BGMの導入」

職場の雰囲気づくりのために、シーンに合わせたBGMを流すことにしたのが三井ホーム株式会社です。リラックスして仕事に取り組めるように様々なBGMを流しており、夕方の終礼の時間には映画「ロッキー」のテーマが流れることで話題になっています。

株式会社ロッテの「社内DX化」

株式会社ロッテでは、デジタルトランスフォーメーションとして、全社員のデスクトップPCをChromebookに変更させています。Googleが開発したノート型PCに統一することで、業務効率化を一気に進めたのです。デバイスを統一することによるメンテナンスやシステムのトラブルが減る施策になっています。

株式会社ディー・エヌ・エーの「クロスジョブ制度」

株式会社ディー・エヌ・エーは、業務時間の最大30%まで、他部署とのやり取りなど、本業以外に時間を費やしても良い「クロスジョブ制度」を導入しました。これは社内副業制度と呼ばれており、様々な事業に携わっている企業ならではの学びに関する取り組みになっています。

カヤックの「サイコロ給」

カヤックでは、「月給×(サイコロの出目)%」が、追加の賞与としてもらえる「サイコロ給」を取り入れています。主観的にも客観的にも難しい人事評価において、最終的に神様に判断を任せるユニークな制度として創業当初から行われている施策です。

ユニークな働き方改革を実行しよう!

ユニークな働き方改革について解説しました。様々な企業が色々な働き方改革に取り組んでいます。企業の事例を参考にしながら自社に取り入れてみてください。ユニーク働き方改革で自社の社員のモチベーションをアップし、求職者にも注目してもらえるような取り組みを行っていきましょう!

ビジネスカテゴリの最新記事