シェアド・リーダーシップとは?メリットや効果について解説!

シェアド・リーダーシップとは?メリットや効果について解説!

シェアド・リーダーシップを企業の成長に活かす!

本記事では、シェアド・リーダーシップの定義について紹介します。ベンチャー企業や会社内の組織を盛り上げていくためには、シェアド・リーダーシップは欠かせません。

シェアド・リーダーシップの言葉の意味と事例をしっかり確認しましょう。また、シェアド・リーダーシップのメリットなどもまとめているので、参考にしてください。

シェアド・リーダーシップとは?

まずは、シェアド・リーダーシップの言葉の意味について紹介します。また、シェアド・リーダーシップの事例やサーバントリーダーシップとの違いについてもまとめました。

シェアド・リーダーシップの言葉の意味

シェアド・リーダーシップとは、企業内の事業に関わっているチームひとり1人が、リーダーシップを発揮する事です。経験者やリーダー素質のある人が、率先してチームを引っ張るのではなく、メンバー全員が目標達成のために考えて動きます。

新しい事業やベンチャー企業で多く使われている手法です。シェアド・リーダーシップを取り入れると、メンバー全員が自立するので、事業に対して責任感が持てます。

サーバントリーダーシップとの違い

サーバントリーダーシップは、チームのメンバーをサーバントの様に動かす手法です。提唱者がメンバーそれぞれの特徴や、能力を最大限に伸ばすための環境を作り、パフォーマンスを発揮してもらいます。そのため、従業員のモチベーションが上がるため、消費者にも満足のいくサービスが提供できます。

しかし、メンバーの特徴や能力が間違っていると、モチベーション低下などのデメリットになる可能性もあるので注意しましょう。

シェアド・リーダーシップ事例

シェアド・リーダーシップを導入している、キャノンの事例を見ていきましょう。キャノンは、営業と物作りに分けてシェアド・リーダーシップを実施しました。キャノンの営業事例は、新しい事業の案件に対応するために、チームを作り、それぞれの専門スキルを持った従業員が、各役割を持ち消費者対応に注力しました。

そのため、ひとり1人が責任感を持って仕事に積極的に動いています。物作りの事例は、チームにそれぞれのリーダーを配置し、プロセス管理を徹底しました。リーダーに選ばれた人は、自分の担当だけではなく、視野を広く持ち、お互いに足りない所を補うように工夫をしています。

シェアド・リーダーシップが求められている理由

次は、シェアド・リーダーシップが、企業に求められている理由について紹介します。大手企業からベンチャー企業まで日本にはたくさんのビジネスがあります。しかし、ビジネス環境の不確実性が高まっており、生き抜くためには、新しい思考が必要です。

ビジネス環境の不確実性が高まっているため

大手企業やベンチャー企業など、ビジネス環境で生き残るためには、リーダーシップの固定概念を捨てる必要があります。今、日本ではビジネス環境の不確実性が高まっており、組織のリーダーだけでは対応が難しいです。

また、様々な事業が増えてきているため、必要とされているリーダーシップも組織や部署によって状況が多様化しています。そのため、リーダーの固定概念を捨てて、変化に対応し、柔軟な姿勢を持つ事が大切です。

人工知能やRPAに代替される時代が到来しているため

大手やベンチャー企業では、人工知能やRPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)を導入している所が多いです。人工知能やRPAは、単純作業だけではなく、細かい作業もできるようになってきています。そのため、人と人工知能やRPAとの差別化を図るためにも、自分から動く事の出来る人材が求められます

しかし、自分だけで判断や行動をすると、会社のためになっているのか不安に思う人もいるでしょう。悩みを対処するには自発的に動くだけではなく、周りの意見をしっかり聞いて、1つのチームとして導いていきましょう。

シェアド・リーダーシップに欠かせない要素

次は、シェアド・リーダーシップに欠かせない要素について紹介します。シェアド・リーダーシップを自分に取り入れるためには、自己成長が重要です。

自己成長しようとする姿勢

シェアド・リーダーシップは、組織や所属している部門、ひとり1人が責任感をもつ必要があります。従業員全員が主体性を持って仕事をし、今の自分では難しい問題に挑戦する姿勢が重要です。そして、他の従業員同士で切磋琢磨し、自分自身のスキルを上げてより良い会社にしましょう。

環境の整備や人的支援を促す意思決定力

シェアド・リーダーシップを取り入れるには、環境の整備や人からの支援があると良いでしょう。リーダーシップを発揮すると、コミュニケーションが取れるので、組織全体の生産性の向上に繋がります。また、環境やコミュニケーションが潤っていると、意思決定力も高められるのでおすすめです。

組織目標を共有する能力

シェアド・リーダーシップを実行すると、従業員全員が目標に向かって作業をします。最近では、組織と個人の目標と、目標達成度指数を連動させる取り組みを導入している企業が多いです

そのため、個人に目標を設定して、共有する事で、チーム全体のやる気が上がります。また、従業員自ら行動すると、成果に繋がるので周りの人たちが理解してくれます。

シェアド・リーダーシップのメリットや効果

次は、シェアド・リーダーシップのメリットや効果について紹介します。シェアド・リーダーシップは、使い方を間違えると、デメリットになる可能性があるので注意しましょう。上手に使うと、業績の向上に繋がり、独創的なアイデアを生み出せます。

業績の向上に繋がる

シェアド・リーダーシップは、パフォーマンスを最大限に出す事ができるため、業績の向上に繋がるメリットがあります。シェアド・リーダーシップを取り入れると、従業員ひとり1人が自立性を持って行動します。そのため、仕事に対する熱量も上がり、事業や業務に対して責任感を持つ人が多くなるでしょう。

独創的なアイデアを創出することができる

シェアド・リーダーシップは、様々な意見交換ができるため、独創的なアイデアを生み出せます。今までの組織の体制では、役割分担がしっかりと決まっているため、自分の意見を発信できないケースが多いです。しかし、シェアド・リーダーシップは、組織やチーム、事業全体で意見を出し合います

そのため、「正しい情報なのか」「メリットやデメリットはあるのか」など様々な視点から物事を考えられます。最後まで話し合う事ができるので、柔軟で独創的なアイデアの創出が可能です。

信頼関係の構築に役立つ

シェアド・リーダーシップを取り入れると、信頼関係が生まれて、仕事がやりやすいです。シェアド・リーダーシップは、目的を達成するために、従業員同士が最終目標に向かって行動します

そのため、お互いを尊重し、コミュニケーションを取るので、信頼関係の構築に役立ちます。しかし、傲慢な態度で物事を進めると、デメリットになってしまうので注意しましょう。

シェアド・リーダーシップを浸透させる方法

次は、シェアド・リーダーシップを浸透させる方法を見ていきましょう。ベンチャー企業や大企業で新しい風を吹かすには、ひとり1人がリーダーシップを持つ事が大切です。

目標やビジョンを共有する

シェアド・リーダーシップは、ひとり1人が責任感を持って行動する事が求められるため、企業の目標や目的をしっかりと把握しておく必要があります。

目標をおろそかにすると、シェアド・リーダーシップを導入してもデメリットになってしまうので、注意しましょう。目標やビジョンは仕事のやる気や、コミュニケーションの向上に繋がります

リーダーシップを何度も体験する

シェアド・リーダーシップを浸透させるためには、何度もリーダーシップを体験すると良いでしょう。1度も体験しないままシェアド・リーダーシップを導入しても、うまく使えずデメリットになる可能性があります。

そのため、リーダーシップを身につけるためには、個人の役割やスキルに応じで、研修生から対応可能な業務をこなしてもらいましょう。その際に、周りの従業員と協力をするとコミュニケーションが向上します。

エンパワーメントや情報共有を実施する

シェアド・リーダーシップを取り入れる際は、エンパワーメントや情報共有も一緒に実施しましょう。エンパワーメントとは、能力の開花や、権限を譲る事を意味します。そのため、あえてチームや組織の人に業務の遂行や、意思決定の権限を譲渡するケースも多いです

また、従業員全員がリーダーシップを発揮するためには、情報の共有も重要です。事前に共有しておくと、他の従業員の行動や目的を理解しやすいです。

シェアド・リーダーシップの仕組みを理解しておこう!

シェアド・リーダーシップは、大企業やベンチャー企業など、ビジネスを生き抜くために必要な行動です。シェアド・リーダーシップは様々な企業が導入しており、事例もたくさんあります。

しかし、環境や個人のスキルなどしっかりと把握していないと、デメリットが発生してしまうため、シェアド・リーダーシップの仕組みを理解しましょう。

ビジネスカテゴリの最新記事