クリティカルシンキングとは?メリットや進め方・トレーニング方法も

クリティカルシンキングとは?メリットや進め方・トレーニング方法も

クリティカルシンキングの意味やメリットなどを知りたい!

本記事では、クリティカルシンキングの意味やメリットを紹介します。クリティカルシンキングとは批判的思考と言われており、ビジネスで使われています。

しかし、物事を批判的にとらえる意味ではありません。また、クリティカルシンキングは、鍛え方次第でどの場面でも使えます。クリティカルシンキングのメリットやデメリットをしっかり覚えて、ビジネスに役立たせましょう。

クリティカルシンキングとは?

まずは、クリティカルシンキングの言葉の意味について紹介します。クリティカルシンキングの意味をしっかり把握しましょう。また、クリティカルシンキングの目的や、ロジカルシンキングとの違いについても掲載しているので、参考にしてください。

クリティカルシンキングの言葉の意味

クリティカルシンキングとは、批判的や考え方と言う意味を持つ単語です。クリティカルシンキング=批判的思考と呼ばれていますが、ただ物事を批判的に考える意味ではないので注意しましょう。

目の前にある情報を鵜呑みにせず、本当に正しいのか、と疑問を持ってじっくり考察します。ゆっくり頭の中で考えて、結論を出す思考法をクリティカルシンキングと言います。

クリティカルシンキングの目的

クリティカルシンキングは、現段階で最も適している考えや、行動を導き出す事を目的としています。また、外部からの意見や情報、自分自身の考えを客観的に捉えます。そのため、自分自身が十分に納得した結論を導き出せるでしょう。

ロジカルシンキングとの違い

クリティカルシンキングとロジカルシンキングは、どちらもトレーニングで身に着けられるビジネス用語です。ロジカルシンキングの意味は、その考えが本当に正しいのかを検証し、本質を見極めます。

また、ロジカルシンキングは、物事を要素ごとに分けて、その道筋を立てて考える論理的思考とも呼ばれています。さらに、売上やコスト、利益などのデータをもとに、効率的に事業を継続する方法は、ロジカルシンキングです。

その基礎データを見て、コスト削減できる場所や、利益の最終目標など具体的な部分について考えるのがクリティカルシンキングです。

クリティカルシンキングの主なメリット

次は、クリティカルシンキングの主なメリットについて紹介します。クリティカルシンキングは、検討している内容の矛盾をなくすことができ、本質を見極めるメリットがあります。また、意思決定の効果も高めることができるのでビジネスには欠かせません。

メリット①検討内容の矛盾などをなくすことができる

クリティカルシンキングのメリット1つ目は、検討した内容や情報の漏れの低減が可能です。結果を確認した際に、この結果で良いのか、他に課題はないのか、など最後まで疑問を持ち続けます。

そうすることで、検討している部分だけではなく、売上やコストなどの漏れを回避できます。

メリット②本質を見極めることができる

クリティカルシンキングのメリット2つ目は、物事の本質を見極められます。検討内容を確認した際に、この考えで合っているのか、など客観視をして、批判的に物事を考え続けます。

物事を考え続けることで、他の余計な情報が剝ぎ取られるため、物事の本質の部分に最も近いものだけを残せるでしょう。

メリット③意思決定の効果を高めることができる

クリティカルシンキングのメリット3つ目は、意思決定に効果を発揮できます。物事を疑う事で、漏れや矛盾を極限まで減らすことができ、検討している課題を最後まで考えられます。

そうする事で本質に近づくにつれ、自分たちが最終的に取り組むべき課題や解決方法が明らかになるでしょう

クリティカルシンキングの基本姿勢

次は、クリティカルシンキングの基本姿勢について紹介します。目的は何かを常に意識し、自分の考えだけではなく、相手の思考やクセをしっかり見極め物事を常に問い続けるようにしましょう。

目的は何かを常に意識する

何のために考えるのかを事前に明確にしておきましょう。ゴールを明確に設定しないと、部分的な考えだけで終わります。目的が曖昧だと、最初の議論と違う方向に話が進んでいまい、良い結果が導き出せません

クリティカルシンキングがデメリットになってしまわないように、論点をしっかり押えて、目的を明確にしましょう。

自他共に思考のクセがあることを前提に考える

クリティカルシンキングは、思考のクセがあるのを前提に考えると良いでしょう。 クリティカルシンキングには、それぞれの価値観や思い込み、偏見など思考に関する暗黙のルールがあります。

自分や相手の思考のクセを考えないと、物事を最後まで全うできないデメリットになるため、注意しましょう

常に問い続ける

目的をしっかり設定して、そこに向かって常に考え続けるのが重要です。寄り道せずにしっかり考え抜くことで、最適な結果が見えてきます。変化の少ないビジネスの世界では、問題を解決しても新しい課題が見えてくるケースが多いです。

常に考え続けてる事で、物事がブレる事なく進めるので、思考を止めないようにしましょう

クリティカルシンキングの進め方

次は、クリティカルシンキングの進め方について紹介します。クリティカルシンキングは、課題を分析し整理を行い、今置かれている現状を把握して解決方法を探します。

課題を抽出する

クリティカルシンキングで最初にやる事は、課題の油出です。クリティカルシンキングは、目的を意識しながら課題を油出しましょう。この課題の設定が間違っていると、意味のない議論や思考に時間を費やしてしまうので、しっかり目的を考えましょう

課題の分解と整理を行う

複雑な課題を1つ1つ紐解いていき、誰が見てもわかりやすいように整理を行いましょう。その時に、ロジカルシンキングで使われるフレームワークを採用すると良いでしょう。ロジカルシンキングの論理的思考を一緒に使うと、より正しい課題解決に近づけます。

今置かれている現状を把握する

課題を見つけて整理を行った後は、今置かれている現状把握しましょう。その際に、思考のクセがあることを前提に考えると良いでしょう。自分自身の考えや思い込み、振り回されないようにするのが重要です。目の前にある事実だけを考えて、しっかりと現状を受け入れます。

仮説を立てる

情報を分析し、現状を把握したら仮説を立てましょう。その際、問いかけ続けるように考えて、本当にその仮説で正解なのかを細かく検証します。仮説を検証していく上で詰まってしまう場合は、課題の分析や現状に矛盾が生じている場合があります。

課題の解決方法を実践する

立てた対策をただ実行して終わらせるのではなく、しっかりPDCAサイクルを回して結果を検証しましょう。しっかり検証する事で、新たな課題が見つかる場合もあります。解決方法が間違っている場合、その場で見つけられるので、必ず実践しましょう。

クリティカルシンキングのトレーニング方法

次は、クリティカルシンキングのトレーニング方法について紹介します。トレーニングすれば誰でも身に付けられますが、鍛え方を間違うと、メリットがデメリットになるため注意しましょう。

常に疑問を持ち続ける

クリティカルシンキングは、常に疑問を持つ鍛え方をすると良いでしょう。起きた出来事を当たり前のように受け取るのではなく、なぜ、本当に、などと日々の事柄に疑いを投げかけるのが重要です

疑問を持ち続けることで、物事を深掘りする習慣が身に付きます。この鍛え方を身に付けると、物事を本質を見極める力が自然と習得できます。

仮説を立てることを意識して生活する

クリティカルシンキングは、仮説を立てることを意識して生活する鍛え方がおすすめです。ありとあらゆる物事に対して、フレームワークなど使い、客観的に分析や仮説を立てて検証します

この作業を繰り返すことで先入観や思い込みなど無意識なクセに気づけます。クセを見抜く事ができれば、自分にとってより確かな結論にたどり着けます。

主張に対する自分なりの反論を意識する

主張にしてくる物事に対して、反論する鍛え方があります。しっかり反論するトレーニング方法を身につけないと、デメリットだらけになってしまいます。

同僚や上司の主張、会議での発言など、日々の様々な言葉に対して自分なりに反応し検討します。その主張に対しての根拠や課題は何かを常に考えるようにしましょう。批判的な意見をするトレーニングをして、考え方やプロセスを身につけましょう。

クリティカルシンキングを鍛えてビジネスに役立てよう!

クリティカルシンキングの意味は、批判的思考と訳されますが、批判的にとらえるのではありません。疑問を持って課題に取り込む思考法です。また、クリティカルシンキングは、鍛え方をしっかりしないと、デメリットになる可能性があるので、注意しましょう。

上司や同僚の言葉を自分なりに考えるシュミレーションを行うのもおすすめです。基本姿勢や、進め方をしっかりトレーニングして、ビジネスに役立てましょう。

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