コミュニティマネージャーとは?仕事内容や役割・企業事例も!

コミュニティマネージャーとは?仕事内容や役割・企業事例も!
目次

コミュニティマネージャーの役割や仕事内容を知りたい!

本記事では、コミュニティマネージャーについて紹介します。コミュニティマネージャーは、他の社員同士の情報を共有し、会社を良くするためにコミュニケーションを図ります。

コミュニティマネージャーの言葉の意味や、種類についてまとめました。また、コミュニティマネージャーの役割や企業事例についても掲載しているので、参考にしてください。

コミュニティマネージャーとは?

まずは、コミュニティマネージャーについて紹介します。コミュニティマネージャーの言葉の意味や、種類についてまとめました。また、コミュニティマネージャーに向いている人の特徴なども掲載しています。

コミュニティマネージャーの言葉の意味

コミュニティマネージャーとは、シェアオフィスやビジネスコミュニティ、オンライン上でコミュニティの管理をする仕事を指します。元々、コミュニティは、1917年にロバート・M・マッキーバー氏が執筆した本「コミュニティ」で生まれました。

コミュニティを直訳すると「地域社会」「共同体」です。ロバート氏はコミュニティを「一定の地域で営まれている自主的な共同体」と定義しています。現在ではインターネットが普及しており、世界中の人と繋がれるため、世界で情報をシェアする事が可能です。

コミュニティマネージャーに向いている人の特徴

コミュニティマネージャーは、積極的に交流を深め、顧客とサービス提供者を繋げる仕事です。そのため、人とのコミュニケーションを取るのが好きな人や、得意な社員がコミュニティマネージャーに向いています。また、コミュニティマネージャーは業務内容が様々で、状況によって変わります。

コミュニティマネージャーは、情報発信やイベント企画、スポンサー獲得などがあるため、業務内容が決まっているわけではありません。そのため、コミュニティマネージャーは、チャレンジ精神や、新しい事に対して向上心を持った人に向いています。

コミュニティマネージャーの種類

コミュニティマネージャーには、大きく2つの種類があります。1つ目は、購買促進型です。企業の商品やサービスを広げるために、ユーザーインタビューや座談会を実施します。

そして、利用者を巻き込んで、自社の商品やサービスを一緒に作ります。アンバサダーマーケティングも購買促進型に入るでしょう。 2つ目は、組織活性化型です。 マッチングサービスやSNS、コワーキングスペースの運営などサービスが商品となっている場合はこちらの種類です。

利用者同士が交流できる企画を立てて、実行します。また、商品やサービスの使い方の提案などを共有し、品質向上のために施策を行います。

コミュニティリサーチャーとの違い

コミュニティリサーチャーは、プロモーションやリサーチを目的として、インタビューなどを実施する仕事を指します。また、インタビューや調査に必要であれば、イベント企画やコミュニティが活性化する交流会なども開催します。

コミュニティビルダーとの違い

コミュニティビルダーは、コミュニティをゼロから作り上げる仕事です。主に、遊休地や空き地。埋立地に人を呼び込み活性化させます。また、人口が減少している施設や地域を盛り上げるために動きます。

コミュニティデザイナーとの違い

コミュニティデザイナーは、実行しているコミュニティに対して、さらに活性化させるために動く仕事です。また、コミュニティに参加しているメンバーが主役で、コミュニティデザイナーは、あくまでサポート役です。コミュニティに参加している人と一緒に活動し、目標のためにサポートします。

コミュニティマネージャーの役割

次は、コミュニティマネージャーの役割を紹介します。コミュニティマネージャーは、オフィスの管理やイベントの企画を立ち上げます。また。利用者のエンゲージメントを高める事も重要な役割です。

役割①オフィスの管理や運用

オフィスの管理や運用し、仕事がしやすい環境を作る事もコミュニティマネージャーの役割です。新型コロナウイルスの影響で、シェアオフィスやレンタルオフィスを利用する企業が増えています。誰でも安心して利用できる環境を整える事も、コミュニティマネージャーの仕事です

役割②イベントの企画や運用

イベントの企画や運用も、コミュニティマネージャーの役割です。例として、交流会を定期的に開催して、人との繋がりを広げます。また、新しい人がイベント企画に参加する際は、コミュニティに積極的に参加させましょう。

役割③利用者のエンゲージメントを高める存在

利用者のエンゲージメントを高める事も、コミュニティマネージャーの役割です。新しい商品やサービスを紹介するイベントを実施すると、既存の利用者をはじめ、多くの人が参加します。

既存の顧客を巻き込みながらサービスや商品のPRをすると、エンゲージメントが上がり、商品を購入する人が増えるでしょう。また、自社のサービスや商品に対して、改善点やアンケートを実施すると、製品の向上やコミュニティを形成できます。

コミュニティマネージャーの仕事内容

次は、コミュニティマネージャーの仕事内容について紹介します。コミュニティマネージャーは、コミュニティの基盤を形成し、継続的な育成をします。また、ビジネスマッチングのサポートやトラブル解決などもコミュニティマネージャーの仕事です。

仕事内容①コミュニティの基盤形成

コミュニティマネージャーは、コミュニティの基盤を作ります。コミュニティの利用者同士が集まるイベントや交流会を積極的に企画し、実行しましょう。また、オンライン上でのコミュニティは、繋がりを継続的に作る事が可能です。

しかし、お互いの情報を正確に伝えられない可能性があるので、深いコミュニケーションを作る事は難しいでしょう。オンラインとオフラインのそれぞれの特徴を考えながら、どのような企画がベストなのかを考えましょう。

仕事内容②コミュニティの継続的な育成

継続的なコミュニティを作るためには、育成を行いましょう。コミュニティマネージャーが率先して動く事で、盛り上げたいテーマや目標に沿って継続的な育成が可能です。継続的に実施できるように、テーマの軸は変えずに、マネジメントする事が大切です。

利用者同士でもコミュニティが発展するように、育成しましょう。

仕事内容③ビジネスマッチングのサポート

ビジネスマッチングのサポートも、コミュニティマネージャーの仕事です。コミュニティを盛り上げるためには、ビジネスをサポートする必要があります。ビジネスマッチングをサポートするためには、利用者の困っている事や不安を理解しましょう

利用者に寄り添い、時間をかけてインタビューを行う事で、正確な課題を見つけられます。

仕事内容④会員同士のトラブル解決

会員同士のトラブルを解決する事も、コミュニティマネージャーの仕事です。年齢や性別が異なる利用者が集まるコミュニティでは、小さな事でもトラブルに発展してしまう可能性があります。トラブルを避けるためにも、利用者のマナーやコミュニティのルールをしっかりと作りましょう

コミュニティマネージャーに必要なスキル

次は、コミュニティマネージャーに必要なスキルを紹介します。コミュニティマネージャーのスキルを4つにまとめました。

スキル①ユーザーの意図を理解し代弁する力

コミュニティマネージャーは、ユーザーが言いたい事を理解して、代弁する力が必要です。コミュニティの代表として、利用者の声に耳を傾けて、改善しましょう。そして、利用者の意図を理解し、分かりやすく伝えるスキルが必要です。

スキル②ブランドを理解し伝達者として伝える力

企業のブランドを理解して、利用者に発信するスキルも重要です。サービスや商品を販売している企業は、製品の良さを分かってもらうために、イベントを実施します。そして、コミュニティマネージャー自らが、SNSやメディアで発信してブランドのイメージを上げるために動きます

スキル③固定概念を持たず相手の意思を尊重する柔軟な思考

コミュニティは、共通目的がある人が参加します。しかし、性別や出身地、性格も違うため、意見が区域がいます。コミュニティをまとめるためにも、コミュニティマネージャーは、フラットな考えを持ちましょう。

固定概念を持たずに、相手の考えや意思を尊重します。そして、様々な意見と時代の変化に対応し、コミュニティをアップデートしていきましょう

スキル④自分が中心になり双方を円滑にまとめる力

コミュニティマネージャー自らが、コミュニティの中心になり、物事を円滑にまとめましょう。自身が中心になる事で、利用やすいコミュニティにし、メンバーの悩みを解決します。柔軟に対応して、利用しやすいコミュニティにしましょう。

コミュニティマネージャーの企業事例

次は、コミュニティマネージャーの企業事例を紹介します。コミュニティマネージャーを導入し、事業を拡大した企業が多く存在します。コミュニティマネージャーを導入した企業を8社にまとめました。

企業事例①Apple

Appleは、世界各地にApple store」と呼ばれる店舗を展開しています。そのお店では、Apple製品の販売以外にも、iPhoneの使い方やキレイな写真を撮るコツ、音楽の制作方法などが無料で学べる講座があります

また、Apple製品の故障や不具合をチェックする、Appleサポートがあるので、Apple商品の利用者が多いです。手厚いサービスがAppleブランドの価値を高めています。

企業事例②スノーピーク

スノーピークは、日本で人気のあるアウトドアやアパレル製品の製造や販売を行う会社です。1998年から開催されている、キャンプイベント「Snow Peak Way」は、企業とユーザーのコミュニティイベントです。イベントで利用者の話を聞き、ニーズに沿った商品の開発して、販売しています

企業事例③スターバックス

スターバックスは、「一杯のコーヒー、そしてひとつのコミュニティから」とのキャッチフレーズがあります。スターバックスは、消費者と企業、地域の繋がりを重視しています。「キッズパーティー」や「クリーンアップ」などのイベントを立ち上げました。

キッズパーティーは、 紙芝居やお絵かきを行うイベントです。 クリーンアップは、利用者と店員が店舗周辺の清掃をするイベントです。

企業事例④ランサーズ株式会社

ランサーズ株式会社は、2019年に新しい働き方をテーマにしたコミュニティ「新しい働き方LAB」を立ち上げました。そして、様々な地域でキャリアや働き方に対してのイベントを行っています。また、2021年5月に個人の働き方をテーマにした「研修員制度」を立ち上げました。

このコミュニティは、アドビやUdemyなど大手企業も参加します。

企業事例⑤株式会社メルカリ

株式会社メルカリは、「みんなのメルカリ文化祭」「メルカリサロン」 など、企業とユーザーを繋ぐコミュニティがあります。みんなのメルカリ文化祭は、利用者とメルカリ社員が一緒に作るイベントです。

メルカリサロンは、企業と利用者がメルカリの楽しさや、ノウハウを共有できるオフラインイベントです。利用者と直接コミュニケーションと取る事で、より深いマーケティングが実行できます。

企業事例⑥セールスフォース・ドットコム

セールスフォース・ドットコムは、オンライン、オフラインを統合したコミュニティ「Salesforce Trailblazer Community」があります。オンラインの利用者数は、世界で200万人以上、オフライングループは900以上で、世界最大規模のコミュニティです。

主に、利用者同士が課題を解決するためにコミュニティを利用します。他にも、豪華ゲストを招いたイベントの開催や、利用者同士のスキルの共有などにも使われます。

企業事例⑦カゴメ株式会社

カゴメ株式会社は、2015年4月にヘビーユーザー向けのコミュニティ「&KAGOME」を立ち上げました。&KAGOMEはトマトに関するレシピや、苗が手に入る応募企画など、ファンとのコミュニケーションを大切にしています

企業事例⑧株式会社ヤッホーブルーイング

株式会社ヤッホーブルーイングは、日本に新たなビールを提供する事を目指し、様々な活動を展開しています。ヤッホーブルーイングは、「よなよなエールFUN×FAN団」と呼ばれる大きな部署があります。

そして、「よなよなエールの超宴」や「大人の醸造所見学ツアー」など、オンラインで楽しめるイベントを企画中です。また、ファンを「仲間」として接し、企業と利用者との深いコミュニケーションを作っています。

コミュニティマネージャーはSNS社会に生まれた新しい職種!

コミュニティマネージャーは、イベントの開催やコミュニティ内でのトラブル、情報発信など仕事の内容が様々です。

現代では、情報発信ができるコンテンツも多く存在しているため、マーケティング戦略の1つとしてコミュニティマネージャーを育てる企業が増えています。コミュニティマネージャーを育てて、ビジネスを盛り上げましょう。

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