ブルーバックで何ができる?注意点やグリーンバックとの違いも解説!

ブルーバックで何ができる?注意点やグリーンバックとの違いも解説!

ブルーバックの特徴や撮影時の注意点などについて紹介!

近年はYouTuberとして活動する人も増えており、ブルーバックを使った撮影も注目されています。動画はもちろん、写真においてもブルーバックは使えるので非常に便利です。ブルーバックの特徴や撮影時の注意点についてまとめたので、実際に使ってみたい人はぜひ参考にしてください。

ブルーバックの特徴とグリーンバックとの違い

映像素材の撮影時に用いる技術のこと

ブルーバックの特徴とグリーンバックとの違いを確認していきましょう。そもそも、ブルーバックやグリーンバックというのは、写真や映像を撮影する際に背景として用意するものです

この道具を使うことで、写真や映像を合成することができます。ブルーバックの前に立って撮影すると、ブルーの部分を合成して、別の背景にできるのでとても便利です。そのまま被写体を切り抜いたように使えるので、背景をきれいな風景にしたり、別の素材の上に貼り付けてみましょう。

グリーンバックとの違い①被写体の色

では、ブルーバックとグリーンバックはどういった違いがあるのでしょうか?その名の通り、ブルーバックは青色の背景、グリーンバックは緑色の背景の布などを使います。

使い分け方として、被写体の色に注目しましょう。ブルーバックは被写体が橙色、グリーンバックは赤色に近いときに利用しましょう。これは青色の補色が橙色、緑色の補色が赤色、というのが関係しています。

補色を取り入れることでお互いの色が目立つという特徴があり、このことを利用して合成を行います。こういった合成方法を「クロマキー合成」と呼んでいるので覚えておいてください。

グリーンバックとの違い②背景の色や歴史の長さ

グリーンバックとの違いとして背景の色はもちろんですが、歴史の長さも異なります。グリーンバックは背景色が緑、ブルーバックは青色です。

歴史的にはブルーバックのほうが昔から使われています。ブルーバックが映像技術の中で初めて使われたのは、1956年に公開された「白夫人の妖恋」だといわれています。本作は日本の東宝と香港のショウ・ブラザーズの共同制作で監督は豊田四郎です。

この技術のことを「ブルーバック・システム」と命名したのが、円谷プロダクションの初代社長である円谷英二です。グリーンバックが使用されるようになったのは、ライティング光量がブルーバックほど必要ではないため、大きな背景の場合はグリーンのほうが有効だったことが関係しています。

ブルーバックでできること

Web会議などの背景合成

ブルーバックを使ってできることを紹介します。新型コロナウイルスの影響もあり、リモートワークやテレワークが普及しました。その際に、自室などの背景を映したくない場合はクロマキー合成を利用しましょう。

Web会議などでzoomなどの通話サービスを使う際に、後ろにブルーバックを用意すれば、クロマキー合成が簡単にできます。ブルーバックのスクリーンはAmazonなどで1,500円ほどから販売されており、必要なときだけ引き出すような使い方がおすすめです。

クロマキー合成を使った動画制作

YouTuberとして動画を投稿する人も増えています。クロマキー合成を使えば、自室を屋外でロケをしているように見せられます。こちらも、スクリーンを背景に用意して、パソコンやスマホのソフトを利用すれば簡単に合成できるのでぜひやってみください。

ブルーバックの選び方

選び方①素材

ブルーバックを使うときの選び方を解説します。使われている素材はポリエステルが、背景布にシワや汚れがつきにくいのでおすすめです

頻繁に持ち運ぶような場合は、アイロンがけできるものや、洗濯可のものを選びましょう。ポリエステル以外の素材では綿素材やPEニット生地、不織布などがよいでしょう。

選び方②収納性

布をコンパクトに収納できるものを選ぶのも重要です。部屋の一室を常時撮影用として使う場合は気にしなくてもいいですが、屋外やスタジオなどに持ち運ぶ場合は収納性をチェックしてください

スクリーンタイプは収納が少し大変なものもあります。逆にカーテンのように壁に掛けるタイプのものは、ロールのようにして収納できるので、持ち運びや後片付けも簡単です。

選び方③サイズ

最後にサイズを確認してください。背景の布が大きければ派手に動いても、後ほどの編集がやりやすくなります。しかし、サイズが大きい布は部屋のスペースを取りますし、スクリーンの持ち運びも大変なので注意しましょう。

Web会議などで座って使用する場合は、全身ほどの布は必要ないので、少しコンパクトなスクリーンで大丈夫です。合成のしやすさや設置スペース、動画の作り方を考慮して、サイズを選んでください

ブルーバックを使うときの注意点

注意点①細かなパーツのある衣装は避ける

ブルーバックのスクリーンを設置して、実際に撮影を始めてみましょう。このときにいくつかの注意点があるので確認してください。

クロマキー合成を行う際に、細かなパーツのついた衣装は合成がうまくいかない原因になります。できる限りすっきりとした衣装にして、合成がしやすいようにしておきましょう

注意点②同系色の衣装を避ける

スクリーンに装着した布と同系色の衣装避けてください。同じ色のものを使うと、背景に混ざって自分自身も合成されてしまうのです

かつて、ガチャピンが気象番組「ウェザーニューズ」に出演した際にあるトラブルが発生しました。アナウンサーのお姉さんと一緒に天気予報をお届けしようとしたところ、クロマキー合成の背景にグリーンバックを使っていたため、ガチャピンが透けて目や背景だけになってしまったのです。

このようにブルーバックやグリーンバックを使用する際は、同系色の衣装を避けて背景に混ざらないように注意しましょう。

注意点③反射するものや衣装もNG

色だけでなく素材も要注意です。青色を避けても真っ白の衣装やラメ入りはクロマキー合成がうまくいきません。また、シルバーのベルトなども反射します。

この状態では、光の反射で背景の色が映り込んでしまって、この部分が抜けてしまうことがあるのです。こういった点を踏まえると、クロマキー合成を行う際は色の反射しにくい黒や紺色がベストといえるでしょう

ブルーバックは撮影時に欠かせない技術!

ブルーバックでできることやグリーンバックとの違い、そして注意点について紹介しました。自分の目的に合わせたブルーバックを用意することも大切で、サイズや素材に注目しながら選んでください。Web会議やYouTube動画撮影にブルーバックを活用しましょう!

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