会議室における上座・下座の位置は?席次(席順)のマナーもチェック

会議室における上座・下座の位置は?席次(席順)のマナーもチェック

会議室における上座や下座のビジネスマナーを解説!

本記事では、会議室の上座と下座のビジネスマナーについて紹介します。社会人として心得ておくべきマナーのひとつが席次です。上座と下座の意味や席次(席順)のマナーなどをまとめました。

また、新幹線や飛行機、エレベーターや道を歩く場合など、会議室以外での席順なども掲載しています。目上の人を不快な気分にさせないためにも、しっかりと覚えておきましょう。

上座や下座の意味と基本的な位置

上座や下座の意味と、基本的な位置について紹介します。会議室では上座や下座、その他の上司は左右どちらに座れば良いのかまとめました。また、会議室の上座や下座の言葉の意味は、ビジネスマナーで最も重要です。

上座や下座の言葉の意味

会議室では、上座や下座があり、席次(席順)が決まっています。席次は、誰がどこの席に座るのかを決める席順の事です。主に会議室や式典等の場面で使われる言葉となっており、ビジネスマナーのひとつです。上座は、目上や年長の人が座り、下座は会議室での中で立場が1番下の人が座ります。

上座や下座の基本的な位置

上座や下座の基本的なルールは、非常にシンプルです。昔は、入り口から遠い場所は、飾り棚や木の間が置かれることが多く、神聖な場所でした。会議室には神聖な場所はありませんが、落ち着いて静かな場所が、出入り口から遠い所と言われています。

そのため、会議室の席次(席順)は、基本的に上座が奥、下座が手前と決まっています。目上の人には、入り口から遠い良い場所にお通しして、リラックスしてもらうのがビジネスマナーです。

会議室における上座や下座の席次(席順)のマナー

次は、会議室での上座や下座の席次(席順)のマナーについて紹介します。会議室では、テーブルの形や椅子、場所によって違ってくるため、上座や下座の場所が毎回違います。

また、会議室が円卓の場合や、スクリーンや大型モニターがある部屋などの席次(席順)のマナーについてまとめました。

ロの字型テーブルの場合

ロの字型テーブルの会議室の場合は、出入り口から最も遠い席が上座です。続いて上座から見て左右に2、3番目の目上の人が座ります。

そして、会議室に入って、出入り口に1番近い人が下座です。ロの字型テーブルは、会議室でかなり多いパターンです。そのため、ビジネスマナーをしっかり覚えて、おもてなしをしましょう。

コの字型テーブルの場合

コの字型テーブルの会議室の場合は、出入り口から入って1番奥の中央の席が上座です。ロの字型のテーブルと同様に、会議の参加者の1番上の人が上座、その左右は2、3番目の目上の人が座ります。その他の人は、左右交互に座っていき、出入口から1番近い人が下座です。

円卓の場合

円卓テーブルの場合は、ロの字型テーブルと同様、入り口から1番遠い席が上座です。そして、出入り口から一番近い場所が下座です。

会議室の他にも中華料理レストランなどでは、円卓テーブルの場所が多いので、下座に座る人は必ず確認しましょう。また、円卓テーブルでも1番遠い席が1番目上の人で、それ以降は順番通り左右に座ります。

和室の場合

和室の会議室の場合、床の間から1番近い場所が上座、遠い場所が下座です。床の間が中央にある会議室は、真ん中の目の前が1番目上の人、その左右が2、3番目です。また、会議室の出入口から右奥に床の間がある場合は、右奥が上座です。

会議室を和室にしている会社は比較的少ないですが、個人向けの営業職の場合は、一般家庭で和室に移動する可能性もあります。また、場合によっては、クレーム等で一般家庭に上がるケースや、会合や会食で和室に移動する人もいます。

そのため、ビジネス上では和室を使う事は少ないですが、間違ってしまうとマナー違反です。床の間を確認して、どちらが上座か下座なのかを覚えましょう。

スクリーンや大型モニターがある場合

スクリーンや大型モニターがある会議室は、見やすい位置が上座です。見やすい位置から、左右に2、3番目の目上の人が座ります。また、取引先とスクリーンや大型モニターを見ている場合、来客側の目上の人が1番見やすい位置に座り、自分の上司が対面に座ります。

さらに、2,3番目の目上の人は、来客側も社内側も左右ではなく、横1列に座ります。そのため、会議室の出入り口が必ずしも下座になるわけではないので、注意しましょう。

窓の位置を基準にする場合

窓がある会議室の場合は、外の景色がよく見える場所が上座です。席次(席順)は敬意やおもてなしの意味が込められています。そのため、景観の良い席が上座、窓際の席が下座です。

窓が見える会議室の場合は、来客側と社内側に分けます。そして、来客側の目上の人は、窓からの景色が見える上座に座ってもらいます。そのため、スクリーンや大型モニターと同様、出入り口が必ずしも下座にならない場合があります。

椅子の種類を基準にする場合

椅子の種類を基準にする場合は、入り口から遠い席が上座、近い席が下座です。しかし、複数人が座れる長椅子や、1人用の肘掛けなど種類が違う場合は注意が必要です。また、背もたれがある場合と無い椅子によっても変わります。

複数人が座れる長椅子が最も位の高いため、目上の人が出入り口から遠い長椅子に座ります。反対に背もたれのない椅子は下座となるので、いちばん低い人が座ります。

椅子の種類は、ビジネスマナーで最も難しいので、しっかり覚えましょう。

会議室以外の上座や下座の席次(席順)のマナー

次は、会議室以外での上座や下座の席次(席順)について紹介します。タクシーに乗る場合や社用車に乗る時でも上座や下座があります。また、新幹線や飛行機に乗る場合、道を歩く時も上座や下座があるので、注意しましょう。

タクシーに乗る場合

タクシーに乗った時は、運転席の後ろが上座です。また、後部座席に3名で座る場合、中央が下座に変わります。

原則では運転席の後ろが上座ですが、タクシーの場合、後部座席に下座がに乗る時は乗り降りしづらいです。そのため、乗車前に目上の人に確認しておくと、失敗が少ないです。

社用車や自家用車に乗る場合

社用車や自家用車に乗る場合は、助手席が上座です。また、後部座席に3人で座るときは、中央に目上の人が座ります。ただし、原則の席順は助手席が上座ですが、後部座席は1人でゆったり座れるので、後全体が上座になる可能性も。自家用車や社用車に乗る際は、目上の人に必ず確認しましょう。

新幹線や飛行機に乗る場合

新幹線や飛行機に乗る場合は、進行方向で窓際が上座です。また、3人掛けの場合は、新幹線や飛行機の通路側よりも中央の方が狭くて不便なため、進行方向逆側の中央の席が下座です。なお、寝台列車のベットは下段が上座、上段が下座なので、気を付けましょう。

エレベーターに乗る場合

エレベーターに乗る際は、操作パネルのある方の後ろが上座です。エレベーターはドアが開いたら、手でドアを押さえて、目上の人に先に乗ってもらいましょう。エレベーターに先に乗って開閉ボタンを押そうとすると、先に乗ろうとしている人と混雑します。

まずは、目上の人を優先させましょう。次に、取引先の人や上司などが全員乗り込んだのを確認し、下座に乗る人は1番最後に入りボタンの操作盤の前に立ちます。途中で誰かが乗り降りする際は、操作ボタンの開閉を押す役です。

そして、到着後は下座の人が1番最後に降りるようにしましょう。万が一先に降りるような状況になった場合は、乗る時と同様に体でドアを押さえながら、目上の人が降りるのを待ちます。

エレベーターは自分たち以外にも多くの人が乗ります。混み合っている場合は、他の人の迷惑にならないように動くことを優先しましょう。

道を歩く場合

道を歩く場合は、前に歩くのが目上の人、その後に歩くのが下座です。また、並んで歩く場合は、目上の人よりも先に行かないよう気をつけましょう。

しかし、道案内をする場合は、目上の人より前に行かなければいけないので、目上の人の歩く速さに合わせて案内をします。さらに、車道を並んで歩く場合は、車道側が下座となり、内側が上座です。

ただし、道を歩く場合は目上の人の体調に配慮する必要があるため、臨機応変に対応しましょう。

会議室における上座や下座のマナーを覚えておこう!

社内に来てもらう場合や、取引先に訪問する時で会議室を使用します。基本的に上座は出入口から遠い位置で、下座は一番近い場所です。ビジネスマナーは慣習化しているものが多く、意味を知らずに覚えている人もいます。

しかし、上座や下座にも相手の事を敬う気持ちが含まれています。会議室以外の場所でもマナーが存在します。相手を敬い、しっかりルールを守りましょう。

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