送別会の挨拶の順番・タイミングは?送られる側が複数人の場合は?

送別会の挨拶の順番・タイミングは?送られる側が複数人の場合は?

送別会の挨拶の順番やタイミングなどを解説!

送別会の幹事を任されたときに、頭を悩ませるのが挨拶の順番とタイミングです。送別会の挨拶の順番はその会での立場を表すので、役職などをしっかり把握し、早めに依頼するようにしましょう。

また、送られる側が複数の場合は、その人達の挨拶の順番も配慮しなければなりません。参加者全員が納得するような順番にすることは、送別会を成功させる鍵となるでしょう。

送別会の挨拶の流れと事前に準備しておくこと

送別会の挨拶の大まかな流れ

送別会の挨拶は、出席者の役職の順番を配慮して依頼することが重要です。開会の宣言を司会がしたあと、送る側の参加者の中で役職の順番が最も高い人に開会の挨拶をしてもらいます。

乾杯は送別される人の直属の上司か役職の順番が2番目に高い人がし、食事や歓談をしながら送られる人と関わりが強かった社員が贈る言葉を述べた後、様子を見て送られる人がお礼を伝えます。最後に役職の順番が3番目に高い人が締め、場合によっては手締めをします。

一般的にはこのような順番ですが、会社の社風や地域によって順番には違いがあるので、事前に先輩社員に確認しましょう。

準備①台本の作成

送別会の幹事や司会を依頼された時には、事前に順番を記した台本を作成しておくとスムーズに進行ができます。当日の流れの順番と共に挨拶を促すセリフなども書き記しておき、一度順番に予行演習をしておくと、当日順番に迷うことなく進められるでしょう。

準備②挨拶の依頼

送別会で最も重要なのは関係者の挨拶とその順番です。幹事の人の仕事の順番としては、まず送別会の日時を決める前に、送別される人と送る側で挨拶すべき人に、複数の希望日を確認しておく必要があります。

送別会の挨拶を依頼する際は、数日前までにします。順番も伝えておくと依頼された人は文章を考えやすくなり、希望する時間配分を伝えておくと進行がしやすくなるでしょう。

準備③締めの確認

送別会の締めでは挨拶だけではなく、一丁締めや1本締め、3本締めなど複数の手締めの1つをする場合があります。地方や会社によって打ち方や順番が違うので、事前に先輩に確認しておくと良いでしょう。

送別会の順番として最後は、閉会の挨拶をし、二次会がある時はその内容も案内します。送別会の締めは主役を気持ちよく送り出すキーポイントなので、しっかり準備しましょう。

送別会の挨拶の順番とタイミング

順番①開会の挨拶

送別会の順番で最初である開会宣言は、送別会の幹事か司会を依頼された人が務めましょう。栄転や結婚などの喜ばしい理由での送別の場合はその旨とお祝いを述べ、簡単な自己紹介の後、開会の宣言をします。

順番②代表の挨拶

送別会の開会の挨拶は役職の順番が一番高い人か、参加者の中で最も偉い人に依頼するのがマナーです。スピーチに慣れている人が多いので、あまり長くなることはないのですが、念のため順番とスピーチ時間の目安を伝えておくとよいでしょう。

順番③乾杯の挨拶

送別会での乾杯の挨拶は、役職の順番が3番目に高い人か送別される人の直属の上司がするのが一般的ですが、人数が少ない場合は開会の挨拶をした人がそのまま乾杯をする場合もあります。

乾杯の挨拶の前に、グラスに飲み物を準備しておくことを忘れないようにします。乾杯の後、「お志」を預かっている場合は役職の上の人から順番に紹介をし、食事や歓談を勧めましょう。

順番④締めの挨拶

送別会の幹事は終了時間から逆算をし、食事や歓談が落ち着いた頃合いを見てまず、送られる側の人の挨拶を切り出します。その後締めの挨拶を、役職の順番が2番目に高い人か送られる人の直属の上司がし、場合によっては手締めの音頭をとります。

送別会の最後に、参加者へのお礼と送り出す人への応援のメッセージを添えた閉会宣言をします。送別会の二次会がある場合は、司会者か幹事が誘導をしましょう。

送別会での各挨拶のタイミング

送別会での挨拶は順番とタイミングが重要です。まず、開宴予定の時間になり、概ねの人数が揃っていれば司会者は開宴宣言をし、続いて始めの挨拶を役職の順番が最も上の人にお願いします。開会の挨拶の後、乾杯に入ります。乾杯の音頭はそのまま頼む場合と別の人に頼む場合があるので、状況に応じて上手く促しましょう。

乾杯の後は、食事や歓談を楽しみ、寸志を頂いている場合はここで紹介します。複数の場合は役職の順番に紹介します。また場合によっては、この時間に送られる人と関わりの深い人からの贈る言葉などを頂き、プレゼントや花束贈呈へと進めましょう。

落ち着いたタイミングを見計らって、送られる側の人にお礼の挨拶を促すのがおすすめです。その後、締めの挨拶を役職の順番が2番目に高い人にお願いし、最後に手締めを行い、閉会の宣言をします。

送別会の挨拶に使える例文

例文①開会宣言をする時の場合

本日はお忙しいところお集まり頂き、ありがとうございます。

ただいまより○○さんの送別会を始めたいと思います。○○さんはこの度、本社に栄転されることとなりました。○○さんのこれまでのご功労に感謝し、今後のご活躍を祈念しまして送別会を開催いたします。

本日、この会の司会進行を務めさせていただきます■■と申します。最後までどうぞよろしくお願い致します。

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開会宣言では挨拶の後、この会の目的を簡潔に述べ、司会者の自己紹介をします。会を始めるキッカケとなりますので、注目してもらえるように、ハッキリとした大きめの声量で行いましょう

例文②開会の挨拶をする時の場合

○○君、X年間お疲れ様でした。寂しくもありますが、自分の夢へと向かっていく○○君を誇らしく思います。

○○君は我が社において、とても頼りになる存在でした。それだけに残念ですが、新天地でも持ち前のガッツで頑張ってください。今まで本当にありがとう。

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送別会の開会の挨拶は、送られる側の人へのねぎらいの言葉と新天地での挑戦を応援する言葉で送り出しましょう。

例文③乾杯の挨拶をする時の場合

○○さん、この度はご結婚おめでとうございます。○○さんの新たな人生のスタートを応援しています。素敵なご家庭を作っていってください。

それでは、○○さんのご健勝と末永いお幸せをお祈りいたしまして、乾杯!

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乾杯の挨拶は簡潔に短くまとめます。定年退職や結婚退職の場合は、はなむけの言葉を贈りましょう。挨拶の最後に「乾杯!」とつなげる際は、一呼吸おいてから発生します。

例文④食事・歓談時の場合

○○部長、ありがとうございました。ここで「ご厚志」をいただいておりますので、ご報告いたします。■■社長、△△部長、ありがとうございます。それでは皆様、しばらくの間、お食事とご歓談をお楽しみください

https://kaijosearch.com/article/sobetsu-shikai/#1

送別会では、乾杯の音頭へのお礼を述べた後、複数の寸志をいただいた場合は役職の順番が上の人から報告します。そしてお食事や歓談を促しましょう。

例文⑤贈る言葉を述べるときの場合

○○、栄転おめでとう。一緒に切磋琢磨して仕事をした約5年間は、毎日楽しく仕事ができ、あっという間に過ぎてしまいました。

新天地でも○○のパワーで活躍してください。我々も○○に負けないよう、日々の仕事に励んでいきます。これまで本当にありがとう。また一緒に飲みに行きましょう。

https://giftpedia.jp/154956

送別会の歓談中の贈る言葉は、主役への感謝と具体的な敬愛の気持ちを伝え、今後の活躍を祈るメッセージも添えましょう。

例文⑥プレゼントなどを贈呈する時の場合

○○部長、ご定年おめでとうございます。XX年間、部署の皆を引っ張ってご指導頂き、ありがとうございました。まだまだ未熟者ですが、これまで教えていただいたことを糧に、△△部の社員一丸となって会社を盛り立てていく所存です。

これは△△部全員からの心ばかりのプレゼントです。どうぞお受け取り下さい。本当にお世話になりました。

https://kaijosearch.com/article/sobetsu-aisatsu/#i-5

送別会でプレゼントを渡すときには、関わりの深かった人にプレゼント贈呈を依頼します。プレゼントを渡す人は、これまでの労いと感謝の気持ち、これからの決意を述べ、お礼と共にプレゼントを渡しましょう。

例文⑦主役が挨拶する時の場合

本日は、私のためにこのように盛大な送別会を開いていただき、ありがとうございます。また、たくさんの皆様から温かいお言葉を頂戴し、感無量です。

先ほどご紹介いただきましたとおり、●月●日をもちまして○○社へ転職することとなりました。皆様には、X年間、本当にお世話になりました。至らぬ私がここまでやってこられましたのは、皆様のおかげです。本当に感謝申し上げます。今後は、皆様にご指導いただいたことを糧にさらなる挑戦をしていく所存です。

最後になりますが、お世話になりました皆様のますますのご健勝とご活躍をお祈り申し上げ、お礼の挨拶とさせていただきます。本当にありがとうございました。

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送別会で送られる人が挨拶する時は、今までの感謝の気持ちを伝え、新たな挑戦への決意を述べるとよいでしょう

例文⑧締めの挨拶をする時の場合

○○君、△△部への栄転、おめでとう。一緒に仕事ができなくなるのは寂しいですが、上司として○○君の昇進をとても誇らしく思います。

○○君なら、△△部でもきっと周りをまとめ、我が社に貢献してくれるでしょう。○○君の活躍を祈ると共に、我々もいっそう会社が発展するよう励みます。

何かあったらいつでも相談してきてください。体に気を付けて、1日も早く新しい職場になれるよう頑張ってください。

https://kaijosearch.com/article/sobetsu-aisatsu/#i-5

送迎会の締めの挨拶は、いままでの功績を労いつつ、新たな門出をお祝いする内容の挨拶がよいでしょう。

例文⑨閉会宣言をする時の場合

名残惜しいですが、これをもちまして一旦お開きとさせていただきます。退職する△△さんの前途を祝して、三本締めをしたいと思いますので皆様ご起立下さい。音頭取りは○○部長にお願いしたいと思います。

(三本締めの後)皆様、本日はありがとうございました。お忘れ物がないよう、お気を付けてお帰りください。

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送迎会の閉会宣言の前に手締めをする場合は、締めの挨拶をする人に前もって依頼しておきます。「終わる」という言葉は使わず、「お開き」や「中締め」という言葉を使う方が良いでしょう

例文⑩二次会の案内をする時の場合

この後、近くの○○で二次会をご用意しております。参加される方は△△がご案内しますのでロビーでお待ちください。よろしくお願い致します。

https://kaijosearch.com/article/sobetsu-shikai/#1

送別会の二次会のアナウンスは早くしないと参加者が帰ってしまうかもしれないので、素早く案内しましょう

送別会の挨拶の順番に関するポイント

送られる側の挨拶のポイント【転職時】

送別会の送られる側の挨拶で大切なのは、いままでの感謝の気持ちを伝えることです。特に転職の場合は今後会わなくなってしまうこともあるので、お世話になったことへのお礼を具体的にしっかりと伝えましょう

転職理由は、明るく前向きな言葉で伝えると円満な別れになります。最後に参加してくれた皆さんの活躍を願うエールを述べるとよいでしょう。

送られる側の挨拶のポイント【異動時】

異動での送別会の場合は、今後も関係が続くことが多いので、そのことを念頭に置いた文章がおすすめです。移動の日程や今後の移動先について簡単に説明し、心に残っているエピソードを交えながら今までの部署での感謝の気持ちを伝えます。

最後に、お互いに頑張っていきましょうというメッセージを添え、「引き続きお願いします」という言葉で締めくくりましょう。

送られる側が複数人の場合は

送別会で送られる側が複数人いる場合の挨拶の順番は、送別会での重要なポイントです。一般的には役職が上の人から順番になるように依頼するのがマナーです。年齢や退職理由よりも役職が優先になります。

役職が同じ場合は?

複数の送別会で送られる人の役職が同じ場合、順番は会社の組織図や並び順に従います。組織図では上の位置の人、横書きの場合は左側、縦書きで左右並んでいる場合は右側の人が役職の順番の上位になります。

組織図で判断できない場合は社員名簿の順番、それもない場合は年齢、同年齢の場合は勤務年数の長い人が順番の上位になります。順番が分からず心配な場合は、上司や先輩社員、庶務担当の社員に相談すると良いでしょう。

慣例によらない場合もある

送別会での挨拶の順番には世間一般での慣例がありますが、地域や会社の社風で慣例によらない場合があります。若い人から順番にし、定年退職の人にラストを飾ってもらう場合や役職の高い人にトリを務めてもらう場合もあるでしょう。

送別会の幹事を任された場合は、先輩社員などに確認をしてまず会社の慣例の順番を調べ、特にない場合は地域の慣例の順番、それもない場合は一般的な慣例の順番に従います。

また、花束やプレゼントの贈呈などがある場合は、プレゼントをもらった後に順番にする場合もあります。

送別会の挨拶の順番やタイミングを覚えておこう!

人生の中で何度も訪れる出会いと別れの中で、特に別れは人生のターニングポイントであり、記憶に残る場面です。その別れのシーンで行われる送別会での挨拶は、感動的な送別会にするための大切なポイントです。

会社での送別会では、挨拶の順番やタイミングを失礼のないように気を付けることが重要です。準備をしっかり行い、スムーズな進行で送別会を成功させてください。

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