コスト削減では使っているコストの見える化が大事?

コスト削減では使っているコストの見える化が大事?

コスト削減のための有効な方法の1つとして、コストの「見える化」があります。見える化とは何を意味し、それを実現するにはどのようなことを行えば良いのでしょうか。ここではコスト削減のキーポイント、「見える化」について解説します。

コスト削減の重要性

コスト削減の最大の目的は利益を増加させることです。利益を増加させるには、収益(売上)アップを図るか、経費削減(コストダウン)を行うかという2つの方法しかありません。売上アップを目論見どおりに実現させることは、不確定要素が多く、たやすいことではありません。一方、コストダウンは社内でコントロールできるものなので、努力と工夫次第で実現可能なものが多くあります。

コスト削減は業務におけるムリ・ムダ・ムラを発見し、是正することで実現します。ムリは経費・労力・時間が不足していて無理が生じている状態のこと、ムダは不必要な経費・労力・時間がかかっていること、ムラは経費・労力・時間がバラつきながら発生していることです。つまり、コストを削減することで、業務の最適化が実現できるのです。

コストを見える化するメリット

コストを効率的に削減するには、コストを「見える化」することがポイントといわれます。わかりやすいのはコピー機のランニングコストです。用紙代がA4サイズで1枚0.5円、カウンター料金がカラーは20円、2色カラーは5円、モノクロは3円……といった具体的数字が示されていれば、社員になるべく節約しようという意識が生まれるはずです。また、ランニングコストとプリンターを使う場合と比較することも、他社のコピー機と比べて乗り換えを検討することもできます。

さまざまな業務の細部にわたって見える化を行うことができれば、部署ごとの支出、全社的な支出の状況を把握することも可能になります。

見逃してしまいがちなコスト

ただし、コストには「見えるコスト」と「見えないコスト」があります。事務用品をいくらで購入しているかはすぐにわかりますが、会議をするのにどれくらいコストがかかっているのかはわかりづらいものです。

見えないコストの代表は人件費です。人件費のカットというと人員削減などを思い浮かべがちですが、ここで問題にするのは社内で発生しているムダな労力を要する業務のことです。会議にしても、本当に必要な会議であればムダではありませんが、そうでなければ人件費を浪費していることになります。その会議が定時を超えて行われていれば、人数分の残業代が発生します。

もう1つ注意したいのは、経費を削減しようとするときに、この見えないコストが発生してしまうことがあることです。コピー機のランニングコストを抑えるために両面コピーを励行したところ、紙詰まりが頻発するとしたらどうでしょう。そのたびに対処をしなければならず、その間作業もストップします。ここでもムダな人件費やムリ・ムラな業務が生じていることになります。

こうした見逃してしまいがちなコストを見つけ、改善していければ、それはそのまま生産性や業務効率をアップさせることにつながるはずです。

見える化する方法

そこで求められるのが、見えるコストも見えないコストも、もっとよく見える化しておくことです。見えるコストについては、例えば部署ごとの1人あたりの電気代を算出し、他部門の場合と比較すれば、そのコストが適正であるかどうかを見極める指標になります。

見えないコストについては、業務や作業ごとにかかる人件費を時給換算して求める方法がよく用いられます。3時間の会議を8人で行ったとすれば、1時間あたり2,000円の人件費がかかると仮定して、会議にかかったコストは48,000円だと判断できます。より厳密には、その会議の準備のためにかかった労力、資料代、電気代などもかかっています。社内にこうした見える化の指標を作れば、さまざまな角度からコスト削減を実現することができるでしょう。

見える化を試みることは、社員の節約意識を高めるとともに、日々の業務を見直すことにも直結します。収益を改善し、業務の効率化を推し進めるために、コストの見える化に取り組んでみてください。

スペイシー

コスト削減では見える化が重要であることがお分かりいただけたでしょうか?
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