HRテックの意味や導入するメリットを詳しく解説
新しい人事や組織マネジメントサービスであるHRテックについて紹介します。時代の変化により人事や組織マネジメントもよりスピーディーで効率化が求められているのです。また、採用のミスマッチや離職率改善のためにもHRテックを導入しましょう。
HRテックとは?
人事業務全般を効率化するソリューションのこと
HRテックというのは「最先端のIT技術を利用し、人事や組織マネジメントを行うサービスのこと」です。また、HRというのは人事を意味する「Human Resources」と技術の「Technology」を合わせた略語です。
ITやAIの活用によって人事業務を革新
最先端IT技術に含まれるのは、lotや人工知能であるAI、モバイルやビックデータ解析、クラウドサービスなどを意味しています。今までの事例にはなかったようなITやAIの活用によって、人事業務を確信できるサービスです。多くの企業が導入し、成功事例が確認されています。
HRテックの市場規模
HRテックの市場規模は年々拡大しており、2019年の国内市場規模で349億円に達しました。これは前年度の2018年と比較して136%の成長率であり、2024年には1,700億円規模にまで成長することが予測されていいるのです。
成功事例から様々な企業がHRテックを導入しています。また、新型コロナウイルスの影響もあり、テレワークや在宅ワークが増えました。こういった働き方改革も関係し、新しい人事の形としてHRテックはさらに拡大していくでしょう。
日本でHRテックの浸透が遅れている理由
日本においてHRテックの浸透が遅れているのは、長きにわたって年功序列制度を採用してきたからです。つまり、ある程度の年齢がくれば自動的に昇進や昇給されることで、HRテックを導入しなくても問題なく進めてこれたことが関係しています。
しかし、時代の変化やグローバル化、多角化により年功序列制度を廃止する企業が増えました。その中で人事や組織マネジメントを分析する必要が出たため、HRテックが必要になったのです。こういった日本の旧態依然な風潮がHRテックの導入を遅らせてきた理由になっています。
HRテックと関連の強いテクノロジー
AI(人工知能)
HRテックと関連性の強いテクノロジーを確認しましょう。まずは人工知能ともいわれるAIです。膨大なデータから分析することが可能であり、それぞ人事システムに導入することが可能になります。
AIが自動で必要なデータから適切な人材をピックアップしてくれるので、人間の手で直接精査するよりも何倍もはやい速度で行えるのです。また、AIは客観的なデータから判断するため、主観的な要素などを排除して適材適所の人材配置を行えるメリットにも注目してください。
その他にもAIは退職予測なども可能です。面談やアンケート結果、営業成績などを元にAIが予測し、そのリスクや個別状況をデータ化してくれます。このデータを元にフォローアップを行っていけば人材を失うことも減らせるのです。
ビッグデータ
ビックデータというのは巨大で複雑なデータの集合体を意味します。人間の脳では処理できないような膨大なデータを管理・処理ソフトで扱うことで、様々な予測が行えるようになるのです。
ビジネスの世界においても人材配置や退職予測などにビックデータが利用されます。ビックデータとAIは持ちつ持たれつの関係です。AIが予測を行うためにはビックデータが必要であり、これらが無ければ能力を発揮できません。
人材のスキルや経験、実績などを収集し、ビックデータとして扱いHRテックにつなげていきます。より多くのビックデータがあるほうがHRテックとして予測する精度が高まるので、このポイントを重視しましょう。
クラウド
近年は多くの人がクラウドサービスを利用するようになりました。クラウドというのはインターネットを通じて、必要な分だけサービスを利用する考え方のことです。
つまり、自社サーバーなどを設置する必要がなく、インターネットさえ繋がっていれば、どこからでもクラウドシステムを利用することができるようになりました。
特にスマホの普及や5Gのような高速回線によって、クラウドサービスが快適に利用できるようになったのです。そして、HRテックもクラウドサービスを利用することによって、利用者にとって使いやすいサービスへと進化しています。
モバイル
ノートパソコンやスマホなど持ち歩くことを前提にした端末をモバイル、といいます。多くの人がスマホを所持しており、HRテックにも影響を与えたのです。スマホを使って勤怠管理やシフト調整をする企業も増えており、HRテックは働きやすさにも関係があります。
SNS
TwitterやInstagramなどのソーシャルネットワーキングサービスをSNSといいます。SNSはインターネットにおける社会的なネットワークを構築し、交流を生みました。中には会員制のコミュニティも存在しており、自由に参加できるものから招待制のものまで存在します。
HRテックは社内向けチャットアプリやコミュニケーションを促進するサービスも提供しているのです。ネットをフルに活用して、企業内の交流を促進するのにも一役買っていると考えましょう。
HRテックの導入が進んでいる背景
人材獲得競争の激化
HRテックの導入が進んでいる背景を解説します。HRテックが導入されるようになった背景には、深刻な人材不足に人材獲得競争の激化が影響しているのです。
企業間で減少している人材の中で、さらに優秀な人材を求めようとすることで激しい獲得競争が行われています。また、人事部門における人手も減少し、担当を兼務している企業も多いのです。こういったことが関係し、求職者に対して丁寧な採用活動が行えないことが問題視されています。
そこでHRテックを導入し、人事業務の負担を軽減し、採用活動に時間をかけられるようになりました。特にエントリーシートや面接にAIを活用することで、業務効率化と優秀な人材を獲得できる点が導入が進んでいる理由です。
働き方の多様化
新型コロナウイルスによるテレワークや在宅勤務はもちろんですが、近年は働き方が多様化しています。そういった多様化に対応する上で、HRテックは重要なシステムです。勤怠の記録をクラウドで管理することで、どこで勤務していても適切なデータを記録できます。
また、直接管理職や評価者が見ていない状況でも、客観性を持って成果を評価できる仕組みも必要です。HRテックを導入することで、オフィス外の勤怠管理も柔軟に行えて、従業員も安心して働けます。社内SNSやチャットツールも活用することで多様化に柔軟に対応できる企業になるでしょう。
クラウドサービスの普及
HRテックとクラウドサービスの普及は大きな関係があります。かつてはHRテックのようなシステムを導入しようとすると、個別に設計を行う必要がありました。そのせいで高いコストや時間がかかることが課題となり、導入が先送りになった事例も多くあります。
クラウドサービスが普及したことで、そういった面をクリアできるようになり、導入コストを抑えて手軽にHRテックが使えるようになりました。このことで大手だけでなく、中小企業もHRテックを使うところが増えたのです。
HRテックを導入するメリット
メリット①人材採用業務の効率化に繋がる
日本でも導入が進んでいるHRテックですが、そのメリットを再確認しましょう。HRテックの大きなメリットとして人材採用業務の効率化が挙げられます。給与計算や労務管理という毎日のように行わなければならない業務を自動化や効率化できるのです。
HRテックでは職務経歴書や履歴書、エントリーシートもデータベース化できます。必要なデータをすぐに取り出せるだけでなく、情報管理によるリスクを抑えられるのもメリットです。エントリーシートもAIを活用し、採用業務も削減できるので活用しましょう。
メリット②採用ミスマッチの防止に役立つ
企業にとっても求職者にとっても採用のミスマッチは大きなマイナスです。入社後に感じるミスマッチは求職者だけでなく、元から働いている従業員にとってもモチベーションを下げる要因になります。
ミスマッチを防ぐためには、HRテックを活用して、企業が求める人材と求職者が臨む仕事を結びつけることが重要です。求職者のエントリーシートや職務経歴書をデータベース化することで、自社にマッチした人材なのかを予測できるのがHRテックのメリットと考えましょう。
人事担当者にとってもビックデータを活用したAI分析は、採用における重要な根拠になります。ミスマッチを防ぐことで、企業はより有能な人材を確保できるのでおすすめです。
メリット③客観的データを基にした組織マネジメントが可能
HRテックを活用することで、客観性のある組織マネジメントが可能になります。人事異動において配属先を検討する際に客観性のあるデータを元に配属することが必要です。それぞれの性格や特性などを掴んで明確にしてくれるのもHRテックのメリットになります。
また、人事評価においても客観的データを活用できるので、評価の根拠をはっきりと設定できます。この根拠のある評価があれば、主観性をできる限り排除できるので公平性のある組織マネジメントにつなげられるのです。従業員も納得できる根拠を提示されることで、目標を持って勤務できるでしょう。
メリット④離職率を改善することができる
雇用のミスマッチや人事評価の不満を減らせることによって、離職率を改善できるのもメリットです。企業にとって離職率が高いのはイメージ的にもよくない情報で、内部だけでなく外部からも問題視されるポイントになります。
HRテックがうまく導入できていれば離職の原因になる要素を軽減できるので、自然と離職率が下がってくるでしょう。そのためにも、できるだけ早くHRテックを導入していくことが重要です。
HRテックが提供するシステム
採用管理システム
HRテックが提供するシステムを確認しましょう。まずは採用管理システムです。エントリーシートや面接の評価管理、日程管理、選考ステータスなどの情報を一元化するシステムになります。
応募から採用までの時間を短縮でき、情報管理のリスクを抑えられるのです。また、エントリーシートなどを物理的に管理する必要がなく、データを管理しやすくなります。面接日程などもまとめて管理できる点も注目しましょう。
応募者数や採用者のデータを蓄積し、後の振り返りにも活用できます。採用管理のためのシステムやツールを複数用意しなくても良いので、積極的にHRテックを使ってください。
労務・勤怠管理システム
労務や勤怠管理システムとしてもHRテックは重要な役割があります。従来のタイムカードを自分で打刻するような形だけではなく、オンライン上で勤怠登録や申請が行えるのです。また、休暇や出張などの申請後に上司や人事部に押印してもらおうような面倒な手続きも省けます。
データとして登録されたものを使って、そのまま給与計算も行えます。HRテックのメリットを一番感じられるシステムの変化かもしれません。
人材管理・タレントマネジメントシステム
人材管理やタレントマネジメントシステムとしてもHRテックが活用できます。従業員のスキルや経験、資格などをまとめて一元化して管理できるのです。このことで、従業員を最適な場所に配置させられるだけでなく、能力開発など中長期的な育成計画も立てられるのがポイントになります。
また、従業員もHRテックによる確かなデータから、自分を適切な場所に配置してもらえるのでモチベーションもアップするのがメリットです。大企業にとって人材管理やタレントマネジメントシステムは大きなメリットになるので、HRテックを活用しましょう。
押さえておきたいHRテックのトレンド
テレワークに対応したシステムの導入
HRテックにもトレンドが存在します。どういった場面においてHRテックは重宝されているのでしょうか?HRテックの押さえておきたいトレンドを確認してください。
新型コロナウイルスによってテレワークや在宅勤務が増えている昨今、HRテックはそういった分野でも注目されています。HRテックはテレワークに対応できるようにスマホやタブレット端末からも操作が可能となっており、クラウドサービスとの連携を強めました。
また、看護休暇や介護休暇に関する法改正が行われたことで、仕事の途中で1時間単位で休暇を取得できるようになったのです。そういった部分もHRテックは対応しており、クラウドサービスから休暇申請が行えます。
時代の変化によって働き方改革が進んでおり、HRテックはより活用される時代になっていきます。働きやすい環境作りを進めるためにもHRテックを活用してください。
通年採用に対応できるシステムの導入
採用に関するシステムもどんどん変化しています。その中で従来の新卒一括採用に加えて、新卒者に対して通年採用を拡大していくこと予測されているのです。こういった通年採用に対応できるシステムもHRテックでは導入されました。
今まで以上に採用に関する過程が変わっていくことが考えられる中で、HRテックは複雑化に柔軟に対応しています。今後もさらに複雑化していくことが予想されているので、早期にHRテックを導入してデータを活用して行きましょう。
人事や労務における定型業務の自動化
ホワイトカラーの定型業務を自動化するRPAの導入が進んでいます。AIを活用し、勤務時間の集計や給与計算、社会保険などの定型業務をRPAのに任せることで人事担当者の負担を軽減するのが目的です。
こういった時間を削減することで、他の部分に労力を避けるのは大きなメリットです。RPA機能を搭載したHRテックを活用するのがトレンドになっており、今後のスタンダードになっていくことが考えられます。
HRテックのおすすめツール【求人・採用管理】
キャリトレ
キャリトレは以前までキャリアトレックという名称でした。職務経歴書や行動などのデータを使って、企業が求める人材を抽出するHRテック型のツールです。AIに企業が求める人材を分析・学習させ、希望条件に近い人物をマッチングさせてくれます。
ごきんじょぶ
その名前の通り、ご近所にある飲食店やコンビニなどの求人情報を地図で表示してくれるクラウド型求人サービスです。スマホを使って現在地を中心に近隣の求人が表示されるので、非常に使いやすくなっています。
このHRテックの求人サービスは、主婦やシニア層におすすめのツールです。また、そういった人たちに合わせた絞り込み表示を行えるので、多数の求人から自分が求める条件のものを見つけやすので活用してみましょう。
リクナビHRTech
リクナビHRTechの特徴は、応募から入社までの選考過程を一元管理してくれる点です。採用業務は多数の工程や期間が必要であり、担当者にとっても負担の大きい業務です。そういった場合はHRテックのツールを活かしましょう。
このツールでは候補者の情報や選考状況を一つの画面で管理でき、最終的な合否判定までを行ってくれます。選考データの集計や分析も行い、システム上で連絡なども完結させられるのです。トラブルを防ぐためにもおすすめな採用ツールになっていておすすめになります。
TalentCloud
マッチング精度を高めてコストを削減してくれるのがTalentCloudです。採用候補者のデータを蓄積し、転職意向や興味度を数値化してくれます。また、採用候補者のベストタイミングでオファーをかけられるように知らせてくれるので、選考時期にとらわれない採用活動が行えるHRテックツールです。
OfferBox
OfferBoxの特徴は企業からスカウトが届く点です。逆求人サービスとなっており、厳選した人材に対して求人を行う新卒オファー型求人サイトになっています。就職活動で何かと面倒なエントリーシートも不要になっており、双方にとって魅力のあるHRテックツールなので検討してみてください。
HRテックのおすすめツール【人材管理・勤怠管理】
ジョブカン勤怠管理
勤怠管理系のHRテックとして、ジョブカン勤怠管理がおすすめです。出勤管理はもちろん、シフト管理や休暇、超過労働対策などの機能も備わったHRテックツールです。打刻するだけで様々なデータを集計できるので、作業量を大幅に減らせるのがポイントになります。
勤怠管理プラス
HRテックツールにはクラウドサービスを活用したものが豊富です。勤怠管理プラスもそういったものの一つで、登録制スタッフの勤怠管理や給与計算をサポートしてくれます。
ネットを使ってシフト管理や作成ができるだけでなく、タイムカードの代わりに指静脈認証や物流計画に最適なスタッフ管理も実現してくれるHRテックツールです。登録制スタッフを多く抱える企業に最適なツールになっているので、積極的に導入していきましょう。
カオナビ
人材管理をする上で、カオナビは非常に効率の良いツールです。社員の顔や名前、経歴や経験などの基本情報を一元管理してくれます。また、過去の評価履歴や業務履歴、資格や研修などの情報もスピーディーにアクセスできるのです。
こういった情報を活かして従業員のモチベーションやストレスチェック、キャリアプランなども検討できるので人事面にもメリットが生まれるでしょう。人材を適材適所に配置する上で欠かせないHRテックツールとなっています。
Jinjer
クラウド型人材管理システムのJinjerは、タレントマネジメントシステムやマイナンバー対応など現在的な要素をふんだんに使ったHRテックツールです。
登録されている情報をダッシュボード化することもできるので、人材評価や管理業務を可視化できるのもポイントになります。組織図などをシミュレーションしながら、組織改革や成果報酬型への切替など次の改革につなげられるツールとして活用しましょう。
Jinjer管理
先程の人材管理システムとあわせてJinjerの勤怠管理システムを活用してください。従業員のコンディションをリアルタイムで把握、蓄積データを活用するなどの機能が充実しており、勤怠管理システムのスリム化を目指せます。
働き方改革が注目される中、休暇や残業の申請が簡単に行えるシステムになっているのもポイントです。従業員にとっても働きやすい環境を作れるHRテックツールなので参考にしてください。
HRテックのおすすめツール【社内コミュニケーション】
ChatWork
テレワークや在宅勤務などでも活用されているChatWorkを、社内コミュニケーションツールとして活用しましょう。ChatWorkはビジネスコミュニケーションに特化したチャットツールになっており、音声通話やビデオ通話、ファイル共有も可能です。
見やすいデザインやスマホアプリも提供されているので、外出先でも社内コミュニケーションがすぐに行えるのが人気の理由になります。非常にメジャーなツールということもあり、使いやすく洗練されたデザインなので導入を検討しましょう。
Slack
SlackもChatWorkと同じくビジネスコミュニケーション向けのチャットツールです。メッセージアーカイブ機能も搭載されており、仕事の効率化や迅速化につながります。
また、Slackは日本だけでなく世界100カ国以上で使用されているのもポイントです。企業のグローバル化が進んでいる中で海外にも対応したツールを導入する事例が増えています。その中でSlackを導入した事例も増えているので、多角化を目指す企業におすすめです。
CYBERCHAT
社外とコミュニケーションを取るのが前提の場合はCYBERCHATが良いでしょう。ゲストアカウントを設定できる点やユーザーレベルごとに利用権限を設定できる機能がついているからです。
また、コンプライアンス対策に力を入れている点や、Zoomとの連携も行えます。新型コロナウイルスの影響でZoomを導入する企業も増えているので、連携を前提としたツールも活用しましょう。
Talknote
Talknoteは社内コミュニケーション機能が充実したツールです。基本的なタスク機能やグループ機能が充実しており、タイムライン機能を使って社内動向を把握できます。また、アクセス時間や投稿料などからアクションリズムを解析できるのも多いな特徴です。
LINEWORKS
日本で多くの人が活用しているLINEですが、そのサービスをビジネスに特化したものがLINEWORKSになります。基本的に通常のLINEと同じ用に使えるのがメリットで、1:1やグループトークに対応しています。
アンケートやファイル共有も行えるので、気軽に社内コミュニケーションを行いたい企業におすすめです。また、LINEWORKSは部署別の導入事例集などの資料も公開しています。こういった点も活用しながら導入を進めましょう。
HRテックを導入している企業事例
企業事例①株式会社エルテス
ベンチャー企業である株式会社エルテスは、ビックデータを用いてリスクを検知するサービスを提供しています。2019年に人事担当者が一人で新卒と中途採用を担当することになったため、HRテックを導入しました。
その結果、一人でも採用に関するデータ入力や分析が簡単に行えるようになったのです。同時に企業が抱えていた採用面に関する課題もHRテックが明確にしてくれたことで改善されています。
企業事例②WILLER EXPRESS株式会社
WILLER EXPRESSは旅客輸送事業を展開する企業です。ピンク系の高速バスがトレードマークとなっていますが、かつては事業所の社員情報を紙やエクセルで管理していました。そのため、本社で各事業所の社員情報が把握できない状態だったのです。
問題を解決するためにHRテックを導入し、社員情報を一元化させました。全従業員がどの営業所でどういった人が働いているかを確認できるようになり、人材発掘やモチベーションを高めることに成功したのです。紙やエクセルからHRテックに移行した事例として参考にしましょう。
企業事例③エイベックス株式会社
音楽や映像に関する事業を展開しているエイベックス株式会社も、HRテックによって効率化に成功した事例です。かつては人事部門において管理ツールが複数にまたがっている、という問題を抱えていました。
管理ツールを統一するためにHRテックを導入し、業務ミスや連絡漏れを軽減することができたのです。また、採用業務に関わっていた人員を削減することでコストを削減しています。
企業事例④株式会社マネーフォワード
株式会社マネーフォワードは、個人向け自動家計管理ツールサービスを提供している企業です。HRテックの中でカオナビを導入し、社員同士の理解や交流を深め、人事評価につなげました。カオナビは顔写真などの情報を共有できるため、よりコミュニケーションを円滑に取れたことが成功ポイントです。
企業事例⑤オイシックス・ラ・大地株式会社
有機・無添加食品などを販売するオイシックス・ラ・大地株式会社は、多数の従業員を把握するデータベースを必要としていました。HRテックを導入することでタレントマネジメントを粘滑に行えるようになり、人材育成に適切に投資できるようになった成功事例です。
企業事例⑥株式会社吉野家ホールディングス
牛丼チェーンを展開する株式会社吉野家ホールディングスは、牛丼以外にも様々な飲食チェーンを展開しています。飲食という軸に対して、グループ内で人材情報を一元管理して適切に人材を派遣できるようになりました。
また、社員の顔と名前を一致させたい、人材を発掘したい、という課題もクリアできたのです。飲食チェーンの人材不足は大きな課題となっており、HRテックを導入することでグループ内で人材情報を一元管理できるようになりました。
HRテックを導入して企業の効率化を実現しよう!
HRテックの意味や導入するメリットについて解説しました。人材不足が問題となっている中で、HRテックは人事や組織マネジメントにおける重要な役割を果たします。労働環境の改善や人事評価の見直しにもつながるので、従業員のモチベーションをアップすることが可能です。
紙やエクセルなどで人材管理を行うのではなく、最先端のAIやクラウドを活用することで迅速化や作業効率のアップが期待できます。HRテックを導入して企業の効率化を実現しましょう!