占い師・セラピストの働き方を紹介!個人開業するメリット・デメリットと必要な手続きとは

占い師・セラピストの働き方を紹介!個人開業するメリット・デメリットと必要な手続きとは

「占い師・セラピストとして働きたい」
「個人開業をするメリット・デメリットはなに?」
「開業の手順を知りたい」
など考えていませんか?

占いやセラピーは趣味として始めやすく、副業にも最適な職業の一つです。働き方は決まっていないので、ある程度自分で決められるのが特徴となります。

日本での占い・セラピー市場は非常に大きなマーケットです。年々一人で過ごす時間が増えた方は増えています。さらにスマートフォンを持っている方が多く気軽に占いを受けられる環境になってきたので、今後も市場は伸びていくと考えられます。

この記事では占い師・セラピストの様々な働き方を解説していきます。メリット・デメリットや開業の方法なども解説するので、最後までご覧ください。

占い師・セラピストは副業に最適

まず占い師とセラピストについて、簡単におさらいします。占い師は様々な方法を使用して、個人の内面や未来などの出来事に対するアドバイスをすることです。様々な種類の中から相手に合わせて最適な方法で占いをしてくれます。

セラピストはお客様と対話して身体を癒すことを言います。大きく分けて「心理治療」と「整体・マッサージ」の2種類に分けられるのです。

占い師は基本的に専門的な資格が必要ありません。知識とスキルさえあれば、誰でもすぐに始められるのが特徴です。ただし民間資格はあるので、いきなり占い師を始めるのに不安な方や信用を得たい方は取得がおすすめです。

セラピストは資格がありますが、なくても働けます。ただしマッサージは資格がないとできないので注意が必要です。資格がない場合はマッサージではなく、もみほぐしを行うことになります。

占い師・セラピストは資格がなくても始められるので、副業として始めやすいです。

休日を活用し、自分のペースでできる

占い師・セラピストの仕事は、曜日に関係なく営業しています。平日に営業しているところがあれば、土日に行っているところなど様々です。そのため、会社員の副業に最適な職業です。

また占い師・セラピストはどちらも自分のペースで働けます。組織に勤めるのであればシフトを組むことになり、自分の希望を伝えられます。本業の時間と被らないシフトを組んで働きましょう。

占い師の場合、インターネットでも行えるので自宅にいながら働けます。本業と並行してできるので、興味ある方は始めてみてください。

日本のセラピー市場は大きい

日本のセラピー市場は非常に大きく、今後の成長性もあります。市場規模を把握することで、現状の把握や動向を知れます。

セラピー市場に参入したい方はしっかり把握しましょう。

スピリチュアルなどの市場規模は1兆円

世の中には様々な占いやスピリチュアルコンテンツがあります。身近なところだと毎朝ニュース番組で行っている星座占いが当てはまります。このようなスピリチュアル市場の規模は約1兆円。

あまりイメージがつかない方もいるかもしれません。ネットオークションの市場規模が約9,000億円なのでほぼ同等です。エステ業界の市場規模が約3,500億円なので、スピリチュアル業界は非常に大きいです。

占いは無料で楽しめるコンテンツが充実しているため、市場規模が大きい理由を知りたい方もいるでしょう。

スピリチュアル業界の規模が大きい理由は以下のとおりです。

  • 電話占いの普及
  • 心のケア
  • 恋愛相談

1つ目は「電話占いの普及」です。市場規模1兆円の中の数百億円が電話占いの売上となります。元々は対面鑑定の延長で行うのが一般的でした。スマートフォンの普及によって、手軽に電話をかけられるようになり、専門サイトが増えています。そして、専門知識やスキルがある方と1対1で会話ができるので、手軽に楽しめるようになりました。

2つ目は「心のケア」です。厚生労働省の2019 国民生活基礎調査の概況によると、日本の単独世帯数は年々増加しています。つまり一人でいる時間が増えていると考えられます。一人だと普段よりも孤独を感じる方がいるかもしれません。そのようなときに占いやスピリチュアルが必要になるでしょう。対面や電話で悩みを聞いてくれるので、心のケアにつながります。

3つ目は「恋愛相談」です。占いにおいて恋愛相談が圧倒的に多い悩みとなります。恋愛は周囲に相談しても、本格的なアドバイスを得られることは少ないです。さらに内容によっては、恥ずかしくて家族や友人に言えない悩みもあるでしょう。

そこで占い師に相談するケースが多いです。どのような悩みでも真剣に聞いてもらえて、本格的なアドバイスを聞けるため需要が増加しています。

占い師の働き方

占い師は今後も成長していくと考えられており、働き方を知りたい方は多いのではないでしょか。

事前に種類を把握していると、スムーズに働けます。
こちらでは占い師の働き方を解説していきます。

  1. サロンなどの組織に勤める
  2. 派遣占い師として働く
  3. フリーランスとして働く
  4. 開業する

それぞれ解説するので、参考にしてみてください。

サロンなどの組織に勤める

占いサロンは全国にあり、採用されることで働けるようになります。組織に勤めて占い師として活動する方は多いです。

サロンに勤めると自分で集客する必要がありません。さらにお客様とトラブルになっても会社が間に入ってくれるため、安心できるでしょう。

しかし、収入が不安定になりがちなので、会社員のように固定給をもらえる可能性は低いです。雇用形態によりますが、売上の何割かをサロンに支払う必要があるので注意が必要です。本業として行うのではなく、他の職業と掛け持ちをしている方もいます。

派遣占い師として働く

占い師には派遣で働いている方もいます。結婚式やお祭りなどのイベントがあるときに、依頼を受けて派遣される方法です。派遣元に仕事を紹介されてから、現場に向かうため自分で場所を見つけたり、集客したりする必要はありません。

派遣占い師の特徴は毎回違う場所で占いを行うことです。給与は基本的に歩合制なので、お客様の数によって収入が異なります。

派遣占い師になるには、派遣会社に登録する必要があります。得意な占いや希望のスケジュールなどを伝えれば、マッチする仕事を紹介してくれる仕組みです。初心者の占い師におすすめの方法です。

フリーランスとして働く

占い師にはフリーランスとして働く方法もあります。組織に勤めたり、派遣会社に登録したりしないので、全て一人で行う必要があります。集客はもちろんのこと、場所を見つけることやお客様のトラブル対応も全て自己責任です。そのため、比較的難易度が高いので、ある程度の実績と人気がある方におすすめです。

開業する

こちらは開業して独立する方法となります。開業する場所や集客を自分で行う必要がありますが、売上が全て自分の収入になるのが特徴です。お客様が多いほど稼げます。

開業する主な場所は以下のとおりです。

  • 自宅
  • 出張
  • 店舗
  • 路上
  • 喫茶店
  • ショッピングセンター

個人開業のメリット

占い師・セラピストとして働くときに、個人開業しようと考えている方もいるのではないでしょうか。

サロンで占い師として活動していると、お客様の取り合いで揉める可能性があります。人それぞれ人気があるのでお客様の数は異なりますが、納得いかない方は文句を言ってきます。個人開業していれば全て自分で行うことになるので、他の占い師から文句を言われることはありません。

またお客様へ直接営業活動ができます。積極的に営業を行なって、固定客がつけば安定した収入が見込めます。連絡先を交換してやり取りしましょう。

さらに個人事業主になるので、スケジュール管理を自分で行います。働く時間を自分で決められるため、自由度が非常に高いです。平日は休んで土日は働いたり、休みなく仕事をしたりなど、全て自分で決められます。

そのため、個人開業すると副業としても活動しやすいです。

占い館などの企業を通すより収入が高い

個人開業は間に企業を通さないので、収入が高いのが特徴です。サロンや占い派遣から仕事の紹介を受けた場合、売上から何割かを企業に支払います。そのため、個人開業よりも受け取る収入が低いです。

個人開業のデメリット

ここまでに個人開業のメリットを紹介しましたが、デメリットも気になる方もいるでしょう。デメリットを把握することで、個人開業するときのトラブルを防げます。

こちらでは以下の内容を解説します。

  1. 全て自分で準備する手間
  2. 安全性の問題
  3. 集客が苦手な人には向かない

一つひとつ解説するので、検討材料にしてみてください。

全て自分で準備する手間

個人開業は占いに必要な場所や道具を全て自分で用意する必要があります。道具は比較的費用がかかりませんが、場所代は毎月かかります。場所によっては集客しづらいこともあるので、慎重に選びましょう。

また開業に必要な手続きや集客、宣伝なども自分で行わなければなりません。インターネットであれば、家賃はかからないです。さらにWebサイトを作成する必要があるので、非常に手間がかかるのがデメリットとなります。

安全性の問題

個人開業は安全性に問題があります。事前に把握して、できる限りトラブルに発展しないように注意しましょう。

個人的な相談に乗る占い師はトラブルも多い

サロンに勤めている占い師は、トラブルがあったとき会社が間に入って対応してくれます。一方で個人開業の場合、全て自分で行う必要があるため、クレームやトラブルの対応を行います。

お客様の中には鑑定結果や料金などに対して、クレームを入れてくる場合があるのです。理不尽な内容もありますが、大きなトラブルにならないように処理しましょう。口コミに悪い評価が書かれてしまうと、今後の集客に影響が出るので丁寧な対応を心がけてください。

レンタルルームの活用がリスク回避にも

レンタルスペースは、必要なときに必要な場所を利用できます。占いを行う場所としての利用も可能です。レンタルスペースを活用すれば、物件を借りて毎月家賃を払う必要がありません。家賃を払うリスクを軽減できるので、集客がうまく行かなくても安心です。

またお客様から理不尽なことを言われたとしても、違うレンタルスペースで活動すると再度会うことはありません。そのため、二度と文句を言われなくてよいです。

集客が苦手な人には向かない 

個人開業は集客を自分で行うため、売上がなければ収入が0円です。そのため、集客が苦手な方には向いていません。特に占いやスピリチュアルなどと聞くと、怪しいと感じる方いますよね。初めからマイナスの印象を与えているので、集客しづらいです。

開業の手順・手続き

ここまでに個人開業のメリット・デメリットを解説しました。開業の手順・手続きが気になる方も多いのではないでしょうか。

手順や手続き方法を把握していると、スムーズな対応が可能です。
こちらでは以下の内容を解説していきます。

  1. 特別な資格は不要
  2. 開業届を出す
  3. ウェブページやSNSなど集客のプラットフォームを作る

特別な資格は不要

占い師であれば、基本的に資格不要で働けます。ただし占いに関する知識・スキルを持っていることが前提です。

知識・スキルがない状態で行うと、嘘を伝えることになります。お客様からのクレームにつながり、リピートされる可能性がなくなります。占い師として働くのを考えている方は、最低限の知識・スキルを身につけましょう。

開業届を出す

個人開業するには開業届を提出する必要があります。法律で開業届の提出期限は、事業を開始してから1ヶ月以内と定められています。ただし期限内に提出しなくても罰則はないので、安心してください。

開業届を提出すると「個人事業主」の扱いになります。主人の扶養に入っている主婦の方が提出した場合、扶養から外れるので注意が必要です。さらに会社員として働きながら開業届を出した場合、会社を辞めても失業保険を受給できません。

ウェブページやSNSなど集客のプラットフォームを作る

開業すると集客を自分で行わないといけないので、WebページやSNSアカウントを作成しましょう。日本のSNS普及率は約80%と非常に高くなっています。SNSは集客に利用できるので、活用してみてください。

またWebページの作成も重要です。特に自分のプロフィールをアピールできるものであれば、お客様に興味を持ってもらえる可能性があります。Webサイトには経歴や実績、人柄などを記載しましょう。

参考サイト:日本のSNS普及率80% 利用満足度トップ3はインスタ、YouTube、LINEに/ICT総研

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